「月曜朝イチ」に三流はメール返信、二流はフルパワーで仕事開始…一流がしている"5分間の最強ルーティン"
プレジデントオンライン / 2024年5月13日 6時15分
第2位:『週末ひとり時間』(池田千恵著、三笠書房)
第3位:『新しい教え方の教科書』(北宏志著、ぱる出版)
第4位:『どんな相手も味方になる 感じのよい伝え方』(宮本佳実著、すばる舎)
第5位:『スタンフォード式 脳と体の強化書』(山田知生著、大和書房)
第6位:『リセットする習慣 やり場のない感情を整える62のヒント』(枡野俊明著、明日香出版社)
第7位:『時短の一流、二流、三流』(越川慎司著、明日香出版社)
第8位:『新装版 幸せがずっと続く12の行動習慣』[ソニア・リュボミアスキー著、金井真弓(訳)、渡辺誠(監修)、日本実業出版社]
第9位:『振り回されない練習』(内藤誼人著、徳間書店)
第10位:『一流ファシリテーターの 空気を変えるすごいひと言』(中島崇学著、ダイヤモンド社)
第11位:『話していると楽しい人 しんどい人』(野口敏著、三笠書房)
第12位:『静かに退職する若者たち』(金間大介著、PHP研究所)
第13位:『1冊目に読みたい DXの教科書』(荒瀬光宏著、SBクリエイティブ)
第14位:『疲れない脳をつくる生活習慣』(石川善樹著、三笠書房)
第15位:『絶対にミスをしない人の仕事のスゴ技BEST100』(鈴木真理子著、明日香出版社)
第16位:『働かないニッポン』(河合薫著、日本経済新聞出版)
第17位:『最強の習慣』(ハック大学 ぺそ著、ソシム)
第18位:『超ミニマル・ライフ』(四角大輔著、ダイヤモンド社)
第19位:『女子とお金のリアル』(小田桐あさぎ著、すばる舎)
第20位:『なぜか結果を出す人が勉強以前にやっていること』(チームドラゴン桜著、東洋経済新報社)
※本の要約サービス「flier」の有料会員を対象にした、2024年4月の閲覧数ランキング
■「やらないことリスト」で日常生活が豊かに変わる
今月の第1位は『やることを8割減らすダンドリ術』でした。
「急いで取り組んでいるつもりなのに、仕事や家事がまったく終わらない。もっと要領がよければ……」そう悩んでいる人に本書をおすすめします。
本書が推奨するのは、書名にもあるとおり「やることを8割減らす」こと。ムダを減らしつつ成果を出すために、8割のタスクについて「やらない」選択をするのです。8割のタスクを減らし、より重要な2割のタスクに集中すれば、効率よく成果を出せるでしょう。
「8割やらない」マインドが整ったら、まずは「やらないことリスト」をつくってみてください。ここでは、以下の7つのポイントを意識します。
(1)自分でやろうとせず、「他の人に頼めることはないか?」という軸で考える
(2)「なぜ、やらなければならないのか」と自問自答する
(3)達成できる自信がない項目はリストに載せない
(4)具体的な行動を記載する
(5)リストは目につきやすい場所に貼っておく
(6)自分の現状や環境、目標に合わせて、リストを定期的に見直し、更新する
(7)「やらない」習慣が身につくまで、ある程度の時間がかかると思っておく
著者の飯田剛弘氏は、「『自分は要領が悪いかも』と悩むあなたも、実は『やるべきことが多すぎる』だけかもしれません。やらないことリストを作り、他の人に頼ることも考えながら、完璧を求めずに、本当に必要なことだけに集中するよう心がけてみてください。日常生活がどれほど楽に、そして豊かに変わるか、ぜひ体感してください」と語っています。仕事や家事のストレスを軽減したい方、ぜひ読んでみてください。
■頭の中の「モヤ様」を書き出して気持ちをスッキリ
第2位は、朝活の第一人者として知られる池田千恵さんの『週末ひとり時間』でした。
あなたは、ひとりで自分と向き合う時間を少しでも確保できていますか?
頭の中は常にスッキリとクリアで、モヤモヤのない状態を維持できていますか?
突然10分の空き時間ができたとき、その時間を無駄にしない自信がありますか?
