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【江夏豊×田淵幸一×掛布雅之の初鼎談】ライバルたちが見た長嶋茂雄秘話「俺のミットを“カンニング”するんだよ」「バッターボックスから出てるんだよ」

NEWSポストセブン / 2024年5月9日 7時12分

初となる「頂上鼎談」が実現(左から掛布雅之氏、田淵幸一氏、江夏豊氏)

 昨シーズン、38年ぶりの日本一に輝いた阪神タイガース。今季も上り調子だが、岡田彰布監督(66)は球団を史上初の“アレンパ”へと導けるのか。「黄金バッテリー」と呼ばれた江夏豊(75)と田淵幸一(77)、そして1985年の日本一を経験した掛布雅之(68)の初となる「頂上鼎談」がついに実現! 今年の阪神から、現役時代の秘話まで語り尽くす。【全3回の第1回。第2回を読む】

掛布:先輩方、大変ご無沙汰しております。江夏さん、お元気ですか?

江夏:見たらわかるやろ。

田淵:これだけ威勢よく喋れれば元気、元気!

掛布:この三人で集まること自体初めてですよね。田淵さんと江夏さんは、お話しするのは久しぶりなんですか?

田淵:お互い通っている病院が一緒でさ。電話で「こっちは大丈夫だけど、そっちは大丈夫か?」と年中話してるよ。

掛布:そうなんですね。このメンバーだと昔話に花が咲いてしまいそうなので(笑)、まずは最近のプロ野球について話しましょうか。今年の阪神をどう見ていますか。

江夏:去年の阪神は何と言っても投手陣が良かった。村上(頌樹、25)が1年間、あれだけしっかり働けるとは思わなかったし、特にリリーフ陣が良かった。「後ろ」がしっかりしてるってことは勝つ要素ができているってことだから。今年もピッチャー陣は頑張っているが、去年と戦力が変わらないなかで、村上がどのくらいやれるか。

掛布:今年の村上は「出力を上げたい」「力のあるボールを投げたい」と意気込んでいるみたいです。たしかに開幕で150kmのボールを投げていましたが、その分コントロールがバラつく。これからそのあたりをどう微調整するか。

江夏:まぁ、力が入るのはしょうがない。

田淵:去年の村上は、ほぼ初めての一軍経験だったでしょ? だから無心で投げられた。今年は違う、守ろうとする。村上だけじゃなく阪神自体が優勝して、今度は追いかけられる立場になった。そこで選手がどうするか。岩崎(優、32)は今年も頑張っているけど、打線は相変わらず。去年は3割打ったやつが一人もいないから。

江夏:珍しいよな。

田淵:岡田監督が選手たちの出塁率への意識を高めて、去年のフォアボールは494で6球団でトップだった。そうやって打線を繋げた。去年から阪神の野球は変わったよ。

掛布:お二人の時代からどう変わった感じですか?

江夏:俺たちの時代は、まだまだ個が強くて、戦術・戦略は巨人の十八番だった。だから「V9」が成し遂げられた。

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