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悪い結果が出ても絶対に気落ちしてはいけない…占いを活用するときに知っておきたい5つの注意点

プレジデントオンライン / 2023年9月27日 19時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/FTiare

占いを活用するとき、何を心がけるといいか。占い師でキャリアコンサルタントの早矢さんは「占いは天気予報と同じで『100%正しい』ということはありえないから、『自分では想像できない今後の可能性を知る』という意識を持って活用することが大切だ。リラックスした状態で話をすることで、相談者が自身の考えで解決策にたどりつき、それが自己肯定感を高めることにつながる」という――。

※本稿は、早矢『世界のビジネスエリートが身につける教養としての占い』(クロスメディア・パブリッシング)の一部を再編集したものです。

■占いも、天気予報も「100%正しい」ことはない

占いを上手に使って気持ちを前向きにするためには、どのように占いと向き合えばいいのか?

私としては、「天気予報」を見るときと同じような視線で、占いと接するのがいいと思っています。

占いと天気予報とは、無関係な別モノのように思えますが、意外な共通点があるため、「占いとは、天気予報のようなもの」と考えることができるのです。

天気予報は、気象衛星などが集めた現在の観測データを、過去の膨大なデータと照らし合わせて予報を出しますが、最終的に明日の天気を判断するのは気象予報士という一人の人間です。

占いも同じで、目の前の相談者を根拠となる理論や過去の蓄積データに当てはめて鑑定をしますが、最終的な判断は一人の占い師に委ねられています。

ご存知のように、天気予報は当たることもあれば、外れることもあります。

占いの場合も、これとまったく同じことがいえます。

天気予報にはまだ解明されていない分野が数多くあるように、占いにも未解明な部分がたくさんありますから、どちらも「100%正しい」ということはありえません。

当然のことながら、判断を下している気象予報士や占い師のスキルも大きく関係していますが、この問題については本書で詳しくお伝えします。

テレビやネットで天気予報を見なくても、人は生きていくことができますが、明日は雨が降るとか、数日後には台風の可能性があるとわかれば、事前に準備を整えたり、予定していた計画を見直すことができます。

「天気予報は外れる可能性があるから見ない」と決めつけるのではなく、「自分では想像できない今後の可能性を知る」という意識を持つことができれば、不測の事態に備えたり、平穏を保つための心の準備が可能になります。

「備えあれば憂いなし」の言葉通り、あらかじめ準備をしておくことで、何かコトが起こっても不安に陥ることなく、前向きに対処することができるのです。

占いとは、天気予報のようなもの……と考えれば、占いを有効に活用するための方向性が自然と見えてくるように思います。

■相手の性格を知って、それを受け入れる

占いの相談者には、「自分に自信が持てなくなっている人」や、「自分がわからなくなっている人」が多いように感じています。

どちらにも共通するのは、「自己肯定感」が低くなっていることです。

悩みや不安を抱えていると、どうしても物事をネガティブに考えるようになり、あらゆることが心配になって、自己肯定感を高めることができないのです。

私が相談者と向き合う際には、たくさんの会話を通して、お互いに信頼関係を築き、心理学でいう「ラポール」を作ることを目指しています。

ラポールとは、お互いの心が通じ合い、穏やかな気持ちで、リラックスして相手の言葉を受け入れられる関係性を指します。

リラックスした状態で話をしていると、次第に自分が抱えている問題の本質が見えてくるようになり、ご自身の中で解決策を見い出すことができます。

自分の考えで解決策にたどり着くことは、自信を回復することにつながり、それが自己肯定感を高めることになります。

それをサポートすることも、占い師の大事な役割だと思っています。

私が考える占いの上手な活用法は、次のような5つとなります。

【活用法①】自分自身を振り返って「内省」の機会を得る

生まれ持った性格や気質を知ることで、現在の自分を客観的に見つめて内省することができます。

内省とは、自分の考え方や発言、行動について深く省(かえり)みることです。

さまざまな問題が複合的に山積みになると、どうしても自分を見失ってしまいます。

改めて自分自身を振り返ることで、不安材料の核心が見えてくることもあります。

【活用法②】人との向き合い方の「ヒント」を得る

会社の上司や同僚、後輩、自分のパートナーや両親、子供など、どんな相手であっても、人間関係を良好に保つコツは、「相手の性格を知って、それを受け入れる」ことにあります。

自分から見た相手の性格と、相手の生まれ持った性格は異なりますから、占いを通してそれを認識することが、人との向き合い方の大きな「ヒント」になります。

海辺で太陽に手を伸ばす人
写真=iStock.com/francescoch
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/francescoch

