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《大谷翔平の2025年》「二刀流」復活へ向けて“失敗しないプラン”とは?「登板間隔は2週間に一度」「佐々木朗希とカバーし合う体制」【岡島秀樹氏×福島良一氏対談】

NEWSポストセブン / 2025年1月11日 7時15分

 あとは大谷君が、エンゼルス時代の二刀流のスタイルとどう変えていくかもポイント。当時は先発した翌日にDHで出場するといったフル稼働を続けていたが、後半戦はもたないことが多かったし、体がつったりもしていた。

今のほうが年齢を重ねているので、体力は落ちてきます。メジャーは長距離移動の負担も大きく、20代と30代では負荷が全く違うんです。どう休養するかの見極めが必要。若いうちにいろいろと挑戦してほしいが、休息だけではカバーできない面も出てくると思う。

福島:あと、投手に復帰するなら盗塁も減りますね。

岡島:ケガのリスクがあることは、本人も分かっているはずです。ワールドシリーズでも、別にアウトでいいのにタッチを逃れようと体をひねったりしたから、脱臼につながった。そういうケガは怖いので、今後は意識して抑えていくと思います。

9月以降は先発しない!?

福島:打つほうでは、大谷選手のホームラン数は一昨年が44本、昨年が54本で、このペースでいくと今年は60本超えです。薬物疑惑の時代を除けば、60本打ったのはベーブ・ルース、ロジャー・マリス、アーロン・ジャッジの3人だけ。そこに大谷選手にも加わってほしい。

岡島:たしかに3年連続本塁打王もあり得ると思います。あとはポストシーズンにどれだけ力を残せるか。4月、5月に調子がよくても、ポストシーズンに出てこないと“あの人はどこに行ったの?”と言われるくらい、ファンも9月、10月の試合を重視しますからね。

福島:大谷選手のポストシーズンはどうなると思いますか。

岡島:投手としては、先発をしていないかもしれないですよね。レギュラーシーズンは先発をやって、ある程度の投球回数に達したらそこで投げるのをやめさせると思う。そしてポストシーズンはクローザーをやったり、1イニング限定やイニング最後の打者1人で投げさせるのではないか。

福島:楽しみですね。僕の夢としては、ワールドシリーズ第7戦でリリーフとして最後の1イニングを投げてほしい。2023年WBC決勝がそうでしたし、昨年のワールドシリーズ最終戦も最後に先発のウォーカー・ビューラーが三者凡退に抑えた。大谷選手が投げられる状態なら、世界一の胴上げ投手になれますよ。あとは、松井秀喜さん以来のワールドシリーズMVPも獲ってほしい。

岡島:狙って獲れるものではないですからね……。昨年はフレディ・フリーマンが獲りましたが、MVPを狙うのではなく、チームが勝つために役割を果たそうとして、結果がついてくるものですから。

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