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コートをクリーニングに出さないまま次の冬を迎える…「なぜか物事が上手くいかない人」の残念な共通点

プレジデントオンライン / 2023年6月20日 13時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/minianne

やらなければならないことを、つい後回しにしてしまう人がいる。元プロ野球選手でビジネスコーチの高森勇旗さんは「例えば、冬物のコートをまだクリーニングに出していない人は要注意だ。自分が知らず知らずのうちに抱えている未完了タスクから目を背けていると、人生はいつまでも好転しない」という――。

※本稿は、高森 勇旗『降伏論「できない自分」を受け入れる』(日経BP)の一部を再編集したものです。

■気がかりがあると普通に生活するのも困難

私には、兄がいる。幼少期、よく兄と家の前でキャッチボールをしていた。

ある日、私の投げたボールは兄の頭上を越え、向かいにある会社の倉庫の窓ガラスに命中。ガラスは見事粉々に砕け散った。

私と兄は、すぐさま会議を開いた。このことを、母親に告白するか、隠し通すか。約30年前の、田舎にある会社の倉庫である。窓ガラスが一枚割れているくらいでは、大きな問題にならない。それどころか、気づかれない可能性もかなり高そうだ。隠し通すことは十分にできる。

私と兄は、隠し通すことに決めた。

その日の夜、いつも通り夜ご飯の時間となった。しかし、いつあのことがバレるのか、いつ向かいの会社の誰かが家のチャイムを鳴らすのかが気になって仕方がなかった。

夜、ご飯を食べ終えてテレビを見ている時に、母親に話しかけられるだけでビックリして飛び上がりそうになった。この精神状態では、普通に生活ができない。私と兄は再び会議を開き、母親に告白することに決めた。母親からはこっぴどく叱られたが、私と兄はもう何にも怯える必要がなくなり、元気を取り戻した。

翌日、母親と共に向かいの会社に謝罪に行ったが、気持ちはむしろ晴れ晴れした。あのまま隠し通すことを決めていたとしたら、その後数日で我々のどちらかは病気になっていたかもしれない。そしてきっと、30年経ったいまでも心のどこかに暗い影を落としていただろう。

■「終了」と「完了」の違い

終了という言葉と、完了という言葉がある。

両者には、どのような区別があるだろうか。

時間などの外部要因によって物事が終わることを“終了”というのに対し、自らの意志によって区切りをつけることを完了という。“終了”の領域に分類されるイベントは、多くの場合「未完了」となり心の中に残り続ける。

前述した窓ガラスを割ったことは、強烈な未完了としてその後留まり続けた。未完了は、いったん発生すると完了するまでなくならない。そしてなくなるまでの間、あらゆるエネルギーを引き寄せ続ける引力を発生させる。子どもの私にとって、窓ガラスを割るというのは、とてつもないイベントだった。しかもそれを隠すとなると、人生のすべてを賭けて隠し通すくらいのエネルギーを要した。

■未完了はあなたのエネルギーを奪う

強烈すぎる未完了は、心のど真ん中に居座り、あらゆるエネルギーを引き寄せ、もうそのこと以外考えられなくなる。母親の一挙手一投足に気を払い、母親のみならず、玄関の向こうにある、見えないはずの世界すら見る必要があった。正気でないどころか、ほぼ錯乱状態である。

それくらい、未完了は精神状態に大きな影響を与える。

ガラスを割る、という当時の私にとって、とてつもなく大きい未完了とまではいかずとも、実は人生において未完了は驚くほど多く存在している。未完了は、たとえ小さなものであっても、確実に引力を発生させる。その一つひとつが、エネルギーを少しずつ奪い、気がつかないところで精神状態に少しずつ影響を与え続ける。

未完了について、大きなものから小さなものまで、実際にどのようなものがあるかを見ていきたい。

■人間関係に関する「未完了」

ケース①
朝、仕事に行く前にちょっとしたことで妻と喧嘩になった。その喧嘩は解決することなく、仕事に行かなくてはならない時間となり、不本意ながらも、未解決のまま仕事に行くこととなる。

最初こそムカムカしていたものの、時間と共にすっかり喧嘩のことは忘れてしまった。ところが、ある瞬間にふっと思い出す。「あぁ、帰ったらまたあの会話の続きから始まるのかな」と、気持ちが重くなる。その後しばらくの間、未完了は復活する。そして、その間エネルギーを奪い続ける。

本当に集中しなければならない目の前のことと同じくらい、未完了は集中力を奪い取っていく。この夫婦喧嘩が解決するか、何らかの形でケリがつくまで、頭の片隅に留まり続ける。夫婦喧嘩のような、自分の人生に直接的に関係のあるイベントは未完了を分かりやすく体験できる。しかし、気がつかないような未完了は他にも山ほど存在する。

