再生医療専門病院「トリニティクリニック福岡」で4月12日から自由診療開始
PR TIMES / 2018年4月13日 18時1分
幹細胞技術を世界で初めてアルツハイマー型認知症治療に適応
バイオスター幹細胞技術研究院のラ・ジョンチャン博士開発の世界初の静脈内複数回投与療法
軽症と重症のアルツハイマー型認知症の患者さんに適用可能…5月まで80人以上の患者さん予約
ネイチャーセル
アールバイオ
バイオスター幹細胞技術研究院
韓国の先端バイオ企業であるネイチャーセル(Nature Cell、所在地:ソウル特別市永登浦区)と成体幹細胞専門のバイオ企業であるアールバイオ(R Bio、所在地:ソウル市衿川区)が共同で運営する「バイオスター幹細胞技術研究院」(Biostar Stem Cell Research Institute、所在地:ソウル市衿川区、院長:ラ・ジョンチャン)は、日本の協力病院である再生医療専門病院「トリニティクリニック福岡」(福岡市博多区)がアルツハイマー型認知症を治療する再生医療について承認を受け、4月12日から正式に認知症の治療を始めたと発表しました。
トリニティクリニック福岡は先月、日本の「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」に基いて、厚生労働大臣の認定を受けた九州トリニティ特定認定再生医療等委員会(福岡市博多区)から幹細胞技術の安定性と有効性について了承を得ています。トリニティクリニック福岡が九州厚生局に提出した再生医療などの提供計画が4月11日に受理され、アルツハイマー型認知症を治療する再生医療の最終手続きが終了いたしました。
最終承認によってトリニティクリニック福岡は4月12日、3人の韓国人のアルツハイマー型認知症患者さんに治療目的で初めて幹細胞を投与しました。患者さんたちはおよそ2時間にわたり自家脂肪由来の幹細胞を2億細胞ずつ投与されました。これから2週間に1回の頻度で計10回投与します。すでに2018年5月までに80人以上の患者さまから治療の予約を受けております。
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アルツハイマー病の治療のための幹細胞技術は自家脂肪由来の幹細胞を静脈内に投与する方法です。バイオスター幹細胞技術研究院が13年をかけて世界で初めて開発しました。この方法には幹細胞を血管に投与できる程の大きさに培養する技術、幹細胞を若くする培地の組成物、血清を含有した幹細胞の保管安定性を高める組成物など、多様な特許技術が複合的に適用されます。ラ・ジョンチャン博士は2008年から自分の体に直接、静脈内に注射する方法で実験をしてきました。また、アメリカでの臨床研究で安定性を確かめており、幹細胞は癌の発生に影響を及ぼさないという研究結果が発表されています*1。
幹細胞によるアルツハイマー型認知症治療は症状の進行を遅らせる従来型の治療とは違い、根本的な治療が可能になると期待されています。ラ院長ら研究グループは、アルツハイマー型認知症の動物を対象にした実験で認知症予防・効果を明らかにしており、プロスワン(PLOS ONE)*2で報告しています。幹細胞は抗炎症、脳血管の再生、脳神経細胞の保護・再生など様々な機能があることが知られています。
幹細胞の治療の対象は65歳以上で、軽症から重症(Mild-to-moderate)と診断されたアルツハイマー型認知症患者さんです。初老期の認知症患者さんも55歳以上であれば家族など保護者の同意を得て治療を受けることができます。妊婦や重症の糖尿病、重症心不全と腎不全の患者さんは幹細胞治療の対象外となります。
トリニティクリニック福岡の梁昌煕(りょう まさき)院長は「当院が幹細胞による世界で初めて認知症の患者さんを治療することを光栄に思います。世界的に高齢化が進み認知症の患者が増えつつある中で、多くの患者さまがトリニティクリニック福岡で人生を戻せるよう最善を尽くしてまいります」と話しています。
アルツハイマー型認知症に対する幹細胞の治療技術を開発したバイオスター幹細胞技術研究院のラ・ジョンチャン院長は「精神の牢と呼ばれる認知症を克服しようという信念から始めた認知症征服プロジェクトの第一歩を踏み出すことができました。日本だけでなく、韓国、中国、米国など世界中のアルツハイマー型認知症の患者さまが日本で記憶力を戻せるよう頑張ってまいります」と話しています。
幹細胞によるアルツハイマー型認知症治療をご希望の患者さまはトリニティクリニック福岡にお問い合わせください。韓国と米国など日本外にお住まいの方は予約代行業務を担当しているバイオスターコリアにご相談ください。
# # #
*1: Effect of the Multiple Intravenous Administration of Cultured Human Autologous Adipose-Derived Stem Cells on Tumor Biomarker Levels。Clin Case Rep. Ra JC et al。、2017
A Novel Approach to Developing in Vitro Culture Method for Enhancing Anti-Cancer Nature of ADMSCs。Curr Trends Biomedical Eng&Biosci。Ra JC。2018.01
*2: Kim S, Chang K-A, Kim Ja, Park H-G, Ra JC, Kim H-S, et al. (2012) The Preventive and Therapeutic Effects of Intravenous Human Adipose-Derived Stem Cells in Alzheimer’s Disease Mice. PLoS ONE 7(9): e45757. https://doi.org/10.1371/journal.pone.0045757
ネイチャーセル(Nature Cell)について
幹細胞事業、発酵・健康機能食品事業、化粧品事業の3つの先端バイオ事業を有し、KOSDAQに上場しています。幹細胞事業部は血液細胞、尿幹細胞保管事業、幹細胞治療剤および治療技術、発酵・健康機能食品事業部は発酵食品を開発・販売、化粧品事業は幹細胞培養液化粧品を手がけています。アールバイオ、幹細胞技術研究院、GDFIブレインセル研究所、幹細胞生命財団、ベデスダ病院、アールジャパン、メディカルTVなどとともに幹細胞ネットワークであるバイオスターグループに所属しており、難病治療に向けた幹細胞の研究開発に力を入れています。詳細はhttp://w3.naturecell.co.kr/en/をごらんください。
バイオスター幹細胞技術研究院(Biostar Stem Cell Research Institute)について
先端バイオ企業であるネイチャーセルと成人幹細胞専門のバイオ企業であるアールバイオが共同で運営する幹細胞研究所で、幹細胞の分離・培養・保管のための最先端の技術と装備・設備を備えています。変形性関節症の自家幹細胞治療剤である「ジョイントステム(JOINTSTEM)」、脊髄損傷およびアルツハイマー型認知症改善のための「アストロステム(ASTROSTEM)」、虚血性壊死を引き起こすバージャー病、顔面片側萎縮症を引き起こすロンバーグ病の改善のための新薬の候補剤である「バスコステム(VASCOSTEM)」の商用化のため技術開発に取り組んでいます。詳細はhttp://www.stemcellbio.comをごらんください。
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