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「これが『お金』の正体だ! 」経済書の全米ベストセラー作家が描く、お金のしくみの教科書、ついに刊行

PR TIMES / 2017年12月14日 10時1分

株式会社東洋館出版社(本社:東京都文京区、 代表取締役社長:錦織圭之介)は、チャールズ・ウィーラン著、山形浩生・守岡桜訳『MONEY もう一度学ぶお金のしくみ』を2017年12月18日に刊行します。
「インフレ/デフレ」「恐慌の原因」「銀行の役割」「ビットコイン」など、一般常識とされつつも、実は多くのひとがよく分かっていない、お金に関することがらを、わかりやすく親しみやすい筆致で描いています。
ケインズ、クルーグマン、ピケティ、アカロフなど、名だたる経済学者の著書を翻訳してきた山形浩生氏が、「お金の起源から最新の時事まで。平易でスタンダード、非常に堅実な入門書」(訳者解説より)と太鼓判を押す本書を、ぜひお楽しみください。




[画像1: https://prtimes.jp/i/26724/14/resize/d26724-14-582573-4.jpg ]


書籍URL http://amzn.to/2yZtJBT


お金の価値を保証しているのはだれ?
インフレ・デフレ、どっちがいい?  それとも物価変動がないのが理想的?
為替って面倒。ユーロみたいに通貨を全部まとめられないの?
長引く日本の不況に対して、政府はどんな景気対策を行ってきたの?
ビットコインでお金のあり方はがらっと変わるの?                      →本書を読めば、全部説明できるようになります。


生きていく上で、なくてはならない「お金」。価値あるものとして、その重要性は誰しも知っている。
しかし、「私たちの懐にあるただの紙切れが、なぜそのような価値をもつのか」、その本当のしくみを知っている人は、意外にも多くない。そのバックボーンには、いったいどのような力学が働いているのだろうか?
日常のちょっとした買い物から、アメリカ、ヨーロッパ、日本を舞台とした世界経済を動かす「お金」と「その流れ」のしくみがすべてわかる! そして、お金のしくみがわかれば、世の中がわかるようになる。
10章ではなんと「日本」を取り上げ、バブル期以降の日本の経済政策を分析している。アベノミクスをはじめとする日本の経済政策がどのように海外から評価されているのか、その点も本書の大きな見所である。

■お金にまつわる「思い込み」を払拭する

以下では、本書のユニークな語り口の一例として、インフレとデフレに関する部分をご紹介する。
インフレはしばしば、それ自体が悪い現象として語られる。しかし本書によると、インフレとは商品に対してお金の価値が下がる現象であり、それ自体に善し悪しがあるわけではない。状況や受け手の立場によって、インフレもデフレもその意味や利害が変わってくるのだ。そうした視点を持つことができれば、日本や世界の経済状況を、これまでと全く違った視点で見ることができるようになるはずだ。
[画像2: https://prtimes.jp/i/26724/14/resize/d26724-14-234254-2.jpg ]



実際に著者は、その視点のもと、1章を割いて日本の状況を解説している。そこで語られる日本のデフレ状況やインフレ目標を定めた金融・財政政策の評価や今後の展望について、ぜひ新しい視点にたって自分でも考察してほしい。

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◆ハイパーインフレは社会を破壊する

第二次世界大戦中、ナチスドイツはイギリス政府に揺さぶりをかける狡猾な作戦をしかけた。この策略はロケット砲、銃、その他、従来の軍備はまったく使わない。兵器となったのは偽造貨幣だ。捕虜たちはポンド紙幣(その後、ドル紙幣)の偽造に協力させられた。目的はイギリスに偽造紙幣を大量に流入させて、イギリスポンドへの信頼、ひいては経済全般への信頼をそこなうことにあった。
結局この偽造計画はうまくいかなかったようだけれど、その理論自体は実にしっかりしたものだった。およそ50年後、同様の計画がジンバブエで見事に進められた。通貨が国にあふれ、その価値は無に等しくなって、商人たちは紙幣を数えずに重さを量りだした。2008年7月4日、ハイパーインフレが頂点に近づき、首都ハラレの酒場では、ビール一杯の値段が1000億ジンバブエドルになった。1時間後には、同じ酒場の同じビールが1500億ドルになっていた。
ロバート・ムガベの準独裁政権は、新しいお金を大量に生み出し、ある時点では史上最高額の紙幣を発行した:100兆ドル紙幣だ。筆者の卓上にも1枚ある。ネットオークションでおよそ10米ドルで買ったものだ。この価値の大部分は目新しさによるもので、購買力によるものではない。