眉間をもんで、目回りの緊張をほぐそうとしている男性
写真=iStock.com/mapo
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/mapo

ケース②
地元の友達と、「そろそろ、みんなとまた会いたいね」などと盛り上がり、同窓会をやることが何となく決まる。その後、誰が幹事をやるのかも決まらぬまま、なんとなく日々は過ぎていき、年末に「そういえば、同窓会はどうするんだっけ」と、思い出す。以降、毎年年末になるたびに思い出す。

こんな些細なことでも未完了となり得る。未完了は、その大小にかかわらず引力を発生させる。同窓会が開催されるか、同窓会はやらないと決断するまで、未完了は留まり続ける。

■お金に関する「未完了」

ケース③
ある日同僚とランチに行った際、たまたま同僚がお金を持ち合わせていなかった。お会計はそれぞれ1000円ずつだったので、この場はひとまず支払ってあげることにした。

その後仕事に戻り、お互い1000円のことは忘れていた。しかし、ある時にふっと思い出す。1000円のことで、あれこれ言うのも少し気が重い。まぁ、いずれ返してもらおうということで、何となく時は過ぎていく。

金額の大小にかかわらず、お金の貸し借りは未完了を発生させやすい。

特筆すべきは、借りた側はもとより、貸した側にも未完了が発生することだ。むしろ金額が少額の場合、借りた側は忘れがちだが、貸した側が忘れることはほとんどない。お金を返してもらうか、あれは奢ったということで返す必要はない、とケリをつけるまで未完了は留まり続ける。例の如く、留まり続ける未完了は確実にエネルギーを奪っていく。

■物に関する「未完了」

ケース④
パソコンのデスクトップが、ファイルだらけで見るからに散らかっている人がいる。請求書を作成するだけなのに、何処にしまわれているのかが分からず、探すだけで一苦労。

簡単な作業ですら職人芸のように複雑になってしまうケースは、請求書作成に限らずたくさんある。未完了は、物理空間だけでなく、電子空間上にも発生する。請求書を作成するたびに未完了が復活するため、こんなに簡単な作業でさえ毎回億劫に感じられる。

物理的に部屋が散らかっていることも、未完了を発生させやすい。

散らかっていることがすべて悪いわけではない。本人にとって使い勝手がよく、生活していく上で何の支障もないのであれば、特段未完了は発生しない。

しかし、クリーニングに出す予定のシャツが溜まっていくのを見るたびに、洗濯が終わった下着や靴下が山積みになっていくたびに、クローゼットの真ん中にかかっている冬物のコートが邪魔だなぁと思うたびに、未完了は少しずつ復活し、確実にエネルギーを奪う。

ソファの上に乱雑に積み重なる衣服
写真=iStock.com/Liudmila Chernetska
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Liudmila Chernetska

視点を部屋から家全体に広げると、なくなりそうな歯磨き粉を「あと何回かは使える」と言って少しずつ使っていたり、シャンプー、トイレットペーパー、洗剤、ミネラルウォーターなどの消耗品が残り少ないことを知っていながらそのままにしていることも、未完了をつくり出す。毎晩、風呂に入るたびに思い出す。風呂から上がると、そのことは忘れてしまう。しかし、明日の夜、それは確実に復活する。

■足かせをはめた状態でスタートしている

このように、未完了は人生のいたるところに発生し、しかも発生していることは本人に感知されづらい。

しかし、それらは確実に頭の中に留まり、然るべきタイミングで現れ、完了されるまでエネルギーを奪い続ける。頭の中に、自分でも気がつかないものから気づいているものまで、未完了が山ほどある人は、目の前のことに集中力を発揮しようとしても、そもそもエネルギーを奪う未完了の方に集中力を奪われる。スタートの時点で、自分の能力の大部分を奪われた状態からのスタートとなる。

これでは、あまりにも足かせが大きすぎる。しかし、多くの人はまさか自分がそんな足かせをはめた状態からスタートしていることにすら気がついていない。

成果の出る人と出ない人では、実はスタートラインが大きく違う。未完了の分だけ、スタートラインは自動的に後ろ側に引かれることになる。

スタート地点に立つ男性の足元
写真=iStock.com/takasuu
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/takasuu

■まずは「未完了」を書き出してみよう

では、どのようにすれば未完了を減らすことができるのか。

まずは、自分にどのような未完了があるかを認識することから始めよう。

未完了はおおよそ、先述したとおり

ヒト”(人間関係)
モノ”(使わない物が多い、壊れている、汚れている、残り少ない、複雑になっている)
カネ”(貸し借りがある、不安や懸念がある)