■ネガティブ感情を一掃し、気持ちを軽くする

【活用法③】行き場のない「モヤモヤ」した気持ちを晴らす

誰にも言えない悩み、言っても拒絶されたり、一蹴されるような悩みを抱えていると、不安やストレスで押しつぶされそうな気持ちになるものです。

利害関係のない占い師が相手であれば、そうした悩みも気がねなく話せます。

人に話せるだけでも気持ちの「ガス抜き」ができますが、それを全面的に受容され、共感してもらえて、アドバイスまでもらえれば、モヤモヤを一掃することができます。

心の中にあるモヤモヤなどのネガティブな感情を解放して、気持ちをスッキリさせることを、心理学では「カタルシス効果」といいます。

ネガティブな感情は、無理に抑え込もうとすると強いストレスになりますが、それを吐き出すことで、ストレスが緩和されて、気持ちが軽くなります。

【活用法④】「心の置き場所」を得て、前向きな気持ちになる

直面している悩みが、「今後、どうなっていくのか?」を知ることは、不安の軽減につながります。

この先、いい方向に向かうならば、平常心を取り戻すことができます。

ダメならダメで、気持ちにケリをつけて、「これからどうすべきか?」という具体的なアドバイスに耳を傾けることができます。

一時的であっても、「心の置き場所」を得られることで、気持ちが前向きになります。

【活用法⑤】今後の「ライフプラン」の設計に役立てる

これは男性からの依頼が多いのですが、「自分のライフプランを設計するために、1年ごとに10年先までの自分の運勢を知っておく」ことも、有効な占いの利用法です。

いい運勢であれば、この先も心穏やかに安心して過ごすことができます。

思ったような運勢でなければ、それを「転ばぬ先の杖」と考えて、対処法を考え始めるきっかけになります。

どちらであっても、前向きに自分の人生と向き合うことができるのです。

■困難な状況が「いつ終わるのか」を知る

占いが持つもう一つの大きな効果は、直面している悩みの「期限」を知ることによって、問題解決の出口がイメージできることです。

仕事上のトラブルが続いたり、上司のパワハラなどに見舞われていると、「この状態は、一体いつまで続くのか?」と不安になり、人によっては、「一生このまま、何も変わらないかもしれない」と考えて、絶望的な気持ちになってしまいます。

最近、目立って増えているのは、「この忙しさはいつまで続くのだろう? このままでは身体を壊す前に、メンタルをやられてしまう」という切実な相談です。

「転職をすれば解決する」と思うかもしれませんが、経済的なことも含めて、人にはそれぞれ抱えている事情があります。

簡単に転職に踏み切れないからこそ、無理をしてしまう人が多いのです。

この厳しい状態は、いつになったら終わるのか?

一応の目処を知ることができれば、「そこまで頑張れば、少しは楽になるんだな」と思えて、気持ちが楽になります。

ゴールが見えないまま全力疾走を続けることほど、過酷なことはありません。

心と身体にダメージを与えるだけでなく、仕事に対するモチベーションや意欲にも大きな影響が出てしまいます。

西洋占星術では、ホロスコープで天体の動きを読み解くことによって、「運気」の流れを知ることができます。

目が回るほど仕事が忙しく、もう少しで倒れそうだが、上司のパワハラに悩んでおり、妻との関係もギクシャクしている……という男性の場合、めったにないような「キツい星」の影響が来てるケースがほとんどです。

私たち占い師は、その星の動きから、現在の厳しい状態が、「この先、どのように展開していくのか?」を読み解いています。

私は、その星の特徴を説明することから始めて、今後の動きをできるだけ具体的にお伝えすることを心がけています。

「この状況から、近いうちに抜け出せますよ」ではなく、「2024年の5月には抜け出せます」と明確に時期をお伝えしています。

天体の動きを読み解くホロスコープ・リーディングのスキルによっては、時期を曖昧にする占い師もいると思いますが、私の場合は可能な限り詳細に読み解くことを意識しています。

「2024年の5月には今の状態から抜け出して、こんな状況に変わっています」

現在の困難な状態から抜け出す時期だけでなく、新たに迎える次の状況についても、可能な限り克明にお伝えしています。

もう一つ心がけているのは、今の状況が変わるまでの期間を、「どのように過ごせばいいのか?」について、詳細なアドバイスをすることです。

ここまで踏み込まなければ、「相談者は心穏やかに日常生活を送れないだろう」と考えているからです。

オフィス街で両腕を広げる女性
写真=iStock.com/franckreporter
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/franckreporter

■「いい結果」が出ても「好材料」くらいに考える

占いを日常の仕事に役立てるためには、客観的な視点に立って、適切な距離感を持つ必要があります。

占いの結果に必要以上に頼り切ったり、それに振り回されてしまったのでは、結果的に判断を誤ることになります。

どのようなスタンスで占いと向き合えばいいのか?

