南野陽子、大河ドラマ抜擢でもトラブル続出のダメ夫を切らない理由は
OTONA SALONE / 2018年4月27日 21時0分
若い時に見た映画やドラマを、年をとってから見直してみると、違う感想を持つとよく言われています。試しに挑戦してみたところ、本当に違う・・・。
特にいたたまれなくなったのが、90年代、フジテレビの大ヒット作「東京ラブストーリー」と「ロングバケーション」でした。どちらも、しっかりしたオンナはぶりっ子やお嬢さまにかなわないというストーリー上の共通点があり、当時それなりに憤って見ていた記憶がありましたが、今見ると、あかん、これはあかん。
二つのドラマに共通するのは、主人公がピンチの時ほど笑ったり、はしゃいだりすること。強がる姿は、素直になれないというより、ちょっと卑屈でめんどくせぇのです。助けてほしい時に、助けてと言わない姿を見て、私は女優・南野陽子を思い出したのでした。
大河ドラマ抜擢も、トラブル続出のダメ夫を抱える南野陽子
女優・斉藤由貴が不倫騒動を受けて、大河ドラマ「西郷どん」の出演辞退。南野陽子にお鉢が回ってきました。大きなチャンスですが、南野もスキャンダルに無縁というわけではないのです。
南野は年下の実業家と結婚していますが、「週刊新潮」(新潮社)によると、夫は銀座のクラブのママを妊娠させたり、借金の未払いや、横領で訴えられるなど問題の多い人物のようです。夫のせいで大河を降板するような羽目になったらと周囲はひやひやしているそうですが、南野は聞く耳を持たず、離婚する気はないそうです。
南野って案外ウェットなんだなぁと思ったのは、彼女が「オーラの泉」(テレビ朝日系)に出演した時でした。南野は「本当は自分が助けてほしいのに、『私は大丈夫だから、あっちを助けてあげて』と言ってしまう、そして助けてもらえない」「思いやりがない人とばかりつきあってしまう」と話していました。
なぜ「助けてほしい」と言えないのか?
どうして助けてって言わないの?言えばいいのにと思う人は、健康的な人生経験と思考回路の持ち主です。助けてほしい気持ちがあまりに強すぎると、助けてもらえないことが怖すぎて「助けて」と言えなくなるのです。「助けて」と頼んで助けてもらえないと自分が傷ついてしまいます。だから、最初から「助けて」と言わないことで、自分が傷かないように予防線を張っているのです。
一方、「私は平気」と言われたら、多くの人は「そうか、大丈夫なのか」とそのまま解釈しますから、当然、助けません。すると、自分で言い出したことなのに「ほら、やっぱり私は助けてもらえない運命」「そういう星の下に生まれた」というふうに話がすり替わって、思い込みが出来上がっていきます。無自覚でしょうが、これは完全な自傷行為です。
一般論で言うのなら、誰にも言えないようなつらい経験をした時、人は「助けてほしい」と思うものです。南野は過去に「週刊文春」(文藝春秋社)で、事務所とのトラブルを告白しています。
デビュー当初、南野は歌と芝居で別の事務所に所属していたそうです。売れていない時はそれでもよかったのですが、売れ出すと、双方の事務所がぱんぱんにスケジュールを入れることでダブルブッキングが発生。スケジュールは殺人的になり、仕事のキャンセルも生じて、南野の悪評は高まっていきます。仕方なく個人事務所を設立したのですが、当時の業界の慣例に従い、2~3年はテレビに出られず。
また、前の事務所が南野の名義で不動産投資をしていましたが、失敗。南野に億単位の負債がのしかかります。裁判をすれば勝てたのかもしれないけれど、アイドルとしてのイメージを守るため、全額返済したと話していました。守ってくれるはずの事務所に足をひっぱられてきたことが、「誰も助けてくれない」「誰が助けてほしい」という気持ちにつながっていったのかもしれません。
シロウトの毒舌はウケているのか?
ところで、人気アイドルは必ずといっていいほど「性格悪い説」が出回ります。南野陽子もその一人ですが、同番組で南野は「初対面でも、人の欠点はずばずば言う」「今言ったほうがいいかなと思う」と毒舌家であることを認めていました。本人は「愛ゆえの毒舌」と思っているようですが、初対面で自分の欠点を言われたら、たいてのまともな男性は逃げていくのではないでしょうか。そこを気にしないのは、器が大きいオトコではなく、「話を聞いていない人」「何かほかの目的がある人」だと私は思います。
お金をもらえない毒舌は、ウケたいという気持ち、もしくはさみしさの裏返しです。悪いオトコはその弱さを見抜きますし、周囲にウケているようで「自分も言われているんだろうな」と警戒心を抱かせてしまう。結局、まともな男性も女性も遠ざけてしまい、自分が損です。
「徹子の部屋」(テレビ朝日)で、南野は夫が母を見舞ってくれたことに感謝するエピソードを披露していました。言うほどのことでもない、フツウのことを嬉々として披露する南野は、夫のささいな優しさにすがっているように私には感じられました。
夫なんて紙一枚で他人になれます。仕事だって南野の実力があれば、途切れることはないでしょう。それよりも、問題なのは、南野が自分を覆うさみしさに気づいていないことに思えてならないのです。
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