ついに邦訳出版! 貧しくも健気に生きる少女を描いた、ラテンアメリカの絵本
PR TIMES / 2018年9月14日 16時1分
株式会社岩崎書店(代表取締役:岩崎弘明、本社:東京都文京区)は、コロンビアの人気作家による絵本『いっしょにかえろう』を、2018年9月14日に発売いたします。
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「いっしょに うちに かえってくれる?」
弟とふたりっきりの心ぼそい放課後、女の子はライオンにおねがいしました。
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弟を迎えに行って、買い物をして、ご飯を作って…。
いつもはひとりで帰る道も、ライオンが一緒なら安心。
ママが工場からかえってくるまで、よかったらまってて。
◆女の子の前に現れたライオン その正体は…?
物語は、女の子とライオンが向かい合っているところから始まります。
どうして、ライオンなのか。そもそも、なぜライオンが町の中にいるのか、その理由は語られません。
ページをめくるうちに、女の子の家庭が貧しいこと、母親が工場で働いていること、
その母親に代わって家事を一手に担っていることが伝わってきます。
そして、父親が不在であることも……。
ライオンは、そんな女の子に寄り添い、ただ静かに見守ります。
◆数々の賞に輝いた 世界で注目の絵本!
A la Orilla del Viento(風の川辺賞※)を受賞、IBBY米国支部の「2018年おすすめ海外の本」にも選定された、コロンビアを代表する作家による絵本。
スモーキーな色彩で描かれた叙情あふれる絵と、静かな筆致の短い文章の行間から、女の子の生活や気持ちが滲み出るように見えてきます。
読者は、自らの境遇を受け入れ、懸命に家事をこなす女の子の健気さに、胸を打たれることでしょう。
◆貧困、家事労働、父親の不在 普遍的なテーマも
作者のハイロ・ブイトラゴによると、本書は「父親がいない家庭の、普遍的な現象を描いた都市物語」。
ライオンと女の子の交流という、ファンタジックな物語の中に、ラテンアメリカの貧困や暴力などの社会的・政治的側面が織り込まれています。
困難な状況に置かれている子どもたちは、コロンビア、ラテンアメリカだけでなく、世界中にいる。その子たちに思いを馳せてほしい、というメッセージが伝わってきます。
あなたには見えますか? 懸命に今日を生きる子どもの姿が。
そう静かに問いかけてくる、感動の絵本。
日本の子どもたちにも、ぜひ読んでほしい1冊です。
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◆書籍情報
書名:『いっしょにかえろう』
文:ハイロ・ブイトラゴ
絵:ラファエル・ジョクテング
訳:宇野和美
定価:本体1,300円+税
判型:B4変型判/25頁/ハードカバー
ISBN:978-4-265-85122-5
対象年齢:5、6歳から
発売日:2018年9月14日
◎岩崎書店HP https://bit.ly/2NALVKo
◎Amazon https://amzn.to/2N9v2ac
◆著者紹介
ハイロ・ブイトラゴ(Jairo Buitrago):作者
1973年コロンビアのボゴタ生まれ。メキシコ在住。児童文学作家。ジョクテングとの共作に『エロイーサと虫たち』(さ・え・ら書房)、Dos Conejos Blancos、Jimmy the Greatest!(未邦訳)などがある。
ユーモアを織り交ぜながら社会的テーマを扱った作品を得意とし、コロンビア、カナダ、メキシコ、チリで作品が多数出版されている、ラテンアメリカ注目の作家。
ラファエル・ジョクテング(Rafael Yockteng):画家
1976年ペルー生まれ、1980年よりコロンビア在住。グラフィックデザイナーとして出発の後、カナダのグラウンドウッド社からMandaderos De La Lluvia(雨の使い)、Blanca Flor(白い花、ともに未邦訳)などを刊行。ラテンアメリカを地盤に、活躍中のイラストレーター。
宇野和美(うの・かずみ):翻訳者
東京外国語大学卒業。出版社勤務の後、スペイン語翻訳に携わる。日本子どもの本研究会理事。訳書に『エロイーサと虫たち』(さ・え・ら書房)、『フォスターさんの郵便配達』『マルコとパパ』(偕成社)、『むこう岸には』(ほるぷ出版)など多数。日本ラテンアメリカ子どもと本の会発起人。
※A la Orilla del Viento(風の川辺賞)とは:
メキシコのフォンド・デ・クルトゥラ・エコノミカ社が主催する、世界各地の子どもや若者向けの文学、映像の発展と促進を目的として設けられた賞。審査員=アンソニー・ブラウン、リカルド・チャベス=カスタニェダ、グスターボ・マルティン=ガルソ、きたむらさとし、フェリシダー・オルキン。
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