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JX石油開発・住友商事が米国ルイジアナ州における大規模 SAF/BECCS 事業に参画

PR TIMES / 2024年4月10日 15時40分



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                  <プラントレイアウトのイメージ図>

 JX石油開発株式会社(社長:中原 俊也、本社:東京都千代田区、以下、「JX石油開発」)と住友商事株式会社(社長:上野真吾、本社:東京都千代田区、以下、「住友商事」)は、米国ルイジアナ州Caldwell郡Port of Columbiaで開発中のLouisiana Green Fuels SAF/BECCS (*1) 事業(以下、「本事業」)にJX石油開発が参画するためのコンソーシアム契約を締結しましたので、お知らせいたします。

 本事業は、間伐材等の木質バイオマス廃棄物をガス化・合成し、持続可能な航空燃料(Sustainable Aviation Fuel、以下、「SAF」)および再生可能ナフサ(以下、「RN」)の製造を行うもので、2029年には年産3,200万ガロン(約12万キロリットル)の製造設備の商業稼働を開始する予定です。
 また、本事業では、製材所で生じた廃材等を燃料としてバイオマス発電を行い、操業のための電力として活用すると同時に、SAF/RN製造・発電過程において生じるCO2を回収し地下に圧入するCCS (*2) も実施することで、本事業全体でのCO2の大幅なネガティブエミッションを達成する予定です(年間で30万台近くの自家用車が排出するCO2を削減することと同等の効果が見込まれます)。
 さらに、本事業の操業開始時には、約150名の直接雇用、更にその5~6倍の間接雇用創出を見込んでおり、地域経済の振興にも大きく貢献できるものと考えております。
 温室効果ガスの排出削減とエネルギー安全保障の向上に資する本事業は、米国インフレ抑制法(Inflation Reduction Act)やクリーンエネルギー技術の普及を促進するために設立された米国エネルギー省の「Title 17 Clean Energy Financing Program」といった米国政府の各種支援策の活用を前提に、開発を加速しています。

 住友商事は、その子会社であるSumitomo Corporation of Americas(以下、「SCOA」)を通じて、Strategic Biofuelsと本事業に関する共同開発契約を2024年2月に締結いたしました。JX石油開発は、その関連事業会社であるJX Nippon Oil Exploration (U.S.A.) Limited (以下、「NOEX USA」) を通じて、SCOAと共同で事業コンソーシアムであるMagnolia Sustainable Energy Partners (以下、「M-SEP」) を設立し、同事業のマネジメントと投資を実施してまいります。またSCOAとNOEX USAは、CCUS分野における住友商事グループのグローバルな取組みとJX石油開発グループの豊富な知見・技術力を掛け合わせることで、DACCS (*3) 、BECCS、その他CCSやCDR (*4) の更なる事業機会の追求を検討してまいります。


[画像2: https://prtimes.jp/i/126739/15/resize/d126739-15-a20ab92c956d48bd2382-1.png ]

                   <本プロジェクト概念図>



<JX石油開発:中原社長コメント>
 卓越した技術力、事業管理能力そして豊富な事業・資金調達の知見を有するStrategic Biofuelsおよび住友商事と共に本事業に参画できる機会を得られたことをたいへん嬉しく思います。米国Petra Nova CCUS(*5)プロジェクト等で培ったCCS/CCUS分野における当社の専門性を活かして、本事業の価値増大を図ってまいります。エネルギー転換とカーボンニュートラルの実現にあたってCCS/CCUSが果たす役割は不可欠なものと考えており、本事業に参画することによって、BECCS技術をはじめとするエネルギー転換のために必要なケイパビリティを更に伸長するための絶好の機会が得られると考えています。

<住友商事:麻生常務執行役員/エネルギートランスフォーメーショングループCEOコメント>
 世界最大規模の米国Petra Nova CCUSプロジェクト等を通じてCCUS分野に豊富な知見・技術力を有するJX石油開発が本事業に参画されることを非常に光栄に思います。脱炭素領域でのユニークな技術・経験・知見を持つ日系企業の皆様とともに、資金面のみならず様々な機能・価値提供を行い、日米の官民ステークホルダーとも連携しながらプロジェクトの成功に貢献して参ります。当社グループは、世界最大のジェット燃料の消費国である米国をSAF事業の注力地域の一つと定め、本事業をはじめSAF生産・販売事業の開発(SAF原料の開発・調達含む)に取組むことで、SAFサプライチェーンの拡充を通じた航空業界の脱炭素化に貢献していきます。

【Strategic Biofuelsについて】
 trategic Biofuels LLC は、経験豊富なエネルギー、石油化学、再生可能燃料技術の専門家からなるチームで、ルイジアナ州北部において持続可能な森林からの廃棄物を再生可能燃料に変換する、CO2の排出量がマイナスとなる一連のプラントの開発に注力しています。 これらの燃料は、連邦再生可能燃料基準プログラムおよびカリフォルニア州低炭素燃料基準に基づく多額の炭素クレジットの対象となります。
URL:www.strategicbiofuels.com

【Louisiana Green Fuelsについて】
 Louisiana Green Fuelsは、ルイジアナ州北部、Caldwell郡のPort of ColumbiaにおけるStrategic Biofuelsによる初のバイオマス廃棄物燃料化プロジェクトです。 バイオ燃料製油所と隣接する発電所、およびそれに付随するClass VIの認可を予定している 炭素回収・地下貯留 (CCS) 用の 井戸を活用する事によって、「大幅なマイナス」炭素排出を達成する世界初の SAF プロジェクトとなります。

【JX石油開発について】
 JX石油開発は、エネルギー・資源・素材コングロマリットであるENEOSグループの主要な事業会社として、40年以上にわたり世界各地で石油・天然ガス開発・生産事業に取り組んでいます。また、米国テキサス州においては年間140万トンのCO2を回収するPetra Nova CCUSプロジェクトを実施しており、CCUSを商業化している国内で唯一の事業者となっているなど、既存の事業に留まらず、CCS/CCUSを中心としたカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みも加速しております。
URL:https://www.nex.jx-group.co.jp/

【住友商事について】
 住友商事は、66の国と地域に128の拠点を有し、グローバルに強固なネットワークを持つ総合商社です。住友商
事グループ全体では約900社、連結ベースで約8万人の社員を擁しており、 鉄鋼、自動車、輸送機・建機、都市総合開発、メディア・デジタル、ライフスタイル、資源、化学品・エレクトロニクス・農業、エネルギートランスフォーメーションという9つのグループで事業活動を行っています。400年以上にわたり受け継がれてきた住友の事業精神を核としている住友商事は、コーポレートメッセージとして「Enriching lives and the world」を掲げ、社会により高い価値を創出していきます。URL:www.sumitomocorp.com


(*1) BECCS:Bioenergy with CCSの略。バイオマスエネルギーとCCSを組み合わせた技術。
(*2) CCS: Carbon dioxide Capture and Storageの略。排出される二酸化炭素を回収し地下に圧入する技術。
(*3) DACCS:Direct Air Capture with CCSの略。大気中から直接CO2を回収し、CCSを組み合わせる技術。
(*4) CDR:Carbon Dioxide Removalの略。大気中から人為的にCO2を除去し、永続的に貯留するプロセス。
(*5) CCUS: Carbon Dioxide Capture, Utilization and Storage の略。CO2を回収・貯留することに加え、
新たな商品やエネルギー生成のために利用する技術。

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