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ドライヤーをかけながらスクワット、風呂で本を読む…頭のいい人がやっている続く「ながら習慣」の実例

プレジデントオンライン / 2024年5月11日 15時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Baramyou0708

日々の生活で効率良くインプットする方法は何か。整理収納アドバイザーの米田まりなさんは「インプットは平日の隙間時間に机以外の場所で、アウトプットは休日にしっかりと机に向かって、1週間の中で帳尻を合わせる形がおすすめだ。インプットの手段は多ければ多いほどよく、毎日の生活習慣とセットになっていると尚良しである。私も『ドライヤーをかけている間にスクワットをする』など日々の習慣の中に、『続けたいこと』を溶け込ませることを意識している」という――。

※本稿は、米田まりな『やる気に頼らず、仕組みで結果を出す 一生使える「目標達成」の技術』(大和出版)の一部を再編集したものです。

■朝食・着替え・用意は「WBS」、調理中は「ガイアの夜明け」を

勉強・仕事において、インプットとアウトプットは両輪で、どちらも欠かせません。

私の考えでは、「インプット2:アウトプット1」の比率が、バランスとしてちょうどいいと思います。

日々忙しい中で、細切れにアウトプットをするのは難しいため、インプットは平日の隙間時間に机以外の場所で、アウトプットは休日にしっかりと机に向かって、1週間の中で帳尻を合わせる形をおすすめします。

インプットの手段は多ければ多いほどよく、毎日の生活習慣とセットになっていると尚良しです。

例えば「毎朝、ビジネスニュースを読もう」という目標を立てたとき、早起きしてカフェに行き、新聞を読むよりも、同じ起床時間で、朝の身支度の最中、ニュース音声を耳で聞くほうが、より楽にインプットできそうですよね。

私はテレ東BIZの有料会員で、毎朝のスキンケア・メイクの15分間と、朝食の15分間、着替え・用意の15分間で、前日放送の「ワールド・ビジネス・サテライト」を欠かさず見る(聞く)ようにしています。「カンブリア宮殿」と「ガイアの夜明け」は調理中に見ることが多いです。

■ドライヤーをかけている間にスクワットをする

語学学習についても、机に向かう勉強と同じくらい、耳で流し聞きする時間は効果的です。

私が通っている語学学校では、授業中の会話を録音することが推奨されているので、iPhoneのレコーダーアプリで録音をし、メイク中や電車内で聞き返すようにしています。ただCDを聞くよりも、自分の発言を聞くことで、スピーキング力アップに繋がります。

人前でのスピーチやプレゼンなどの練習でも、自分の声を録音して何度も聞いて耳で覚えています。

このほか、私の「ながら習慣」を紹介すると、

●ドライヤーをかけている間にスクワットをする
●鍋を煮込んでいる間にラジオ配信をする
●食後はソファで寝ながら講義動画を流す
●お風呂で本を読む
●歯磨きの間に片付けをする

などなど。

日々の習慣の中に、「続けたいこと」を溶け込ませることを意識しています。

執筆や課題を解くなど、アウトプット活動は週末に集中させ、忙しい平日は、あまり机に向かわないようにしています。

■学習内容をSNSでアウトプットする

自分1人きりで考えている企画は、往々にして世間のニーズとずれているもの。

「競合がいない、斬新なビジネスを思いついた!」と思っても、リサーチ不足で勝ちようのない競合がいたり、そもそもニーズがなかったり。

勤務先での新規事業は、同僚や取引先からアドバイスを受けながら、アイデアをブラッシュアップしていくのがいいでしょう。

起業準備中の場合は、経営者の先輩からアドバイスを受けるメンター制度や、起業家同士で意見を出し合うインキュベーション施設もありますよね。

事業に限らず、勉強や趣味、自己研鑽の場においても、自分1人で考えるより、人と意見を交わすことが、知識の定着・探究の鍵になります。

身近な先生からフィードバックをもらえるのももちろんいいですが、今はSNSの時代。

直接の面識がない相手とも、知識をシェアできるようになりました。

自分の考えを世間に発信しながら、他者の視点を想像したり、コメントをもらったりすることで、次のステップが見えてくるものです。

スマートフォンとラップトップを使用する男性
写真=iStock.com/PonyWang
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/PonyWang

