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【竹原慎二の元ライバル】「止められる悔しさ」を知るレフェリーはなぜ「ストップ」が早いのか トップ選手だから見抜ける「ボクサーのダメージ」とは

NEWSポストセブン / 2024年7月5日 11時15分

「胡選手は何も言わなかったが、セコンドからは“早すぎる”と猛抗議されました。ところが後日、胡選手が私のところに来て、『命を助けてくれてありがとうございました』と頭を下げたのです。試合をやっていた選手はわかるのでしょう」

 それから3年後、胡は日本ミドル級王者に返り咲いた。

「本当に嬉しかったです。あの試合をストップさせたことで次があった。ボクシングはあくまでもスポーツ。ファンやセコンドが騒ごうが、レフェリーは選手の命を守らないといけない。引退してからも長い人生が残っているのですから」

(第3回に続く)

※『審判はつらいよ』(小学館新書)より一部抜粋・再構成

【プロフィール】
鵜飼克郎(うかい・よしろう)/1957年、兵庫県生まれ。『週刊ポスト』記者として、スポーツ、社会問題を中心に幅広く取材活動を重ね、特に野球界、角界の深奥に斬り込んだ数々のスクープで話題を集めた。主な著書に金田正一、長嶋茂雄、王貞治ら名選手 人のインタビュー集『巨人V9 50年目の真実』(小学館)、『貴の乱』、『貴乃花「角界追放劇」の全真相』(いずれも宝島社、共著)などがある。ボクシングレフェリーのほか、野球、サッカー、大相撲など8競技のベテラン審判員の証言を集めた新刊『審判はつらいよ』(小学館新書)が好評発売中。

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