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「平均年収2000万円超え」キーエンスの営業部隊が週に2回の"社内日"にかける驚異的な電話の本数

プレジデントオンライン / 2023年5月2日 11時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Moyo Studio

毎月、新たに発売されるビジネス書は約500冊。いったいどの本を読めばいいのか。読書家が集まる本の要約サイト「flier(フライヤー)」で、4月にアクセス数の多かったベスト20冊を、同サイトの編集部が紹介する――。

■要約サイト「4月のビジネス書」人気ベスト20

第1位:『いつも機嫌がいい人の小さな習慣』(有川真由美著、毎日新聞出版)
第2位:『努力が「報われる人」と「報われない人」の習慣』(塚本亮著、明日香出版社)
第3位:『自分を知る練習』(土谷愛著、青春出版社)
第4位:『あなたの「しんどい」をほぐす本』(Poche著、もくもくちゃんイラスト、KADOKAWA)
第5位:『キーエンス解剖』(西岡杏著、日経BP)
第6位:『「人たらし」のブラック心理術』(内藤誼人著、大和書房)
第7位:『人間関係BEST100』(内藤誼人著、総合法令出版)
第8位:『Chatter(チャッター)』(イーサン・クロス著、鬼澤忍訳、東洋経済新報社)
第9位:『運の方程式』(鈴木祐著、アスコム)
第10位:『文章がすぐにうまく書ける技術』(上阪徹著、日本実業出版社)
第11位:『頭のよさは国語力で決まる』(齋藤孝著、大和書房)
第12位:『ChatGPT 対話型AIが生み出す未来』(古川渉一/酒井麻里子著、インプレス)
第13位:『「答えのないゲーム」を楽しむ 思考技術』(高松智史著、実業之日本社)
第14位:『人に好かれる最強の心理学』(内藤誼人著、青春出版社)
第15位:『ME TIME』(池田千恵著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)
第16位:『ささるアイディア。』(松永光弘編著、誠文堂新光社)
第17位:『未来の年表 業界大変化』(河合雅司著、講談社)
第18位:『東大教授が教える独学勉強法』(柳川範之著、草思社)
第19位:『「また会いたい」と思われる人』(鹿島しのぶ著、三笠書房)
第20位:『運転者』(喜多川泰著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)

※本の要約サイト「flier」の有料会員を対象にした、2023年4月の閲覧数ランキング

■いつも機嫌がいい人が起床直後にしている“家事”

今月の第1位は、有川真由美さんの『いつも機嫌がいい人の小さな習慣』でした。

有川真由美『いつも機嫌がいい人の小さな習慣』(毎日新聞出版)
有川真由美『いつも機嫌がいい人の小さな習慣』(毎日新聞出版)

誰だって、いつも機嫌よくありたいもの。本書では「いつも機嫌がいい人」になるための習慣がたっぷり紹介されます。

「あなたの未来を変える、ちょっとした習慣」として紹介されるのは、朝起きたらベッドを整えること。たった1~2分の簡単な作業ではあるものの、ベッドメイクの習慣がついていない方は多いのではないでしょうか。

元アメリカ海軍大将ウィリアム・H・マクレイヴンは、母校テキサス大学の卒業式で「世界を変えようと思うなら、まずベッドメイキングから始めよう」とスピーチをし、大きな話題を呼びました。ベッドメイクをすることで、小さな達成感が生まれ、つぎのタスクへと向かいやすくなるのです。

相手に体を向けて挨拶するのも、あなたの未来を変える習慣のひとつ。こうした挨拶は、相手に「あなたを認めています」というメッセージを贈るしぐさだからです。

人は、自分を認め、愛してくれる人に好意的に接するようになるもの。挨拶を怠らないだけで、あなたを応援してくれる人が増え、未来がよい方向へと変わっていくでしょう。

著者の有川真由美さんは「いい気分になる習慣がひとつでも身につくと、ドミノ式にいいことが起こり始めます」と語ります。あなたも本書を読んで、いいことを起こす最初の一歩を踏み出しませんか?

