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“対面”と“非対面”、コロナ明けの働き方の変化は? 営業事務・企画担当者420人に調査、マニュアル更新不十分などの課題も

OVO [オーヴォ] / 2024年4月5日 13時19分

“対面”と“非対面”、コロナ明けの働き方の変化は? 営業事務・企画担当者420人に調査、マニュアル更新不十分などの課題も

 コロナ禍で一気に広まったリモートワークだが、コロナ禍が落ち着いたことで、出社の割合が増えた人が多いようだ。一方で、業務内容の違いによる“対面”と“非対面”への適性も浮かび上がったことで、業務への向き合い方に変化も出てきている。業務の可視化・改善を容易にする業務設計プラットフォーム「BYARD(バイアード)」を提供するBYARD(東京)が行った「営業事務、営業企画の仕事に関する実態調査」で、そんな傾向が明らかになった。調査は、1月10日から、営業事務・営業企画に関わる担当者420人を対象に、インターネットを通して行った。

◼️リモートワークが減って出社が増えた割合は30%超

 まず、「コロナ禍(2020年4月~2023年5月)と比較して、直近の勤務形態はどのように変化しましたか?」と尋ねた。多かったのは「リモートワークが減って出社が増えた」(31.2%)、「過去にリモートワークはしていない」(29.8%)、「コロナ禍と変わらない」(28.6%)。リモートワークが減って出社が増えた割合は30%超だった一方、「リモートワークが増えて出社が減った」は6.4%だった。

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◼️管理職の約3割がコロナ禍よりも働きやすさを実感

 「コロナ禍(2020年4月~2023年5月)と比較して、直近の働きやすさはどのように変化しましたか?」という質問に対し、「働きやすくなった」(6.7%)・「やや働きやすくなった」(16.2%)と回答した人の合計は22.9%で、「働きにくくなった」(6.9%)・「やや働きにくくなった」(8.6%)と回答した人の合計(15.5%)を上回った。

 特に、部門やチームを管理する立場にある人は、「働きやすくなった」(8.0%)と「やや働きやすくなった」(21.0%)を合わせて、3割弱が「働きやすくなった」と答えた。

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◼️“対面”と非対面”、やりやすい業務の傾向は?

 「現在の各担当業務について、非対面と対面における業務遂行のしやすさを教えてください」という質問については、業務内容によって回答の傾向が分かれた。

 「営業担当者のサポート」に関しては、「対面の方がやりやすい」(41.2%)、「対面でないとできない」(13.4%)という回答が多く集まった。サポートの前提や内容は多岐にわたるため、対面のコミュニケーションを通して細かなニュアンスをやり取りする必要性が高いことが背景にあるようだ。

 一方で、「データ集計・分析」については、「非対面の方がやりやすい」(22.6%)、「非対面でもできる」(51.2%)と、7割超が非対面でもOKという状況だった。個人で完結するケースが多かったり、深い集中を求められたりすることから、非対面での業務のやりやすさを感じる人が多いと同社は見ている。

 「契約関連」や「自社からの発注・在庫管理」についても、「非対面でできる」「非対面の方がやりやすい」と答えた割合が高めだった。各種クラウドサービスの普及により、オンラインで資料や数字を収集・処理できる機会が増えていることも背景にあるようだ。

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◼️業務のマニュアル存在率は約5割

 「あなたが担当する各業務について、マニュアルは存在しますか?」という質問に対して、「存在する」と回答した人は、「契約関連の業務」(55.6%)が最多。「自社からの発注・在庫管理」(51.7%)、「見積もり関連」(49.5%)と続いた。多くの企業において、マニュアルの重要性が理解されていることが浮かび上がった。

 一方、「自社からの発注・在庫管理」(21.7%)、「納品関連」(19.0%)、「契約関連」(18.9%)、「見積関連」(18.6%)については、2割前後が「マニュアルが存在していながら使われていない」状況だった。これらの業務では、実態とマニュアルの内容がかけ離れている可能性が高く、人の入れ替わりに際して従来通りの運用が難しくなる面もあるようだ。

 また、マニュアルが存在していない業務に目を向けると、「営業担当者のサポート」(47.6%)が最多だった。直接的なコミュニケーションが多く求められる業務においては、特定の業務の内容や進め方を特定の社員しか把握していない状況もあり、マニュアルの作成が難しいという状況もあると同社は見ている。

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◼️業務状況変化に対応するマニュアル更新は限定的

マニュアルの更新状況について質問したところ、「更新されたが一部にとどまる」と答えた人が4割超(41.9%)。マニュアルの更新が業務の実情に追いついていない状況に加え、業務自体が定まっておらずマニュアルの更新に至っていないといった状況が発生しているようだ。また、コロナ禍以降に新しくマニュアルを作成したと回答した人が5割弱と、業務の変更やハイブリッドワークの導入などにより今までのマニュアルが機能しなくなった状況がうかがえた。  コロナ禍が落ち着いて、リモートワークが減って出社が増えたと回答した人が最も多く、それにより業務内容や仕事のしやすさが変化しているようだ。その結果、業務マニュアルを更新する必要があるものの実際には一部のみにとどまっている状況や、新たにマニュアルを作成する必要が発生している状況も明らかになった。また、非対面と対面のどちらが業務をしやすいかについては、業務の特徴や回答者の立場の違いが結果に現れた。出社状況が多様になり、営業事務の業務効率化を図る難易度が高まっていることが浮かび上がった。 sub7

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