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仕事はすぐやらないほうが早く終えられる…最短でタスクを完了させられる人が着手前にしていること

プレジデントオンライン / 2023年9月8日 7時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/champpixs

毎月、新たに発売されるビジネス書は約500冊。いったいどの本を読めばいいのか。読書家が集まる本の要約サービス「flier(フライヤー)」で、8月にアクセス数の多かったベスト20冊を、同サービスの編集部が紹介する――。

■要約サービス「8月のビジネス書」ベスト20

第1位:『「すぐやる」よりはかどる! 仕事を「短くやる」習慣』(山本大平著、クロスメディア・パブリッシング)
第2位:『週末朝活』(池田千恵著、三笠書房)
第3位:『頭に来てもアホとは戦うな! 賢者の反撃編』(田村耕太郎著、朝日新聞出版)
第4位:『神時間力』(星渉著、飛鳥新社)
第5位:『チームを動かす すごい仕組み』(山本真司著、PHP研究所)
第6位:『センスは知識からはじまる』(水野学著、朝日新聞出版)
第7位:『君たちはどう生きるか』(吉野源三郎著、岩波書店)
第8位:『何歳からでも結果が出る 本当の勉強法』(望月俊孝著、すばる舎)
第9位:『残酷すぎる人間法則』〔エリック・バーカー著、橘玲(監訳)、竹中てる実(訳)、飛鳥新社〕
第10位:『できる人は必ず知っている 一流の自分の魅せ方』(安田正著、三笠書房)
第11位:『マッキンゼーで叩き込まれた超速仕事術』(大嶋祥誉著、三笠書房)
第12位:『ネガティブ思考こそ最高のスキル』(オリバー・バークマン著、下隆全訳、河出書房新社)
第13位:『世界一やさしい 自分を変える方法』(西剛志著、アスコム)
第14位:『マンガでわかる! 気分よく・スイスイ・いい方向へ「自分を動かす」技術』〔ゆうきゆう著、Jam(マンガ)、三笠書房〕
第15位:『プレゼン思考』(小西利行著、かんき出版)
第16位:『9000人を調べて分かった腸のすごい世界』(國澤純著、日経BP)
第17位:『「気がきく人」と「気がきかない人」の習慣』(山本衣奈子著、明日香出版社)
第18位:『信用2.0』(堀江貴文著、朝日新聞出版)
第19位:『「プロジェクトマネジメント」実践講座』(伊藤大輔著、日本実業出版社)
第20位:『聞く習慣』(いしかわゆき著、クロスメディア・パブリッシング)

※本の要約サービス「flier」の有料会員を対象にした、2023年8月の閲覧数ランキング

■「すぐやらない」ほうが早くタスクを終えられる

今月の第1位は、ベストセラー『トヨタの会議は30分』の著者、山本大平さんの『「すぐやる」よりはかどる! 仕事を「短くやる」習慣』でした。

山本大平『「すぐやる」よりはかどる! 仕事を「短くやる」習慣』クロスメディア・パブリッシング)
山本大平『「すぐやる」よりはかどる! 仕事を「短くやる」習慣』(クロスメディア・パブリッシング)

誰だって、タスクは早く終わらせたいもの。あなたはそのためにどんな工夫をしているでしょうか。きっと多くの人が「すぐやる(=早く着手する)ことを意識している」と答えるでしょう。そんな人が本書を読めば、もっと早くタスクを完了できるようになるかもしれません。

本書で著者の山本大平さんは、タスクに早く着手するよりも、動き出す前にいったん立ち止まって「このタスクはどのような展開になるか?」「どうすれば最短ルートで仕事を進められるか?」という観点からタスクの全体像をイメージすることの重要性を指摘します。つまり「すぐやる」よりも「すぐやらない」ほうが、かえって早くタスクを終えられるのです。

その理由は、まずタスクの構造を把握し、仕事を進める順序や想定されるトラブルなどを把握すれば、遠回りして工程が増えてしまう事態を防げるからです。まずはデータや情報を集めて現状を把握し、そのタスクを達成するための具体的なルートを考えましょう。ゴール地点から逆算して「関所」を設定し、関所を一つずつクリアしていくのがおすすめです。