■報われない人は「to do」ばかりを考える

第2位は、『努力が「報われる人」と「報われない人」の習慣』。努力が報われる人とそうでない人の習慣を対比しつつ、成功する行動習慣を示してくれます。

塚本亮『努力が「報われる人」と「報われない人」の習慣』(明日香出版社)
塚本亮『努力が「報われる人」と「報われない人」の習慣』(明日香出版社)

注目したいのは、タスク管理のコツ。「努力が報われる人はhave doneを見える化し、報われない人はto doばかりを考える」とされています。

著者は、have doneを見える化するために、1つのタスクを1枚の付箋に書き出して管理し、完了した付箋も、その日の夜までは捨てずに残しておくようにしています。そうすれば、今日やったタスクが見える化でき、モチベーションが上がるからです。

目標専用のカレンダーを用意するのもポイントです。予定していたタスクができた日は○をつけたり、ペンで塗りつぶしたりするだけで、サボりとは無縁になり、目標達成のための行動が継続できるでしょう。

人を動かすための心がまえにも注目を。「努力が報われる人はWHOを積み重ね、報われない人はWHATに重点を置く」とされています。

人を動かしたいとき、「何を言うか」ばかりに重点を置いていても、うまくいかないもの。それよりも自分自身の発言に説得力を持たせる努力をしましょう。周囲からの信頼を勝ち取って、「あの人が言うならやってみよう」と思ってもらえる人物になることを目指すのです。

当たり前のようでいて、意外とできていない「習慣」が目白押しの本書。成功を手にしたいなら、まず読んでもらいたい一冊です。

■「人生で辞めたいことリスト」で自分の価値観を言語化

第3位には『自分を知る練習』がランクインしました。

土谷愛『自分を知る練習』(青春出版社)
土谷愛『自分を知る練習』(青春出版社)

「頑張っても、なんだかうまくいかない」と悩んでいる人の多くは、その原因は自分にあると考えているのではないでしょうか。でもそれは間違った思い込みです。

大切なのは、自分の価値観を理解し、強みを活かせる居場所を選ぶこと。それを実現するための方法が、本書では4つのステップで解説されます。

多くの方に実践してほしいのは、ステップ2の「自分の『価値観』を知る」。「人生で辞めたいことリスト」づくりを通して、自分の価値観を言語化し、優先順位をつけていきましょう。

リストづくりの手順は簡単。やめたいこととその理由を書き出して、それが「お金」「時間」「人」「地位」「家族」「趣味」「健康」「自信」などのうち、どの価値観によるものかを分類するだけです。

同様に「挑戦したいことリスト」「嬉しかったことリスト」「嫌だったことリスト」もつくってみましょう。4つのリストが出来上がったら、最もよく出てきた価値観を順に並べれば、「価値観リスト」の完成です。

「価値観リスト」が完成し、現在のあなたが大事にしたい「価値観」を可視化できたら、「価値観リストに合わない環境や人間関係は抜け出す」と決めましょう。このルールにしたがって行動すれば、あなたの「居場所」が見つかるはずです。

「どこにいってもうまくいかない」「ダメな自分が嫌いだ」と自分を責めている人に、ぜひ手に取ってほしい一冊です。

■「しんどい」人こそ自分の味方でいつづけよう

続いて、4位以下から、注目の書籍をご紹介します。第4位は『あなたの「しんどい」をほぐす本』でした。

Poche著、もくもくちゃんイラスト『あなたの「しんどい」をほぐす本』(KADOKAWA)
Poche著、もくもくちゃんイラスト『あなたの「しんどい」をほぐす本』(KADOKAWA)

本書は、SNSで人気のカウンセラー・Pocheさんが、日々「しんどい」と感じている人に向けて書いた「がんばらずに読める本」です。

気分が落ち込みがちな人に贈りたいのは、落ち込むほどがんばった自分を認めてあげよう、と説くパート。

きっと誰しも、人と会った後、あんなこと言わなければよかった、相手の気分を害してしまったかもしれない……と「ひとり反省会」をした経験があるでしょう。そして、くよくよと落ち込む自分を嫌いになっていくのです。

でも「ひとり反省会」を開くのは、相手の気持ちを尊重しているだけでなく、相手との会話を思い出せるほど丁寧に話していたことの証でもあります。「落ち込むほど一生懸命がんばっているんだ」「相手のためにきちんと言葉を選べるなんて、すごい」と、自分のがんばりを認めてあげましょう。