■すべては自分の考えをnoteに1万字で綴ったことから

片付けに対する研究活動の発信の場として、私がよく使っているのは、ブログのように文章を綴れるメディアプラットフォームの「note」と、ラジオ配信サービスの「Voicy」です。

もともと整理収納アドバイザーとして、本を書くきっかけになったのもnoteでした。

ユーキャンの整理収納アドバイザー講座1級を受講し、身のまわりの人の家を片付ける中で気づいた自分の考えを1万字ほどでまとめたところ、それがきっかけで編集者の方を紹介してもらい、書籍化に繋がりました。

本書も、時間管理に対する自分の思いを1万字程度でまとめたnoteを、担当編集の方に見ていただいたことが、書籍化のきっかけとなりました。

学びの発信にはさまざまな「尺」がありますが、文章を書くのが苦にならない方はnote、短文で攻めたい方はX(旧Twitter)、写真や図解が得意な方はInstagram、しゃべりが得意な方はVoicyやstand.fmで、学びをシェアしていきましょう。

学んだ内容だけでなく、「どう学んだか?」という点も、自分が思っている以上に多くの方が参考になるはずです。

■教えることが、知識定着に役立つ

「別に人様に発信したくはない」という方は、身近なメンバーでのシェア会を開くのがおすすめです。

例えば仕事に関連する資格であれば、職場の後輩をランチタイムに集めて、学んだ内容や難しかった内容をシェアする勉強会を開いてみます。同じ勉強をする同僚から、効率のいい学習法を教えてもらえたり、新たな気づきがあるかもしれません。

同僚に話しにくい副業の内容であれば、家族や友人に、学んだ内容を聞いてもらうのも手です。

人に面白いと思ってもらえるよう、自分の学んだことをどう伝えるか、考える時間こそが頭の整理に繋がります。

旅行先で見つけた発見を、スマホのカメラロール内に漫然と保管しておくのと、見やすいスライド・動画にまとめて家族・友人に紹介するのとでは、後々自分自身の振り返りのしやすさが大きく異なります。

米田まりな『やる気に頼らず、仕組みで結果を出す 一生使える「目標達成」の技術』(大和出版)
米田まりな『やる気に頼らず、仕組みで結果を出す 一生使える「目標達成」の技術』(大和出版)

仕事上での研究や自主的な勉強も、聞くメンバーに、わかりやすい言葉でまとめて、勉強会を開催してみます。

教えることは相手のためになる以上に、教える側の知識定着にも役に立ちます。

一方的に読み上げているだけでは自分のためにもならないので、聞き手から質問をもらったり、「今の説明、何割わかった? 何が役に立った?」と、話したあとにフィードバックをもらうとよいでしょう。

そうすることで、漫然と頭で覚えておくより、自分の知識として定着させることができるでしょう。

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米田 まりな(こめだ・まりな)
整理収納アドバイザー
2014年に東京大学経済学部卒業後、住友商事に入社。2018年より株式会社サマリーに出向、収納サービス「サマリーポケット」の運営に従事する。2020年4月から一橋大学大学院MBAに夜間コースで通学し、2022年に経営学修士号(MBA)を取得した。その後、大手不動産ディベロッパーに転職、宅地建物取引士を取得。整理収納アドバイザー1級を保持し、副業で整理収納アドバイザーとしてコンサルティング、記事執筆ほか、多方面で活躍中する。現在に至るまで、オリジナルの方法で、年に1度目標を立てて達成してきた。著書に『でも、捨てられない人の捨てない片づけ』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『集中できないのは、部屋のせい。』『あの人にイライラするのは、部屋のせい。』(ともにPHP研究所)、『片付けてるのに片付かないので、東大卒の整理収納アドバイザーに頼んだら部屋が激変した』(大和書房)がある。

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(整理収納アドバイザー 米田 まりな)

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