著者は「『短くやる』の目的は『短くやる』ではありません」とコメントしています。このコメントを頭の中におきながら本書を読んで、「仕事を『短くやる』習慣」をチェックし、試してみてください。きっと、これまでとは違うあなたになれるはずです。

■週末だけ「30分早起き」をしてみる

第2位は、朝活の第一人者・池田千恵さんの『週末朝活』。これまで多くの朝活本を出版してきた池田さんが、「週末の朝だからこそしたいこと・効果があること」に焦点を当てて書いた一冊となっています。

池田千恵『週末朝活』(三笠書房)
池田千恵『週末朝活』(三笠書房)

せわしない平日の朝、早起きして朝活するのはなかなかハードルが高いもの。では、週末ならどうでしょう。いつもの週末より30分だけでも早起きしてみると、休日の満足度が大幅にアップするでしょう――池田さんはそう語ります。さらには、早起きしてテキパキ活動するのではなく、普段なら「まあいいや」と先延ばしにしてしまうことや、面倒くさがってしまうようなことに挑戦してほしいと提案します。

一例として、池田さん自身のある週末の朝の過ごし方を紹介しましょう。朝6時半からホテルのロビーで週末の計画を立て、ぜいたくな空間をひとり占め。別の週末には、日の出前から海辺の神社に向かい、水面を眺めながら太陽の光を浴びたそうです。

本書を読んでいると、週末が待ち遠しくなるとともに、早起きしたくてたまらなくなるでしょう。平日の分まで取り返すようにたっぷり睡眠をとる週末もいいものですが、時には「週末朝活」にチャレンジしてみませんか?

■無神経な「アホ」から自分を守る一冊

第3位には『頭に来てもアホとは戦うな! 賢者の反撃編』がランクインしました。2014年に発売されてベストセラーとなった『頭に来てもアホとは戦うな!』の続編です。

田村耕太郎『頭に来てもアホとは戦うな! 賢者の反撃編』(朝日新聞出版)
田村耕太郎『頭に来てもアホとは戦うな! 賢者の反撃編』(朝日新聞出版)

あなたのまわりにも、きっと多くの“アホ”がいることでしょう。ここで言う“アホ”とは、「いい人」や「弱い人」をいじめ、足を引っ張る人物のこと。誰しも少なからずアホにイライラ・モヤモヤさせられた経験があるはずです。本書はそんなアホとの付き合い方を指南してくれます。

大前提として共有したいのは、アホとは決して真正面から戦わないこと。アホと戦っても何も状況は変わらず、何も生まれず、あなたが疲れてしまうだけだからです。アホのことは放っておいて、自分の人生の目標を達成することに時間を使いましょう。

対応のポイントは、いたぶりがいがないと思わせることです。アホは、相手が怒ったり悲しんだりするとますます調子に乗る生き物なので、何を言われても完全にスルーしましょう。「ギャンギャン吠えるのは小物だからだ」とつぶやいて、グッと堪えるのです。

本書はあなたにとって、無神経な人から自分を守るためのバイブルとなるでしょう。貴重な人生の時間を有意義に使うために、ぜひ読んでほしい一冊です。

■わたしたちは「24時間という投資資金」を毎日もらっている

続いて、4位以下から、注目の書籍をご紹介します。第4位は『神時間力』でした。

星渉『神時間力』(飛鳥新社)
星渉『神時間力』(飛鳥新社)

著者は、『神メンタル』『神トーーク』『神モチベーション』などの著書で知られる星渉さん。今回のテーマは「時間術」です。ストーリー形式で、「神時間力」の身につけ方を教えてくれます。

物語は、社会人8年目の青井春香が、学生時代の指導教員である黒野教授に「社会人って時間がなさすぎます!」と助けを求めるシーンから始まります。黒野が春香に時間の使い方をレクチャーするシーンを読み進めるうちに、読者にも「神時間力」が身につく――という仕立てです。

黒野が最初に教えたのは「時間を投資するという感覚を持つこと」。といっても、すぐに行動を変えられなくてもかまいません。「わたしたちは24時間という投資資金を毎日もらっていて、それを何かに投資して生きている」という感覚を持つことが何より重要なのです。

