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「しのびぶん」ではありませんよ。「誄文」の読み方、知っていますか?【漢字クイズ】

OTONA SALONE / 2024年4月9日 10時0分

漢検1級の過去問題に挑戦! 合格率9.0%(2023年度 第1回)という難易度の高さでも有名ですが、1級の出題範囲から漢字クイズを出題します。
本記事でご紹介するのは「誄文」です。

 

誄文」の読み方は?

誄文(しのびぶん)」などと読み間違えをしないようにしてください。「」は「いのりごと」「しのびごと」と訓読みできる漢字です。しかし、今回は音読みをしてください。死者の功績を賞賛し、その死をいたむという意味を考慮しながら考えてみてください。

 

まずは正解を見てみましょう。

 

正解は……

「るいぶん」です。

 

 

ーーー

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ーーー

 

 

【漢字解説】

死者を弔い、その生前の功徳をほめたたえる文。誄。

出典:goo辞典

 

「誄文」とは何か

誄文とは死者を弔い、その人に対して哀悼の意を表した文のことです。
また、「誄文」を読む人のことを「誄人(ルイジン)」といいます。

 

「誄」の解字

言+耒。音符の耒(ルイ)は、累に通じ、かさねるの意味。死者の生前に残した実績をかさねて列挙してたたえ、とむらうの意味を表す。

 

出典:新漢語林 第二版 大修館書店 電子辞書版

 

解字を確認すると、「誄」に込められている意味がよりイメージしやすくなりますよね。

この漢字には死者の生前の実績がかさねられ、それを称えるという意味が込められています。

 

去来の「丈草誄」

向井去来(むかい きょらい)は江戸時代前期の俳諧師。俳人の内藤丈草(ないとう じょうそう)の訃報が水田正秀から去来に伝えられると、胸がふさがり、涙がとまらなくなります。この悲しみの中で、彼は「丈草誄」を草しました。この誄文は丈草について知るための重要な資料です。

丈草は芭蕉の弟子であり、蕉門十哲の一人。作風は高雅洒脱で、著書「寝ころび草」が代表作です。「丈草誄」を参照すると、丈草の徳の高さや優れた俳句の素質をうかがい知れます。

 

 

※問題提供:公益財団法人 日本漢字能力検定協会『2022年度第3回検定【1級】問題』

※「漢検」は公益財団法人 日本漢字能力検定協会の登録商標です。

※問題解説:オトナサローネ編集部
(意味や語源などは諸説ありますが、広く一般に知られているもので解説しています)

参考文献:古田紹欽禅の芸文を考える』

※字体に関しては、『漢検要覧』をご覧ください。

 

≪アメリカ文学研究/ライター 西田梨紗さんの他の記事をチェック!≫

 

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