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橋下徹「僕が米子松蔭の甲子園辞退に黙っていられなかった理由」

プレジデントオンライン / 2021年7月21日 11時15分

橋下 徹『大阪都構想&万博の表とウラ全部話そう』(プレジデント社)

夏の甲子園の鳥取県大会。強豪校の米子松蔭高校が、学校関係者に新型コロナの感染者が出たという理由で、試合に出場できず、不戦敗で敗退することになったというニュースは多くの人の心を揺さぶった。とりわけツイッターやメールマガジン上で激怒していたのが橋下徹氏だ。その効果か、鳥取県高野連は一転して同校の大会参加を認めた。橋下氏の「怒りのメルマガ」の一部をお届けする。

■日本の政治家は何をやってんだ!

各地で夏の甲子園の地方大会が行われる中、鳥取県の優勝候補・米子松蔭高校で学校関係者の感染が16日に発覚、県高野連の規定により同校は17日に予定されていた試合を辞退し、不戦敗になってしまったという。

このニュースを聞いて怒り狂っていたら、過去にも同じ事態があったようだ。

新潟県の有力校・中越高校も、部員2人の新型コロナ感染が確認されたとして出場を辞退し、予定されていた試合は同校の不戦敗となり敗退したという。

そしてこのニュースと同時に、東京オリンピック・パラリンピック関連のニュースでは、22日に日本代表と対戦する南アフリカ代表のサッカー選手団から陽性者が出たと報じられた。それでも何とか試合ができるようにあの手この手を尽くしているとのこと。

これらのニュースを聞いて、今、怒りが収まらない。日本の大人たち、しかるべきポジションに就いている者たち、日本の政治家は何をやってんだ!

西村康稔コロナ担当大臣は、酒類提供禁止のルールを無視して営業を継続している飲食店を締め上げるために、法律の根拠がないまま権力をフル行使した。金融機関から飲食店に圧力をかけさせる、酒の卸業者から圧力をかけさせる、お店のお客さんやメディアから圧力をかけさせる。もう何でもありの権力行使だったが、さすがに国民は黙っていなかった。

そもそも額が不公平なことに加え、給付時期も遅れに遅れている休業補償金の問題を棚に上げて、飲食店だけを締め上げようとしている西村さんの姿勢にメディアと国民は怒りを爆発させた。

■ルール違反を犯す飲食店の気持ちは理解できる

だいたい国民がお上(おかみ)に対して納付しなければならない期限を守らなかった場合には、とんでもないペナルティが課される。

このゼロ金利時代に、お上への納付が遅れれば、年率5%以上、場合によっては年率10%以上の加算金を取られるのだ。

他方、今回の営業停止への協力金については、支給期限すら設定されていないし、どれだけ遅れてもお上にはまったくペナルティも課せられない。お上は払えるときに払えばいい、という状況だ。

こんな状況の中、飲食店がもうお上からのルールに従っていられないとして、自分たちの生活を守るためにルール違反をあえて犯す気持ちと覚悟はよく理解できる。

ただそれでも感染拡大を抑止するために飲食店の営業を制限したいなら、それはお上自身が汗をかいて飲食店にルールを守らせるような努力をするか、ないしは必要な法律を作ることに汗をかかなければならない。

ところがお上は自ら汗をかくことをしない。

(以下省略/全文はメールマガジンでお読みください)

(ここまでリード文を除き約1000字、メールマガジン全文は約8200字です)

※本稿は、公式メールマガジン《橋下徹の「問題解決の授業」》vol.256(7月20日配信)から一部を抜粋したものです。気になった方は、メールマガジン購読をご検討ください。今号は《【五輪開催の意義を再定義する】コロナ「陽性」で理不尽な不戦敗・米子松蔭の球児を政府は救え! 高野連に全力で圧力をかけろ!》特集です。

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橋下 徹(はしもと・とおる)
元大阪市長・元大阪府知事
1969年、東京都生まれ。弁護士、政治評論家。2008年から大阪府知事、11年から大阪市長を歴任し、大阪都構想住民投票の実施や、行政組織・財政改革などを行う。15年に大阪市長を任期満了で退任。現在、テレビ出演、講演、執筆活動を中心に多方面で活動。『実行力』『異端のすすめ』『交渉力』『大阪都構想&万博の表とウラ全部話そう』など著書多数。

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(元大阪市長・元大阪府知事 橋下 徹)

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