の間で起こりやすい。

このほかに、“時間”という概念もあるが、それは多くの場合“ヒト”の未完了に紐づいていることが多い。ヒト、モノ、カネの領域に発生している未完了をまずは認識するところから始めるために、10分間で紙に書き出してほしい。できるだけ多く書き出したいところだが、まずは20個を目標に書く。書き出す際、最初の方は勢いよく書けるが、10個を過ぎたあたりからネタがつき始める。それでも頑張って捻り出す。

20個くらいなら、確実にある。些細なものでも構わないので、とにかく書き出してみる。

■いますぐ15分で、完了する

実際に紙に書き出すと、実態の掴みづらかった“未完了”というものが目の前に現れる。それらは、あなたがパフォーマンスを発揮し切れなかった要因のひとつであり、間違いなくあなたから集中力を奪っていたものである。

20個書き切れた場合、「こんなにも未完了を背負って生きていたのか」と、その多さに愕然(がくぜん)とする。トレーニングを積んでいけば、20個どころか、100個であろうと容易に書けるようになるだろう。

いずれにせよ、未完了は書き出すことでその実態が明らかになる。

書き出した未完了を、どうするか?

上からひとつずつ、完了させていこう。ここで重要なのは、勢いだ。

15分間で、できるところまでひたすら完了に持っていく。「これはあとでやろう」は一旦禁止とし、とにかく上から順番に完了させていく。

しかし、その場では明らかに完了させられないものがある。例えば、夫婦喧嘩中である、500万円の借金がある、いま外出中で家の風呂の排水溝の掃除ができない、実家の両親にしばらく会っていない、などがそれにあたる。この場合、以下のように完了させる。

■すぐに完了できない場合の対処法

夫婦喧嘩の場合

いますぐ相手に電話し、可能であれば喧嘩の原因について謝罪する。

真実や正義がどうあれ、喧嘩が起こっていることは事実である。または、こちらが一方的に怒っていたのだとしても、謝罪からスタートする。そのことで、喧嘩の大半は一気に完了に向かっていくことが多い。

どうにも自分の気持ちが落ち着かず、謝罪することが不可能であれば、「分かってると思うんだけど、いま、喧嘩していることについて帰ってからちゃんと話そう」と、喧嘩が起きていることを明確にし、そのことについていつ話し合うのかを決める。少なくとも何もやらずにモヤモヤしているよりは、一旦完了される。

不安な面持ちで電話をかける男性
写真=iStock.com/mapo
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/mapo
多額の借金をしている場合

もし、あなたにいますぐ返せるお金があるのであれば、いますぐに振り込む。ただ、返せないために未完了となっているはずなので、借りている相手にいま電話する。

そして、「あなたからお金を借りていることは忘れていません。返す意思はあるが返すお金がない。確実に返すので、月々の返済額を○○にしてほしい」と、借りていることと返す意思があることを明確にし、相手に伝える。その上で、返済額や返済期間についての提案をする。

もちろん、その提案は相手に断られる可能性もある。

大事なのはうやむやのままにすることなく、明確にすること。そのことで、完了に近づく。これは借りている人だけでなく、貸している人にも共通する。

貸していることが未完了となっている場合、いますぐ電話し、お金を貸していること、返すつもりがあるのかどうかを明確にする。もし、返ってくる見込みがなく、そのことが未完了を引き起こし続けるのであれば、勇気を持って「あれはあげたことにするから、もう返さなくていい」と言ってみてほしい。

もちろん、返ってこないことに言いたいことも山ほどあるだろうが、金額によっては、そのお金が返ってこないことの未完了により、あなたのパフォーマンスを下げられている方がよっぽど高くつく。いっそ諦めてしまった方が、その後のパフォーマンスを考えるとずっとコスパが良い。返せない相手に貸してしまった自身の未熟さを認め、諦める。そのことを完了して前を向いたら、そのくらいのお金はすぐにまた稼ぐことができる。

■お金で解決できることはお金で解決

外出中で家の排水溝の掃除ができない

いますぐ、ハウスクリーニングの会社を調べ、予約する。「帰ったらやる」は、ほとんどの場合実行されない。そうやってまた未完了をひとつ増やすくらいなら、いますぐ予約しよう。

予約した日が来ると、プロによるクリーニングで排水溝は見違えるほど綺麗になる。ついでに、エアコンも網戸も、すべて依頼してしまおう。お金はかかるかもしれないが、実際に依頼すると想像以上の効果がある。