――これらの質問に「イエス」と言えないなら、ぜひ本書を読んでみてください。
本書は、池田千恵さんが、「週末ひとり時間」を確保してリフレッシュや自分磨きに充てるコツや「週末ひとり時間」におすすめの活動などを教えてくれる一冊です。
「週末ひとり時間」にまず試したいのは「頭の中の『モヤ様』を書き出す」。銀行振込や提出期限の迫っている提案書の作成など、気になっているのに処理できていない「モヤ様」をリストアップする作業です。
たった10分ほどでもいいので、頭の中の「やらなければいけないこと」「なんとなく気になること」を全部書き出してみてください。すると、不思議と気持ちがスッキリするでしょう。書き上げたリストは、平日の間に何度も眺め、終わったものを赤線で消していきます。
「週末ひとり時間」の過ごし方のヒントだけでなく、「週末ひとり時間」を実現する時間術も指南してくれる本書。多忙な現代人が読むと、ほっと心が救われるような気持ちになるでしょう。
■今の若手に「背中を見て学べ」スタイルは通用しない
第3位には『新しい教え方の教科書』がランクインしました。
本書の副題は「Z世代の部下を持ったら読む本」。著者の北宏志氏は、人材育成コンサルタントとしてZ世代の若手社員の研修を中心に全国35都道府県で600回以上の登壇実績を持ち、これまでの受講生は1万7000名以上にのぼります。離職率低下の実績も多く、大手企業や各種団体から依頼される研修・セミナーのリピート率は90%を超えるほどです。
そんな著者によると、Z世代の教え方の基本となるのは「丁寧な指導・教育」。かつてのような「背中を見て学べ」スタイルはもはや通用しません。書類作成を任せるならば、「じゃあ、よろしく」ではなく、作成の目的、事前に準備すべきこと、気をつける点などをきちんと伝えておく必要があります。
また、言いづらいことを指摘するシーンでは「あなたの成長のためだから言うね」というキラーフレーズを使いましょう。Z世代は自分を成長させてくれる上司を信頼する傾向にあるため、素直に聞き入れてくれるはずです。
春の読書にぴったりな本書。まだ読んでいない方は、ぜひ手に取ってみてください。
■月曜の朝、一流は「影響力のあるタスク2つ」を書き出す
続いて、4位以下から、注目の書籍をご紹介します。第7位は、「トップ5%」シリーズなどで支持される越川慎司さんの『時短の一流、二流、三流』でした。
本書の特徴は、すべての項目が「三流は○○をする、二流は△△をする、一流は××をする」の形式で書かれていること。
例えば月曜日の朝一番のルーティンについては、「三流はメール返信に追われ、二流はフルパワーで仕事を始め、一流は『影響力のある2つのタスク』をまず書き出す」とされています。
「メール返信に追われ」たり「フルパワーで仕事を始め」たりすることの何が悪いんだろう? と思う人も多いでしょう。
ですが著者によると、溜まったメールや通知の確認から始めると、本当に取り組むべきタスクを後回しにしたまま時間が過ぎていきます。また、月曜日の朝からフルパワーで仕事を始めると、どっと疲れ、一週間のペース配分がしづらくなるリスクがあります。一方、「影響力のある2つのタスク」を書き出すことから始めれば、成果に影響しないタスクに時間や労力をかけすぎずに済むのです。
著者は、7815人を対象として、影響力のある2つのタスクと、「やるべきこと」と「やめるべきこと」の基準を週の初めに書き出すという行動実験を2カ月実施しました。その結果、77%が「労働時間の削減につながった」と回答したといいます。
たった5分ほどでできるこのルーティン。さっそく次の月曜日から取り入れてみませんか?
■幸福の40%は自分の行動でコントロールできる
第8位の『新装版 幸せがずっと続く12の行動習慣』にもご注目ください。
まず押さえておきたいのは、幸福を決める最も重要な3つの要因は「遺伝による設定値」「生活環境」「意図的な行動」で、それぞれが占める割合は50%、10%、40%であるということ。つまり「遺伝による設定値」や「生活環境」は変えられないとしても、実に40%を自分の「意図的な行動」によってコントロールできるのです。
「意図的な行動」の具体例として、本書では「幸せがずっと続く12の行動習慣」が示されます。
ここで紹介したい行動習慣は「目標達成に全力を尽くす」。研究によると、価値とやりがいのある活動に取り組む過程では、目標を達成したときと同じくらい満足感を得られることがわかっています。
なお、目標設定においては以下の3つのポイントを意識しましょう。
(1)自分で決めた目標であること
(2)回避目標ではなく接近目標であること
※回避目標は「太らないようにする」のように望ましくない結果を避けるもの、接近目標は健康的な食事を心がけて元気になる」のような望ましい結果を求めるもの
(3)環境の変化より新しい活動を大事にすること
12の行動習慣を実践すれば、ずっと・もっと幸せな人生を送れるでしょう。
■会議や打ち合わせで「空気を変える一言」
最後にご紹介したいのが、第10位の『一流ファシリテーターの 空気を変えるすごいひと言』。
あなたは会議や打ち合わせが得意なほうですか? もし「苦手かも」「正直、気が重いことがある」なら、本書が心強い味方になってくれるでしょう。
本書の著者、中島崇学氏は、組織を越えて活躍できるリーダーを育成するためにファシリテーション・リーダーシッププログラムを提供してきました。本書ではそんな著者が、会議や打ち合わせで「空気を変えるひと言」を教えてくれます。
例えば緊張しているとき。「緊張しています」と口にすると、不安やおそれ、逃げ、甘えなどがにじみでてしまいがちです。こんなとき、「ピリッとした空気でやる気まんまんです」とポジティブな「ひと言」が言えると、相手との距離が縮まるでしょう。
打ち合わせなどで空気があたたまっていないときには、進行役が発言者を指名するのではなく、「では、バトンタッチ方式で行きましょう。発言した人が、『この人の意見を聞きたい』と思う人を指名してください」と言ってみるのがおすすめです。これなら、指名された側は不思議とうれしく感じ、場があたたまっていくでしょう。
会議や打ち合わせ、雑談などの場で今日から使える「ひと言」が満載の本書。初対面の人との打ち合わせや新プロジェクトが増えるこの時期、読んでおきたい一冊です。
今月も、教え方から時短ノウハウ、ファシリテーション術まで、幅広いジャンルの本がランクインしました。また、先月第12位だった『話していると楽しい人 しんどい人』が第11位と、依然として多くの方に読まれています。来月はどのような本が多く読まれるのか、引き続きチェックしてまいります。
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(flier編集部)
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