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【復活までの2392日】中森明菜の初代音楽ディレクターが語る『少女A』誕生秘話「彼女の歌で背筋に電流が走るのを感じた」

NEWSポストセブン / 2024年5月10日 11時13分

中森明菜復活までの軌跡を辿る

 長らく表舞台から遠ざかっていた中森明菜(58)に再始動の兆しが見え始めた。最後にファンの前に姿を見せてから6年半。この間、明菜はどこで何をしていたのか──誰もが待ち望んだ復活までの軌跡を辿った。【前後編の前編。後編を読む】

 ついに、ファンにとっての吉報が届いた。

 中森明菜が59歳の誕生日を迎える7月13日、ファンクラブ会員を対象にしたイベントが開催されることが明らかになった。

「事務所はファンクラブ会員向けのイベントとしており、歌うかどうかは定かでない。ただし、ファンの前で歌うことを何よりも重視してきた明菜だけに、当日は数曲だけでも披露するのではないかとみられています。彼女が表舞台に出るのは2017年12月25日のディナーショー以来、実に2392日ぶりです」(芸能記者)

 4月に入ってからの明菜の動きは活発だった。YouTubeで往年の名曲を熱唱する動画を毎週配信し、女優・のん(30)とのコラボTシャツを発表するなど、復活の兆しが続々と見え始めている。

頭から炎が飛び出ているよう

 1981年、オーディション番組『スター誕生!』で番組史上最高得点を獲得した明菜は、翌年にシングル『スローモーション』でデビュー。当時16歳だった。『スタ誕』で明菜をスカウトした初代音楽ディレクターで“生みの親”とされる島田雄三氏が語る。

「初対面の時は何を聞いても喋れないような子だったけど、歌を通して聴く者に何かを伝えようと訴える力や歌唱力は卓越していた。

 2枚目のシングル『少女A』を巡っては、『嫌だ』と拒絶する明菜と僕とでものすごい剣幕でやりあった。いざレコーディングになって僕が『全然面白くないよ』と煽ると、明菜にどんどん火がついて頭頂部から炎が飛び出ているようだった。その感情が歌に乗った『少女A』で初めて彼女の歌で背筋に電流が走るのを感じましたね」

 1985年に『ミ・アモーレ』、1986年に『DESIRE』で2年連続日本レコード大賞を受賞した明菜は、歌謡界のトップに立った。だが、まばゆい光の裏には闇もあった。

「金銭問題や事務所とのトラブルなど、幾度となくスキャンダルが報じられました。2010年には帯状疱疹を患って芸能活動の無期限停止を発表しました」(前出・芸能記者)

 2014年、NHK紅白歌合戦に生中継で電撃出演したが、2017年末のディナーショーを最後に再び表舞台から遠ざかった。

 その前年、2016年末のディナーショーに参加したアイドル評論家の中森明夫氏が語る。

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