お金で解決できることは、可能であればお金で解決してしまった方がいい。それは、ただお金を消費したのではない。自身のパフォーマンス向上に対する“投資”である。それくらいの投資は、自身のパフォーマンスが上がれば、余りあるほど回収できる。

「排水溝の掃除くらい、自分でできる」などとは絶対に思わないでほしい。できるのなら、そもそも汚くなっていない。自分でやることはさっさと諦めて、積極的に依頼する。お金で解決できるなら、むしろありがたいと思った方がいい。お金を使いたくないのであれば、家族がいる場合は家に電話し、「今日、帰ったら排水溝を掃除します」と宣言する。それでも約束を守らない人はいるが、少しは強制力になるだろう。

シンクをスポンジで磨く人の手元
写真=iStock.com/percds
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/percds

■何らかのアクションを起こすだけで前進

実家の両親にしばらく会っていない

いますぐ、実家の両親に電話しよう。そして、会いにいく日を決めて、電車や飛行機のチケットを購入してしまう。電話したからOK、とすませてはいけない。あの時、電話でうやむやに片付けたな、という未完了がのちに復活する。恥ずかしさ、気まずさ、面倒くささなどいろいろあるかもしれないが、いま勢いのあるうちにやってしまわないと、後でもう一度考慮されることはほとんどない。やるのは、いまこの瞬間、チャンスは一度しかない。いますぐ電話し、日程を決め、チケットを購入するだけだ。

このように、いまこの場では完了できないと思われることでも、何らかのアクションを起こすことはできる。それが“解決”するかどうかの話ではない。自分の中で曖昧になってテーブルの下に隠れているものを明確にして、テーブルの上に載せる。そして、改めて向き合い、一つひとつケリをつけていくこと。これが、完了への道である。

■最終手段は「棚上げすると決める」こと

しかし、その中でもどうしても完了できない、つまり、向き合うことすら困難なものもある。場合によっては、人に言えないもの、言いたくないものもあるだろう。

それらは、「これは未完了のままにしておく」と、一旦棚に上げておこう。「これは私の中でいまは扱わない」と決め、しかるべきタイミングで扱う。ポイントは、“扱えない”のではなく“扱わない”と決めること。それは、あなたの意志によって決める。

その際は、「この未完了に関して、何からだったら行動できるか?」と問いかけてみる。一気に完了に持っていく必要はない。できる範囲で、少しずつでいい。例えば、人間関係で癒えることのない深い傷を負っているとしたら、そのことをもし伝えられる人が現れたタイミングで、少しずつ伝えてみる。扱うには勇気がいるが、未完了を抱えたまま生きていくことほど不健康なことはない。多少のダメージを負うかもしれないが、完了する勇気を持って向き合えば、それ以上の何かを得られるはずだ。

まとめると、完了の仕方は大きく4つ

① いま、やる
② いま、誰かに依頼する
③ いま、実行する日を決める
④ いま、やらないと決める

■完了すると軽くなる

ここまで、10分間で未完了を紙に書き、15分間で実行するということを実際にやった人は、完了の効果を具体的に感じているはずだ。「スッキリする」という感覚になる。

そう、完了すると異様に軽くなる。決して新しくスペースを獲得、拡張したわけではない。

元々あった自分のスペースの中に未完了が居座っており、それらがなくなっただけである。つまり、元々あったスペースを取り戻しただけである。

たったそれだけのことだが、パフォーマンスは劇的に改善する。しかも、それに要する時間は、わずか25分だ(10分で書き出し、15分で実行)。

高森勇旗『降伏論「できない自分」を受け入れる』(日経BP)
高森 勇旗『降伏論「できない自分」を受け入れる』(日経BP)

パフォーマンスは“上げる”ものではなく、“取り戻す”ものであり、“回復する”ものなのだ。本来の自分を取り戻すだけでいい。

ほとんどの人間は、そもそもパフォーマンスが高い。それらが未完了によって自動的にパフォーマンスを下げられているだけであって、ひとたび完了されれば、元の高性能な自分に戻ることができる。

パソコンだって、ずっと使っていると動作がどんどん重くなる。定期的にキャッシュを清掃することで、動作が元のスピードに戻る。あれと同じようなものである。

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高森 勇旗(たかもり・ゆうき)
元プロ野球選手・ビジネスコーチ
1988年富山県高岡市生まれ。2006年、横浜ベイスターズ(現DeNA)から高校生ドラフト4位で指名を受け入団。12年に戦力外通告を受け引退。引退後は、データアナリスト、ライターなどの仕事を経て、ビジネスコーチとしての活動を始める。延べ50社以上の経営改革に関わり、業績に貢献。

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(元プロ野球選手・ビジネスコーチ 高森 勇旗)

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