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《ファミマがイートイン廃止へ》コンビニ店長が嘆く迷惑客の実態、「何も買わずに充電してスマホ動画を観続ける」「勉強机代わりに延々と居座る」

NEWSポストセブン / 2024年10月17日 16時15分

「コロナ禍で使えなくなったままの店舗も多いと思います。ファミリーマートさんだけじゃないですね」

誰でも自由に使えるようにすると迷惑な人ばかりに

 確かに、数多くのコンビニを見てきたがイートインがいつのまにかコピー機を使う際の作業スペースに充てられていたり、おせちなどのチラシ置き場にしてそこで食べられないように塞がれていたりする。とくに無理やり作ったような狭小店舗のイートインが事実上の「廃止状態」になっている印象である。

「いろいろ言いたいことはあるのですが、どれから言おうかという感じです。それくらいイートインにはあまり良い思い出がないですね。コロナ禍以前は店のものを食べたり飲んだりでない不審な連中がたむろったり、仕事中の昼食とかで利用する方々のマナーも悪いことが多かった。誰でも自由に使えるようにすると、だいたい迷惑な人ばかりになって、普通の人はそこを利用しなくなるのです」

 規模はまったく違うが大型ショッピングモールのフードコートも同様の対策に悩んでいる。もっとも、そうした大規模施設は店舗人員も多く、また提供する各飲食店もそれなりの高単価で利益を上げているし、モールもその各飲食店から利益を得ているのでカバーできている面がある。

 しかしコンビニは店舗の規模は小さく、ましてや店自体の商品を食べたり飲んだりしてもらうだけでしかない。いや、それならまだましで、店のものを食べたり飲んだりしないのに使う人ばかりが居座るスペースになってしまった店舗もあるという。

「スマホやゲームの充電に使われるだけだったりします。注意してもお客様はお客様ですからね、100円ちょっとのおにぎり1つでも、ペットボトルのお茶でも使うことは構いません。でもそれでずっといるとか、それこそ目的外利用のほうが目的、なんて状態だと使いたい人が使えない、そういうことが多かったように思います」

 極端な話をすれば30円の駄菓子でもイートインは使える、しかし一席それで占拠されてスマホのフル充電まで複数の客に居座られてしまうと、数席しかないような店舗では肝心のお弁当などを食べるお客が「空いてないからいいか」と買い控えを起こしてしまうかもしれない。勉強机代わりに延々と居座る若者もいるという。客の善意に頼り、モラルを期待して成り立つサービスが近年、さまざまな業種で難しくなっていることは確かだ。

 もちろん、これは本当に地域にもよるしケースバイケースでしかないのだが、このようにすでにイートインのスペースを縮小、時間短縮しているコンビニは多数ある。

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