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電子辞書の履歴が英語学習に超便利なワケ

プレジデントオンライン / 2019年5月3日 11時15分

※写真はイメージです(写真=iStock.com/IUshakovsky)

TOEICの点数を効率的に上げるには、レベル別に学習法を変える必要がある。今回、5つのレベル別に「勉強法ロードマップ」を識者に聞いた。第4回は「700点台」の学び方について――。

※本稿は、「プレジデント」(2019年4月15日号)の掲載記事を再編集したものです。

■単語は「電子辞書の履歴機能」で、すらすら暗記

よく思うのは「700点前後で足踏みしてしまう人は、どこか基礎に漏れがある」ということ。そこから脱却したいのなら、「単語」→「文法」→「リーディング」→「リスニング」の順で基礎を学び直しましょう。

単語ですが、英語学習の基礎の基礎。まず7000語のマスターを目指します。『究極の英単語Vol.1~4』は比較的バランスが取れていてオススメの単語集です。4分冊で、レベル順に1巻3000語ずつに編集されているので勉強しやすいのが特徴。

単語を覚える裏ワザとしてオススメしたいのが、電子辞書の「履歴(ヒストリー)機能」です。過去に調べた単語が新しい順番で上から表示されます。この履歴を毎日チェックして復習しておけば、あやふやな単語が覚えられます。

単語の次は文法です。私のオススメは中学文法の復習です。いまさら中学文法かと思うかもしれませんが、たとえば「I, my, me, mine」といった人称代名詞を覚えていない人が意外といるもの。そうした基本が曖昧だと、スコアアップには遠く及びません。

教材は、100ページくらいの薄い問題集(『高校入試完全攻略トレーニング① 中学英語の総復習』など)を5冊ほど用意します。内容は基本的に同じですが、説明の仕方や順番、使われる用語が少しずつ違い、ある問題集では腑に落ちなかったことが、別の問題集ではすんなり理解できることがあります。同じような問題集を何冊もやるのは無駄な気がするかもしれませんが、漏れをなくして基礎を固めるためには不可欠な勉強です。1冊1時間程度で全問正解できるようになれば完璧に理解できたといえます。

中学文法を終えたら、高校文法です。中学文法が完璧ならば、高校文法は簡単に思えるはず。高校文法も問題集を3冊ほど併用します。1冊が分厚いので、4択問題に絞って勉強すればOKです。見た瞬間に答えられるまで反復練習します。

こうして単語と文法を身につけたら、次はリーディングです。リーディングは「速読」と「精読」を並行してトレーニングします。速読はスピードを重視し、意味がわからなくてもどんどん読み進めます。ひたすら目を左右に素早く動かします。意識してほしいのは、頭の中で英語を日本語に変換しないことです。

一方、精読では文章を正確にじっくりと読解します。文の意味と構造を正確にとらえながら読み込んでいくことが重要です。この2つの異なる読み方を続けていくうちにどこかで融合します。

■速読はまず中学校の教科書から

速読のテキストは何でも構いませんが、まずは中学の教科書や、子ども向けのペーパーバックからトライするのがよいと思います。精読には大学の入試問題(『英語長文問題精講』など)がオススメです。文章が抽象的で、かつ文の構造が複雑なものが多いので、正確な読解力を身につけるには最適です。

リーディングの力がつくと、リスニングも自然と伸びます。リスニングには英語の音を耳でキャッチする力と、それを頭で理解する能力の2つの能力が関連しています。後者の頭で理解する能力は読解力そのものですから、読解力を鍛えれば結果としてリスニングも伸びるのです。

そのリスニングも、量と質の両面から鍛えます。テープでもラジオでもテレビの英語番組でも何でもいいので耳を英語に慣らします。理解できなくても大丈夫です。一方、精聴は文の構造などを意識して正確に聞き取ります。教材はオーソドックスな英語でスクリプトのあるものであればOKです。『CNN ENGLISH EXPRESS』(CD付き)などから、関心のある記事を見つけて繰り返し聴くのがオススメです。

リスニングを上達させる秘訣の1つは、「発音記号」です。「lawとlow」「thinkとsink」のように紛らわしい発音や、「says(セイズ×・セズ○)」のように間違って覚えている発音がけっこうあるはずです。発音記号を確認し、口の形も意識して覚えることで聞き取り力がアップします。

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土屋雅稔(つちや・まさとし)
千葉市でエクセレンスイングリッシュスクールを主宰。20代の大半を肉体労働系のフリーターとして過ごし、30歳で英語学習を始め、1年でTOEIC900点、4年で英語講師に。著書に『TOEIC TEST 英語勉強法 TARGET900』がある。

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■▼7000語を目標にマスター

(エクセレンス イングリッシュ スクール主宰 土屋 雅稔 構成=田之上 信 写真=iStock.com)

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