花粉で絶不調中の人、4500年続くこのシンプルな呼吸を試してみて?
OTONA SALONE / 2018年3月19日 20時0分
爽やかな風に乗って届く花々の香り、柔らかい太陽の光を感じながら春到来の喜びを感じます。ここ逗子ではウグイスも鳴き始めましたよ。
しかし、気持ち良い風に乗って花粉も一緒に飛んできますね……やる気ダウンや身体が重いなど心身の不調サインが出ていませんか?
思わずスキップしたくなるような心身の軽い春を迎えるために、花粉症軽減の簡単な呼吸法です。
ヨガでは「自律神経のバランス」で花粉症対策します
目が痒く、鼻は詰まりっぱなし、頭がボーッとして偏頭痛など、春の不調を抱えている方って意外と多いですよね。
ヨガの世界では、花粉症だけでなく、季節の変わり目にどこか不調を感じるのは、寒暖の差が大きくなり発汗や体温の調節を司る自律神経の働きが大忙しで、バランスが崩れるからと考えます。
交感神経が優位の寒い冬から、副交感神経が優位になる夏への橋渡しの季節は、自律神経のバランスが最も崩れやすい季節です。春になると便秘や下痢を繰り返していませんか? 胃腸の働きにも自律神経は影響しています。
花粉症の症状に対するヨガの考え方は、自律神経のバランスの乱れ。副交感神経と交感神経の過剰反応が花粉症を悪化させると考えられています。
交感神経の働きが過剰になると胃腸の働きが低下し、胃の中に残った未消化物、毒素(アーマ)が心身の不調の原因に……。
なんだかやる気が出ずに体がだるいのは、副交感神経が優位の状態。副交感神経が過剰に反応しすぎると鼻孔の粘膜の分泌物が過剰になり、鼻水や涙が止まらないなどの症状が出やすいと考えられています。
とは言っても、自律神経は私たちの司令からは自律した働きをしているため、意志でコントロールすることは皆無に等しいですよね。そこで、呼吸を“意識的”に行うことによって、自律神経の働きを司ることができるという考え方のヨガの呼吸法があります。
吸う息は交感神経が優位。
吐く息は副交感神経が優位。
意識的に吸う息と吐く息をゆっくり繰り返すことで、自律神経のバランスを取るというのがヨガの考え方です。
さらに、左右の鼻呼吸のバランスをよくすることも、自律神経の働きをよくします。
右鼻呼吸は交感神経が優位、ヨガではピンガラ(太陽の気道)
左鼻呼吸は副交感神経が優位、ヨガではイダー(月の気道)
普段、無意識に行なっている呼吸を意識的に行う、とても簡単なヨガの呼吸法をご紹介します。
ヨガの呼吸法で最も簡単な「スカ・アヌローマ・ヴィロマ」
サンスクリット語で、スカ(簡易的な)、アヌローマ(吸息)、ヴィロマ(呼気)です。
できれば、朝食前、昼食前、夕食前、就寝前。毎日規則的に行います。
花粉症対策!呼吸法テクニック
①最も座りやすい方法で。
座位がベストですが、立位、寝たまま、仕事中でも。ただし背筋は真っ直ぐの状態で。
②全身をリラックス、顔は微笑みます。
③両鼻からゆっくり吐ききります。
④両鼻からゆっくり吸います。
息が入っていくのと同時に身体が軽くなり、エネルギーに満たされるのを意識します。
⑤吸息と吐気の間の呼吸が切り替わる瞬間、クンバカ(止息)を。
この、境目のクンバカを味わうのがコツです。
⑥両鼻からゆっくり吐きます。自然呼吸。
⑦吐ききった後に訪れる、吸う息の直線のクンバカを感じ、身体がリラックスしているのを意識します。1回につき9~27セット行うと効果的です。
効果:ストレスや緊張感の解消、自律神経のバランス整える、気管支炎、高血圧、慢性的な風邪引き、花粉症軽減、記憶力、集中力が高まる。生活の質、生命力、活動力の向上。
いかがでしたでしょうか?
ゆっくり呼吸するとリラックスとリフレッシュ、心身が軽快になっていくのが感じられますね。是非、取り入れてみてくださいね。
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