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「腹膜透析を選べない」をゼロに。

PR TIMES / 2024年4月2日 16時40分

全都道府県に腹膜透析支援施設を生み出し、医療環境のせいで腹膜透析を断念する患者を2040年までにゼロにします。

一般社団法人リンクア(所在地:東京都目黒区、代表理事:市川匠)が運営する「おうちで透析」チームは4月1日を夢を発信する日にしようとするApril Dreamに賛同しています。このプレスリリースは「おうちで透析」チームの夢です。



[画像: https://prtimes.jp/i/112329/2/resize/d112329-2-a81a5bb565cfadb1b322-0.jpg ]

一般社団法人リンクア内の「おうちで透析」チームは、2040年までに地域に医療機関がないなど環境上の理由によって「腹膜透析を選びたくても、選べない」患者をゼロにします。

■腹膜透析を選択する患者はたった3%

透析治療には大きくわけて2種類があり、ひとつは血液透析、もうひとつは腹膜透析です。腹膜透析には患者のQOLが上がる、自宅で過ごせる時間が長くなるというメリットがあるにも関わらず日本での普及率は3%足らず。諸外国の10~30%と比べて低い水準にとどまっています。

その原因には「そもそも腹膜透析が知られていない」「腹膜透析をサポートする体制が地域に備わっていない」の2つがあります。

■腹膜透析と血液透析。両方のメリット・デメリットを理解した上で「患者さんの意思で選択できる」ことが重要

私たちは腹膜透析を礼賛しているわけでありません。メリットだけでなく、腹膜透析のデメリットも合わせて発信しています。患者さんが「自分にはどちらが合っているのか」を自ら判断して選択することが重要だと考えるからです。

この考え方はSDM(Shared decision making)といい、医療側が一方的に治療方法を決めるのではなく、患者さんの価値観、どう生きたいかという希望を最大限考慮して、患者さんと医療者が相談の上治療法を選択すべき、という考え方です。

今までは、患者さんが「おうちでできる腹膜透析」の選択肢を知らずに、または十分に理解せずに血液透析を選択させられることが多かったと言わざるを得ませんでした。

■腹膜透析はQOLが上がる

腹膜透析はおうちでできる透析です。週3回の通院を余儀なくされる血液透析にくらべQOLが上がることが指摘されています。また腹膜透析を選択した患者さんからは「孫に会いやすい」「旅行や趣味をあきらめなくていい」「高齢で身体が弱っても自宅で透析を続けられる」という声が寄せられています。

透析患者が高齢になると通院が難しくなります。病気や怪我によって動けなくなると、透析クリニックに行くのが現実的に不可能になるからです。そうなると入院を余儀なくされ、家族にもなかなか会えず、病院で透析を繰り返すだけの「永遠の入院透析」にもなってしまいかねません。

腹膜透析であれば、高齢で血液透析に通うのが難しくなっても、家族や地域医療・介護機関のサポートのもと自宅で透析を続けることができるのです。

■腹膜透析の選択肢は徐々に知られてきた

腹膜透析が知られていない問題については徐々に改善してきました。「おうちで透析」の各メディアで累計300万インプレッションを突破し、公式Xでは腹膜透析導入患者と導入希望患者が意見交換し合うなどの状況が生まれてきています。医療機関からも「おうちで透析」に協力を申し出ていただけるケースが出てきています。

一方で、腹膜透析を知った患者さんから、「腹膜透析を導入したいけど、できない」という声も寄せられています。

■地域に腹膜透析をサポートできる体制が整っていない

腹膜透析を選びたいと病院の先生に相談しても、経験不足や知識不足により「血液透析が無難」という意味のアドバイスをしてしまいがち。それだと患者もトーンダウンしてしまいます。医療機関としても患者さんの希望に応えたい気持ちはあるものの、担当するクリニックや訪問看護施設が足りない、地域に存在しないなどの理由もあります。

この改善には地域包括ケア(※)の考え方が重要になります。

※地域包括ケア:「地域包括ケア」とは、「医療や介護が必要な状態になっても、可能な限り、住み慣れた地域でその有する能力に応じ自立した生活を続けることができるよう、医療・介護・予防・住まい・生活支援が包括的に確保される」という考え方です。

■腹膜透析の輪を広げて「腹膜透析を選びたくても、選べない」をゼロに

「おうちで透析」は情報発信によって腹膜透析を知らない人を減らすとともに、私たちの理念に共感してくれる仲間を増やして「腹膜透析を選択したくても、できない」人をゼロにします。そのために訪問看護施設向けの研修やビデオ教材の作成を行っています。また将来的には腹膜透析をメニューに加えたい透析医院やクリニックにもコンサルティングを提供する計画もあります。

これらの活動を通じて、全都道府県に少なくとも一つの腹膜透析の施設を生み出し、腹膜透析を選びたいのに選べない患者さんをゼロにするのが私たちの夢です。

■「おうちで透析」運営メディア
おうちで透析Youtubeチャンネル https://www.youtube.com/@ouchide_toseki
おうちで透析X https://twitter.com/ouchide_toseki
おうちで透析公式サイト https://fukumakutouseki.com/

「April Dream」は4月1日に企業がやがて叶えたい夢を発信する、PR TIMESによるプロジェクトです。私たちはこの夢の実現を本気で目指しています。



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