◆でも、インフレは大事な政策ツールにもなる

世界のお金の大部分は、もはや商品に紐付けられていない。ジンバブエは、良質な紙とインクが切れるまでとてつもない量の紙幣を発行できた。そして紙が切れても各紙幣にゼロを足すことはできた。
もっと先進的な経済では、お金はますます電子化されつつある。財布の中には紙幣が2、3枚しかない人でも、当座預金口座には何万ドルも入っていたりする。銀行口座に預けられた資金は電子記録としてしか現れないのに、100ドル札の束と同じ購買力を持つ。中央銀行の職員ひとりとノートパソコン、インターネット、濃いコーヒー入りのポットがあれば、ロバート・ムガベが酷使した印刷機よりもはるかに多く新しいお金を生み出せる。
これはインフレの惨事にもなり得る――またはとても重要な政策ツールにもなる。法定通貨は商品貨幣にはできないやり方で、政策の柔軟性をもたらす。2008年の金融危機と闘うためにFRBが3兆ドルを生み出したのをご記憶だろうか。
[画像3: https://prtimes.jp/i/26724/14/resize/d26724-14-198760-3.jpg ]


◆デフレでものが安く買える?:そんな都合のいい話とは限らない

うん、たしかにインフレはよろしくない。物価がぐんぐん上昇し、別の言い方をすると経済学者の考え方では、お金が価値をどんどん失う。1杯目と2杯目の間にビールの値段が500億ドル上がって、頭にこない人がいるだろうか。
だがデフレのほうがもっと悪いことになりかねない。穏やかなデフレでも、不都合な経済的反応の連鎖を起こしてしまう。はいはい、杯を重ねるごとにビールの価格が下がるのは、なんとも結構なことだと思えるかもしれない。でもその時、自分の所得もおそらく下がっている。
まだ悲劇とはいえない――所得が下がり、いつも買うものの価格も下がるというだけだ。でも借金の額は下がらないと想像してみよう。給料が着実に下がる一方なのに、銀行は毎月同じ額の返済を期待する。
大恐慌へようこそ。
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[画像4: https://prtimes.jp/i/26724/14/resize/d26724-14-233654-5.jpg ]


知っているようで実はよく知らない? お金に関するあらゆるしくみをわかりやすく・楽しく読んで身につけられる『MONEY』。本書を読めば、それらが説明できるようになる!

[著者プロフィール]
チャールズ・ウィーラン(Charles Wheelan)
ダートマス大学で公共政策と経済学を教える。著書に全米ベストセラーとなったNaked Economics(『経済学をまる裸にする』日本経済新聞出版社)とNaked Statistics(『統計学をまる裸にする』日本経済新聞出版社)がある。

山形 浩生 (Hiroo Yamagata)【訳者】
評論家・翻訳家。大手調査会社に勤務するかたわら、科学、文化、経済からコンピュータまで広範な分野での翻訳、執筆活動を行う。
著書に『新教養主義宣言』『要するに』『訳者解説』ほか。訳書にケインズ『雇用、利子、お金の一般理論』、ピケティ『21世紀の資本』、クルーグマン『クルーグマン教授の経済入門』『さっさと不況を終わらせろ』、エアーズ『その数学が戦略を決める』、伊藤穰一/ハウ『9プリンシプルズ』、ほか多数。

守岡 桜 (Sakura Morioka)【訳者】
翻訳家。訳書にクルーグマン『国際経済学』、アカロフ&クラントン『アイデンティティ経済学』、ボルドリン&レヴァイン『〈反〉知的独占 特許と著作権の経済学』、ウェイド『人類のやっかいな遺産』、ほか多数。

[書籍情報]
書 名:MONEY もう一度学ぶお金のしくみ
著 者:チャールズ・ウィーラン
翻訳者:山形浩生・守岡 桜
判 型:四六判
頁 数:488頁
発売日:12月18日
価 格:本体価格2200円+税
ISBN:978-4-491-03436-2
発行元:東洋館出版社

URL: http://www.toyokan.co.jp/book/b331524.html
Amazon: http://amzn.to/2yZtJBT

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