仕事が忙しすぎる、自分のやりたいことが見つからない、やるべきことに集中できない……春香の抱える悩みは、多くのビジネスパーソンが同じように悩んでいるものばかり。春香とともに時間術を学べば、あなたの悩みの多くは自然と解決していくことでしょう。

■「ムカデ型ミーティング」で自発的に動ける組織をつくる

第5位の『チームを動かす すごい仕組み』にもご注目ください。リーダーが頑張らずとも自発的に動いて成果を出せるチームづくりに役立つ「仕組み」を教えてくれる一冊です。

山本真司著『チームを動かす すごい仕組み』(PHP研究所)
山本真司著『チームを動かす すごい仕組み』(PHP研究所)

「仕組み」の一つとして紹介されているのは「ムカデ型ミーティング」。高頻度のミーティングのことで、少なくとも毎週1回、多ければ毎日、30分程度のミーティングを行います。

高頻度にミーティングをすることの最大のメリットは、メンバーが、マネジャーに気軽に相談できる機会を得られること。さらには、最適なタイミングでアドバイスできるため、メンバーの仕事効率が上がったり、大きなミスが起こるリスクを減らせたりすることもメリットです。

その他、「わからないふりミーティング」も有効です。ある目標があったとき、マネジャーは自分の仮説をあえて隠し、メンバーの意見をフラットに聞きましょう。これにより、メンバーは受け身の姿勢を脱し、主体的に動くチームへと育っていきます。

全部で34の「仕組み」が紹介される本書。新人マネジャーはもちろん、ベテランにとっても発見があること間違いなしです。

■学習計画は「しっかり」立てるとうまくいく

最後にご紹介したいのが、第8位の『何歳からでも結果が出る 本当の勉強法』。30年間にわたって勉強法の研究に取り組み、これまで学びに億単位の投資をしてきたという望月俊孝氏さんが、資格試験の勉強やリスキリングなどに役立つ勉強法を教えてくれる一冊です。

望月俊孝『何歳からでも結果が出る 本当の勉強法』(すばる舎)
望月俊孝『何歳からでも結果が出る 本当の勉強法』(すばる舎)

まず取り入れたいのは、毎日の学習計画を“しっかり”立てること。ざっくりではなく、しっかり立てることが重要です。

その裏づけになるのが、1981年、カナダの心理学者アルバート・バンデューラらが発表した研究結果です。

アルバート・バンデューラらは、算数が苦手な7~10歳の子どもを40人ほど集め、42ページの問題集を7回に分けてやってもらいました。その際、子どもたちは3つのグループに分けられ、それぞれ次のような指示を受けています。

【グループA】1回ごとに最低6ページを必ずやってください
【グループB】実験が終わる7回目までに42ページすべてを終わらせてください
【グループC】とくに目標は決めませんが、できるだけたくさん解いてください

7回目終了後、問題集を全部やりとげた割合が最も高かったのは、毎日やるべき量を明確に指定されたAグループでした。次いでグループB、グループCの順に達成率が高くなっています。

学びたいテーマがあるなら、まずは毎日の学習計画をしっかり立てることから始めましょう。サボってしまうことなく、コツコツと勉強を進めていけるはずです。

今月も、朝活から勉強法、腸活まで、幅広いジャンルの本がランクイン。また、先月第6位だった『「気がきく人」と「気がきかない人」の習慣』が第17位、第16位だった『君たちはどう生きるか』が第7位と、依然として多くの方に読まれています。来月はどのような本が多く読まれるのか、引き続きチェックしてまいります。

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flier編集部 本の要約サービスflier(フライヤー)は、「書店に並ぶ本の数が多すぎて、何を読めば良いか分からない」「立ち読みをしたり、書評を読んだだけでは、どんな内容の本なのか十分につかめない」というビジネスパーソンの悩みに答え、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供しているサービスです。通勤時や休憩時間といったスキマ時間を有効活用し、効率良くビジネスのヒントやスキル、教養を身につけたいビジネスパーソンに利用されているほか、社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。

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(flier編集部)

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