ブレインヘルスケアのSplink、認知症領域の先進研究機関と3件の共同研究を開始
PR TIMES / 2021年10月13日 20時15分
近畿大学、名古屋市立大学、東大病院とそれぞれの研究テーマで連携
ブレインヘルスケア領域の医療AIスタートアップの株式会社Splink(本社:東京都千代田区、代表取締役:青山 裕紀、以下「Splink」)は、認知症領域の先進研究機関の共同研究契約を締結、3つの研究テーマにおける共同研究を開始したことをお知らせいたします。
[画像1: https://prtimes.jp/i/60865/8/resize/d60865-8-daf496d9fb6e9a2eb9b6-0.png ]
共同研究の背景:認知症患者数600万人に対し専門医2千人という需給不一致という課題高まる認知症診断技術の重要性
世界的な高齢化の進行に伴い、認知症患者数は国内推定600万人*1を越え、一方で認知症専門医の数は現在約2千人*2と言う状況下においてAI技術による医師への支援は重要な課題です。
認知症の原因疾患は多彩であり長い経過の中で症状も変化することから、その診断は困難です。そのため、医師の経験や主観が診断に占める割合は高く、正確な診断は職人芸とも言えます。このような背景の中、高齢化社会における認知症医療システムの構築は急務であり、認知症診断の重要性は高まっています。
この課題に対し、Splinkは専門医・アカデミアの高度な医療技術との産学連携を通じて、正確な診断に寄与する研究成果の社会実装を目指します。
*1: 「日本における認知症の高齢者人口の将来推計に関する研究」(平成26年度厚生労働科学研究費補助金特別研究事業)より
*2:「わが国における認知症の経済的影響に関する研究」(平成26年度厚生労働科学研究費補助金(認知症対策総合研究事業)) より
Splinkが目指す課題解決
中枢神経領域における画像処理およびAIにおけるコア技術を持つSplinkと当該分野における先進研究機関との連携を通じて、認知症領域におけるアンメット・メディカルニーズの解決を目指します。
1. 軽度認知障害(MCI)診断を目指した、医療AIを活用したソリューションの確立
2. 最先端の医療機器プログラム(SaMD:Software as a Medical Device)の臨床現場との連携によるニーズを最優先した開発とPoC(Proof of Concept)確認
共同研究の概要
[画像2: https://prtimes.jp/i/60865/8/resize/d60865-8-aa50d4662edec1e8e57d-2.png ]
共同研究をおこなう、近畿大学 医学部 放射線医学教室 放射線診断学部門 主任教授 石井 一成 先生は、Splinkとの共同研究について以下のようにコメントしています。
「アルツハイマー病の疾患修飾薬の承認により、認知症治療は新しいステージに突入します。正確な診断の重要性が増す中、疾患の層別化や早期発見はこういった治療薬の成功の鍵を握ります。Splinkの持つAI・脳画像処理における高い専門性と実行力に、私たちの長年培った経験や症例を組み合わせることで、認知症領域の産学連携を促進し社会へ還元して行きたいと考えています」
脳画像解析プログラムBraineer について
Splinkは、2021年6月4日、「脳画像解析プログラムBraineer(ブレイニア)」(以下、「Braineer」、認証番号:303ADBZX00052000)の薬事認可を取得しました。Braineerは、頭部MRIデータより脳の萎縮を定量・数値化することで診断に役立つ情報を提供し、診断支援をおこなう医療機器プログラムです。目視では気づくことが難しい脳の状態や、認知症に関連する萎縮を簡便に評価できるようになります。
私たちSplinkは、医師の方々の適切な認知症診断インフラの一助となることを目指します。これまで医師にとっては診断に悩んだケース、患者にとっては病気の見落としが起きてしまったケースなどがなくなり、質の良い医療が平等に提供され、100歳まで自分らしく人とのつながりのなかで生きられる社会の構築に貢献していきます。
Splinkについて
[画像3: https://prtimes.jp/i/60865/8/resize/d60865-8-50cffaebe9fae22029a1-1.png ]
会社名 :株式会社Splink
本社所在地:東京都千代田区霞が関3丁目3−2 新霞が関ビル18階
事業内容 :ブレインヘルスケア事業、医療データ基盤事業
設立 :2017年1月
代表取締役:青山 裕紀
URL :https://www.splinkns.com/
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