内閣府主催「大規模地震時医療活動訓練」にIoTCanvasを提供
PR TIMES / 2019年9月12日 11時0分
衛星通信とLPWA通信を活用した災害救助活動ネットワークでDMAT隊員の位置情報を可視化
IoTクラウドの提供で企業のデジタル変革を支援するIoTBASE株式会社(本社:東京都豊島区、代表取締役:澤和寛昌、以下IoTBASE)は、2019年9月7日に開催された、内閣府主催「大規模地震時医療活動訓練」において、スカパーJSAT株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 執行役員社長:米倉 英一、以下スカパーJSAT社)へ、IoT データモニタリングサービス「IoTCanvas」を提供したことをお知らせします。
今回の「大規模地震時医療活動訓練」では、スカパーJSAT社が提供する衛星通信サービスと、GPSトラッキング機能を持つLPWA端末(Low Power Wide Area)※1とを組み合わせた災害救助活動支援ネットワークを臨時構築し、DMAT隊員による安全で的確な救助活動のための通信手段提供の実証を行いました。
スカパーJSAT社プレスリリース:https://www.skyperfectjsat.space/news/detail/iotdmat.html
■背景・目的
今回の「大規模地震時医療活動訓練」は、首都直下地震を想定して実施されました。一般的に、災害の発生後には被災地との情報通信網が途絶する懸念があり、これは円滑な救助活動の妨げにもなります。さらに、救助活動の最前線に立つDMAT隊員と災害対策本部の間のリアルタイムの情報伝達不足は各種二次災害が起きる危険性もはらんでいます。この課題解決のため、災害対策本部とDMAT隊員の間の情報伝達の手段として、スカパーJSATの衛星通信サービス「ExBird(エックスバード)」※2と、GPSトラッキング機能をもつLPWA端末を訓練に提供し、DMAT隊員はこのネットワーク環境を利用して訓練に臨みました。
■IoTBASEの役割
当社は今回の訓練にIoTデータモニタリングサービス「IoTCanvas」を提供しました。IoTCanvas は、様々なセンサーや通信規格を一括運用できるIoTデータモニタリングサービスです。今回の訓練では、LoRaWANと衛星通信を介して取得したGPS位置情報をIoTCanvasで可視化し、DMAT隊員の現在地の確認や、移動履歴の確認に活用されました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/22569/18/resize/d22569-18-158684-0.png ]
[画像2: https://prtimes.jp/i/22569/18/resize/d22569-18-642216-1.png ]
<IoTCanvasサービスページ>
https://iotbase.co.jp/service/iot-canvas/
■訓練概要
[画像3: https://prtimes.jp/i/22569/18/resize/d22569-18-124532-2.png ]
<実施日時>:平成31年(2019年)9月7日(土曜日)9時~17時
<実施場所>:帝京大学医学部附属病院(東京都板橋区)とその周辺地域
<実証内容>
東京都の通信網が寸断した想定で、被災地の拠点病院(帝京大学医学部附属病院)に臨時設営したLoRa送受信アンテナ+スカパーJSATのExBirdサービス経由でクラウド上にあるサーバまでの伝送路を構築。従来、DMAT隊員は衛星携帯電話や無線などを携行して災害現場で活動するが、着信できない通信環境下での活動も否定できない。本実証では、DMAT隊員からの位置情報発信に留まらず、本部からの連絡手段の検証として、アラームを搭載したLoRa端末 も携行。2次災害の発生リスクなど、緊急性の高い状況を隊員に知らせる一次手段としてLoRa端末のアラームを鳴らす運用を実施した。
<実証成果>
到達エリアが広く携帯性のよいLoRa端末のアラーム機能を有効活用することができ、本部からの緊急通報が速やかに届くことを実証できた。
[画像4: https://prtimes.jp/i/22569/18/resize/d22569-18-355449-3.png ]
<協力会社とその役割>
・スカパーJSAT株式会社※3:衛星通信サービス「ExBird(エックスバード)」の提供
・菱電商事株式会社(電気通信事業者)※4:電気通信事業者としてLoRa送受信アンテナ及びLoRaWAN通信サービスの提供
・株式会社グリーンハウス ※5:LoRa端末の提供
・IoTBASE株式会社:IoTデータモニタリングサービス「IoTCanvas」の提供
※1 LPWA(Low Power Wide Area)
省電力で広域をカバーすることができ、IoT 用途での利用に適している無線通信技術。 低消費電力+長距離伝送を活かした IoT システムを構築することができる。
※2 ExBirdサービス
衛星通信の特長である「耐災害性」、「広域性」を活かした通信ネットワークサービス。容易かつスピーディに衛星通信を導入することができる。ExBirdサービスサイト:http://www.jsat.net/jp/satellite/exbird/index.html
※3 スカパーJSAT株式会社 https://www.skyperfectjsat.space/
※4 菱電商事株式会社 https://www.ryoden.co.jp
※5 株式会社グリーンハウス https://www.green-house.co.jp
■今後の展望
IoTBASEは今後も、Society5.0、次世代スマートシティの構築を見据え、大規模災害に備える災害・減災ユースケースの課題解決に向けて、スカパーJSATならびに関係各社と共にIoTソリューションを展開してまいります。
■会社概要
会社名:IoTBASE株式会社
URL:https://iotbase.co.jp/
代表者:代表取締役 澤和 寛昌
事業所:東京都豊島区南池袋2-35-10 レインボービル5F
事業内容:IoTシステムの企画・開発・提供及びコンサルティング
【プレスのお問い合わせ先】
IoTBASE 株式会社
担当:山崎
TEL:03-4405-4928
E-mail:contact@iotbase.co.jp
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