日本が大嫌いな「韓国、反日外タレ図鑑」なぜ彼らは魂を売ったのか
プレジデントオンライン / 2020年3月30日 17時15分
■韓国のネトウヨ「クッポン」向けタレントたち
中国・韓国を批判して、日本の“保守層”から支持を得ている外国人はいつの世も尽きることなく現れる。エジプト人のフィフィ氏、アメリカ人のケント・ギルバート氏らが目立ってきたが、最近ではウクライナ人のナザレンコ・アンドリー氏、韓国人ユーチューバーのWWUK氏など新たな“スター”も台頭してきている。彼らの言説はしばしばヘイトに転用され、物議を醸すたびに焼け太っていく。ちなみに心理臨床では心を病む人に対し、傾聴、共感、支持、助言といった技法で、カタルシス(精神の浄化)などをもたらすことにより回復を促す「支持的精神療法」というものがある。それに例えると、外国人による「隣国攻撃療法」はネトウヨを増長させ、かえって国民に「認知の歪み」という副作用をもたらす。
韓国でも日本と同じく、“クッポン”(自国礼讃的、またはそうした個人を指す言葉)向け外国人タレントが百花繚乱状態だ。
代表的なのは韓国の外タレ界で有名なオーストラリア人タレントのサム・ハミントンである。韓国人の妻を持つサム・ハミントンは、ツイッターでこのように呟いた。
「竹島後援事業にカシオやソニーが入っている…こんなクソ野郎ども…俺はもう時計を使えないし娯楽もできない!! 本当に好きな会社だったのに…あんまりだ。独島が日本の領土なら日本は韓国の領土だ! これ以上ふざけるな! 独島なんだよ!」(※原文の韓国語を筆者が訳。部分的に意訳あり)
■韓国にとって体の良い「代弁者」
また、ドイツから韓国に帰化し韓国観光公社社長を勤めた李参氏は、退任後に独島の保護活動を行う市民団体を設立。「日本が破壊した独島の環境を韓国が復元するということだけでも、国際社会に韓国が独島の真の主人であることを再確認させることができる」と、日本の立場からすると直球の反日発言を行っている。
本人の確固たる思想があってのことかもしれないが、政治家や日本での活動を意識せざるを得なくなってきた芸能人が、不用意な発言をできない昨今、こうした外国人は韓国にとって体の良い「代弁者」として受け止められているのかもしれない。
ネイティブ並の韓国語力を誇る英国人ユーチューバーユニット「英国男子」も、クッポンの極みとして名高い。一体どんなコネクションを持っているのか、ウィル・スミスやデイヴィッド・ベッカム、アカデミー賞受賞俳優など超大物を出演させ、韓国料理を食べさせる動画が大ウケし、登録者数は約340万人もいる。一方でアンチから「画面の前で韓国料理を食うだけで金儲けしやがって」「韓国をいいように利用している」と批判されることも多い。韓国に限らず、こうした外国人ユーチューバーは新しい形態の文化盗用と言えるのかもしれない。いずれにしろ極東アジアに適応する外国人の努力と苦労は計り知れないというところか。
■自国を持ち上げてくれる外国人、中でも特に白人に弱い
また、外国人に自国を称賛させる番組は日本でも盛んだが、韓国でも「クッポン芸能」「クッポン番組」と呼ばれている。「ようこそ~韓国は初めてでしょ?」という番組では人気外国人タレントやユーチューバーを登場させ、食品やK‐POP、化粧品などをベタ褒めさせた。「国境のない芸能」という番組の、韓国式屋台をヨーロッパで出店するという企画では韓国の演歌をフランス語で歌えたり、K‐POPにいやに詳しい不自然な親韓外国人客が次々と現れたり、ヤラセ疑惑が持ち上がった。
当然ながら、こうした向きに眉を潜める人々もいる。
登録者数26万人の韓国人ユーチューバー「リソプ」は自身の配信で「私は韓国で活動するほとんどの外国人ユーチューバー(およびタレント活動をする人々)が大嫌いです」とし、「奴らは国民を一時的に気持ちよくさせることで客観性を失わせ、我が国の発展を阻害している」と批判。そして韓国に26年住んだ日本人である池原衛氏の著書『打ち殺される覚悟で書いた韓国・韓国人批判』(日本未発売)から抜粋し、著者のような韓国愛に裏打ちされた批判を正しく選別することが重要であると喝破している。
「自国を持ち上げてくれる外国人、中でも特に白人に弱い」のは日韓両国民に多く見られる恥ずべき特徴だ。そして、外国人が過剰適応しなければ生きられないような雰囲気を作っていることを反省すべきなのかもしれない。
※2020/03/31 1:28追記:サム・ハミントン氏の国籍に誤りがあったため、修正しました。
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ライター・編集・翻訳者
韓国心理学会正会員。朝鮮半島問題や心理分析、カウンセリングに取り組む。著書に『北の三叉路』(双葉社)
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(ライター・編集・翻訳者 安 宿緑)
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