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《早朝から中国人が長蛇の列》「外免切替」に利用される日本 運転免許試験場に並ぶ中国人「中国の免許はどこも使えない。お得だ。日本は優しい」

NEWSポストセブン / 2024年10月26日 16時15分

 その「お人好し」の証拠に彼ら中国人たちが日本の免許試験場で受ける学科試験は10問中7問正解で合格、それも2択である。あくまで確認のための平易な質問で、まあ受からせるための試験、と言ってもいいだろう。

 私たちのイメージする試験、引っ掛けだらけの仮免学科試験50問中45問以上、本免学科試験95問100点満点中90点以上が求められる学科試験どころか、いわゆる原付免許の50点満点48問のみに比べてもびっくりするほど少ない。

 筆記と比べて実技はどうか。改めて運転免許試験場、合格した中国人に話を聞いた。

「簡単でした。車を操作できるかの確認みたいなものでした。これで自転車使わずに済む、嬉しい」

 彼は今年来たばかりの留学生、普段は自転車で移動だったが取得後は日本でドライブを楽しみたいそうだ。

 それにしても、国際免許への切り替えと日本国内で取得する正規の(便宜上使う)運転免許の違いはあるにせよ日本の道路を走ることは同じ、まして日本で教習所を経ない試験場のいわゆる「一発試験」は四輪も二輪も狭き門だ。このような教習所で大金を払って長時間の講習や授業を経た人、試験場の実技で何度も落ちながら取得した人からすれば納得できないのではないか。

 中国の旅行パンフレットには以前から免許切り替えツアー的なものもある。中国はコロナ禍以前から日本の手厚い国民健康保険制度を目的に来日して受診する「医療タダ乗りツアー」が問題になったが、それと同様に「商品」としてパッケージ化されている。

 中国人が得するから、という話ではない。中国の運転免許は多くの国で認められにくく厳しい基準で審査されているのに、日本だけがこうした緩い審査でジュネーブ条約の国際免許への切り替え(外免切替)を認めると、どういうことになるか。

運転手として雇ってくれという中国人はいる

 埼玉西部の運送会社社長は「最近とくに増えた」としてこう明かす。

「運転手として雇ってくれという中国人はいる。あとはパキスタンとかクルドとか。うちは断っているが運転手の足りない運送会社やモグリは雇うだろうね。実際、運転手が足りないのは事実だから」

 パキスタンもジュネーブ条約に加盟していない。クルドは国を持たないためそのパキスタンも含めた周辺国ということになるがイラン、イラクも加盟していない。トルコやシリアで取得した場合はジュネーブ条約加盟国なので有効だ。もちろん日本に住み、日本の運転免許を正規に取得した人も問題ない。

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