本稿の最後に、注意すべき5つのポイントをお伝えします。

【注意点①】占いで「いい結果」が出ても油断しない

占いによって得られる方向性は「予言」や「予知」ではなく、あくまでも「助言」であり、「アドバイス」の一つです。

仮に、自分が望んでいるような「いい結果」が得られたとしても、それに舞い上がって思考を停止させてしまったり、アドバイスを実行に移さなければ、状況は何も変わらなくなってしまいます。

占いは現時点で想定される「未来予想図」であり、それを実現できるか否かは相談者本人の考え方と行動にかかっています。

いい結果に満足するのではなく、それをモチベーションを上げるための「好材料」くらいに考える必要があります。

【注意点②】悪い結果は「注意喚起」と受け止める

占いのいい結果に舞い上がらないのと同じく、それが仮に悪い結果だったとしても、絶望したり、落ち込んだりする必要はありません。

現時点で望んでいるような結果でなくても、前を向いて歩みを進めていけば、状況はどのようにでも変わっていきます。

大事なポイントは、どのような結果であっても一喜一憂せず、それを「注意喚起」と受け止めてポジティブな気持ちで行動することです。

悪い結果に気落ちして何も行動に移さなければ、本当に悪い方向に進むことになってしまいます。

一時的な「避難所」にして、気持ちを立て直す

【注意点③】占いで示された選択肢に頼り切らない

占いによって得られた選択肢は、あくまで判断材料の一つです。

それに頼り切るのではなく、他の選択肢も視野に入れて考えることによって、問題の解決や解消に近づくことができます。

失敗を恐れるあまり、選択を占いに丸投げすることは賢明な判断とはいえません。

【注意点④】「最終判断」を占いに委ねない

最終的な判断を下すのは、占いの結果ではなく、相談者ご自身です。

占いの結果は、あくまで「選択の指針」であり、「選択肢の一つ」ですから、それを結論として考えるのではなく、占いの結果を起点にして、「どうすれば、うまくいくのか?」をご自身で最終判断することが重要です。

占いの結果に振り回されるのではなく、それを上手に活用するという客観的な視点を見失わないようにしてほしいと思います。

【注意点⑤】必要以上に占いに「依存」しない

占いを上手に活用するためには、適度な距離感を保つことが大切です。

どんなことでも占いに判断を委ねてしまう人の多くは、自分で考えることを放棄して、自ら行動することを恐れているケースが大半です。

自分で考えて、自分で行動しなければ、何も変わることはありません。

早矢『世界のビジネスエリートが身につける教養としての占い』(クロスメディア・パブリッシング)
早矢『世界のビジネスエリートが身につける教養としての占い』(クロスメディア・パブリッシング)

占いとは、自分の考えや行動プランを後押ししてくれる存在……という姿勢で向き合うことが、最も好ましいスタイルだと思います。

私は占いを一時的な「避難場所」や「駆け込み寺」として活用することをおすすめしています。

不安や悩みで身動きが取れない状態になっても、自分の感情を一時的に「避難」させる場所があれば、気持ちを立て直すことができます。

それをポジティブな方向に向けてサポートすることが、占い師の大事な役目だと考えています。

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早矢(はや)
占い師、西洋占術実践研究家、キャリアコンサルタント
占い師の傍ら、法政大学キャリアデザイン学部で「キャリアデザイン・キャリアカウンセリング」を学んだ後、国家資格のキャリアコンサルタントを取得。コンサルタントの知見と西洋占星術、タロットの技能を融合させた独自の鑑定を実践する。これまで鑑定した人数は2万2000人超。「やさしく懇切丁寧にとことんサポートする」をモットーに、「占いカウンセリングサロンインスパイア吉祥寺」を主宰。TV・新聞・雑誌・WEB等メディア出演・連載多数。著書に『パワーストーン事典』(マイナビ文庫)がある。産経学園にて西洋占星術・タロット専任講師を務める。YouTube公式サイト「早矢の占いチャンネル」更新中。

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(占い師、西洋占術実践研究家、キャリアコンサルタント 早矢)

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