著者はこのパートで、常に自分の味方でいることの大切さに言及しています。世の中には必ず、あなたの足を引っ張ったり、意地悪を言ってきたりする人がいるもの。だからこそ、自分だけは自分の味方でいつづけましょう。そうすれば「しんどい」という気持ちがほぐれていくはずです。

■高年収キーエンス「社内日」の架電数は1日30~80件

第5位の『キーエンス解剖』にもご注目ください。

西岡杏『キーエンス解剖』(日経BP)
西岡杏『キーエンス解剖』(日経BP)

キーエンスという社名を聞いて、何を思い浮かべるでしょうか? おそらく多くのビジネスパーソンは、平均年収が2000万円を超えていることや、ストイックな営業の仕組みを思い浮かべるでしょう。そしてそれ以上のことは意外なほどに知らない――それがキーエンスなのです。

本書では、これまでベールに包まれていたキーエンスの内情が明かされます。

特に注目したいのは、キーエンスの営業の仕組み。キーエンスの営業部隊は、毎日10分から15分ほど、必ず商談のロールプレイングを行うそうです。カタログの説明だけではなく、製品の特徴を伝えるデモも交えながら、商談力を磨きます。

1週間を「社内日2日」と「外出日3日」に振り分け、社内日はメールやアポ取り電話、見積作成に集中するのもキーエンス営業の特徴。架電数は1日30~80件と、驚異的な数にのぼります。

外出日には、商談から5分以内に書く「外出報告書」が欠かせません。営業担当者は分刻みで商談の内容を入力し、上司と共有するのです。外出日の終わりには、上司とともに報告書を見ながら今後の方針を話し合うといいます。

さらに見逃せないのが、営業担当者の上司による「ハッピーコール」。顧客に対して「11月12日の15時にうちの営業の○○がお世話になりました。ありがとうございました。提案はご満足いただけましたか」と電話をかけ、部下が顧客のニーズを引き出せたかを確認する仕組みです。

ここまで読んだだけでも、キーエンスの強さの理由が理解できるでしょう。営業マネジャーはもちろん、それ以外の職種の人にとっても学びの多い一冊となっています。

■ChatGPTから適切な回答を引き出すテクニック

最後にご紹介したいのが、第12位の『ChatGPT 対話型AIが生み出す未来』。話題の対話型AI、「ChatGPT(チャットジーピーティー)」の基礎知識を効率的に押さえられる一冊です。

 古川渉一、酒井麻里子『ChatGPT 対話型AIが生み出す未来』(インプレス)
古川渉一、酒井麻里子『ChatGPT 対話型AIが生み出す未来』(インプレス)

ChatGPTは、チャット形式の画面に質問を入力すると、まるで人と会話をしているような答えが返ってくるAIチャットサービス。2022年11月末に発表され、登場からわずか5日でユーザー数が100万人を突破しました。2023年1月には月間アクティブユーザー数が1億人を超えるなど、大きな注目を集めています。

特にチェックしたいのは、ChatGPTから適切な回答を引き出すテクニック。ChatGPTは、まるで人と会話をしているような滑らかな受け答えをする一方で、質問の巧拙によっては、誤った情報を提示したり、かみ合わない回答をしたりすることも。「AI向けの話し方」を身につけることが、ChatGPTを使いこなすためのコツなのです。

本書を読めば、ChatGPTの概要を理解でき、活用の可能性が広がるでしょう。「ChatGPTが話題になっているのは知っているものの、どういうものか理解できていない」という初心者から、「ChatGPTを使ったビジネスを検討したい」という方まで、幅広い方におすすめしたい一冊です。

今月も、キャリアプランニングからアイデア発想法、ChatGPTまで、幅広いジャンルの本がランクイン。来月はどのような本が多く読まれるのか、引き続きチェックしてまいります。

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flier編集部 本の要約サイトflier(フライヤー)は、「書店に並ぶ本の数が多すぎて、何を読めば良いか分からない」「立ち読みをしたり、書評を読んだだけでは、どんな内容の本なのか十分につかめない」というビジネスパーソンの悩みに答え、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供しているサービスです。通勤時や休憩時間といったスキマ時間を有効活用し、効率良くビジネスのヒントやスキル、教養を身につけたいビジネスパーソンに利用されているほか、社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。

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(flier編集部)

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