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英誌「Nature」の関連誌「npj Digital Medicine」に治験結果を掲載

PR TIMES / 2020年5月21日 16時55分

~CureApp と慶應義塾大学医学部等が治療用アプリの長期有効性を確認~

デジタル療法分野で注目される国際学術雑誌
英誌「Nature」の関連誌「npj Digital Medicine」に治験結果を掲載



報道関係各位
[画像: https://prtimes.jp/i/15777/33/resize/d15777-33-582157-0.png ]


株式会社CureApp は慶應義塾大学医学部内科学(呼吸器)教室の正木克宜助教、舘野博喜講師(⾮常勤)、福永興壱教授などと共同で日本初のスマホアプリの治験を行い、ニコチン依存症治療用アプリの有効性を確認したことを2019 年5 月に発表いたしました。このたび、本研究論文が2020 年3 月12 日、国際学術雑誌である「npj Digital Medicine」(※1)に掲載されたことを報告いたします。

論文はこちらからご覧いただけます
https://www.nature.com/articles/s41746-020-0243-5

※1:npj Digital Medicine」は論文審査のある国際的なオープンアクセスジャーナルです。npj はNature Partner Journals(ネイチャー・パートナー・ジャーナル)の略であり、npj シリーズで発行されるジャーナルはNature 関連誌に準ずる厳格な編集基準が設けられています。「npj Digital Medicine」ではデジタルやモバイルに関するテクノロジーの臨床実装等を含む、デジタル医学に関連した質の高い研究結果が掲載されています。


近年、世界ではデジタル療法への注目が高まり、国内でも治療薬のように医師が処方して病気を治療する「治療用アプリ」の開発が進んでいます。世界的には治療用アプリが保険適用となった事例もすでに複数出てきており、今後国内外で様々な疾患における治療用アプリが登場し、広く普及していくことが見込まれます。本研究で用いた「ニコチン依存症治療用アプリ」は日本国内で最初に開発された治療用アプリであり、また「アプリの治療効果を検証する治験」も国内初の試みでした。

<治験結果とニコチン依存症治療用アプリの価値>*1
本治験での9-24週における継続禁煙率*2は、対照群50.5%と比べて治療用アプリを使用した治験治療群では63.9%でした。この差は統計学的に有意であり、ニコチン依存症治療用アプリが禁煙の継続に寄与したことが示されました。さらに9-52 週における禁煙継続率をみても治療効果が有意に保たれており(治験治療群52.3%, 対照群41.5%)、本アプリが1 年後まで禁煙継続率を高めることが示されました。このような禁煙治療用アプリの長期的な効果を実証した大規模臨床試験の報告は国際的にみても前例がなく、この報告が初めてとなります。

*1 本治験結果に関して「禁煙治療用スマホアプリの長期有効性が明らかに を世界で初めて発表」とのタイトルで、同日に慶應義塾大学医学部からもプレスリリースが発表されております
*2 9-24 週における継続禁煙率:禁煙治療開始後9 週目から24 週目まで禁煙を継続している割合。本治験の主要評価項目

<研究・開発医師からのコメント>
本論文筆頭著者 慶應義塾大学医学部内科学(呼吸器)教室 正木克宜助教:
禁煙外来を受診する患者さんの背景は様々であり、それぞれの患者さんに合わせた禁煙支援を行うことが理想です。そのためには受診者ごとの日常生活に寄り添った提案や日々の細やかな支援が必要となります。本アプリの利用がその一助となり、効果的・効率的な禁煙支援へと繋がることが期待されます。

本論文責任著者 慶應義塾大学医学部内科学(呼吸器)教室 舘野博喜講師(⾮常勤):
日本の禁煙ガイドラインに相当する標準手順書に則り、科学的エビデンスに基づく国内初の禁煙治療用アプリが誕生しました。通常の禁煙治療と併せて使用することで、いつでもどこでも切れ間なく禁煙サポートを受けることができ、これまで以上に禁煙を達成しやすくなることを期待しています。


株式会社CureApp 代表取締役CEO 兼医師 佐⽵晃太:
Digital Health 関連の医学研究論文については、npj Digital Medicne とLancet Digital Healthが今後2 大柱になるとも言われている中で、日本から世界に誇れるエビデンスを発信できたことを心から嬉しく思っております。現在、本治験結果を元に薬事申請中であり、本治験のエビデンスに基づく新しいICT 禁煙治療を、患者さんのもとへ一刻も早く届けたく思っております。

<論文情報>
著者名:
Katsunori Masaki, Hiroki Tateno, Akihiro Nomura, Tomoyasu Muto, Shin Suzuki, Kohta Satake, Eisuke Hida, Koichi Fukunaga
タイトル:
A randomized controlled trial of a smoking cessation smartphone application with a carbon monoxide checker.
雑誌名:npj Digital Medicine (2020)3:35.
DOI:10.1038/s41746-020-0243-5
https://www.nature.com/articles/s41746-020-0243-5

株式会社CureApp について
株式会社CureApp は、高度なソフトウェア技術と医学的エビデンスに基づいた疾患治療用プログラム医療機器創出に向け、研究開発を行い、製造販売を目指すMedTech ベンチャーです。「アプリが病気を治療する効果を持つ」という新しい医療サービスを日本で初めて実現するために、病気を治療するアプリである「治療アプリ※」の開発に取り組んでいます。 現在、研究開発中の治療アプリは慶應義塾大学医学部内科学(呼吸器)教室と共同開発のニコチン依存症治療アプリ、東京大学医学部附属病院と共同開発・臨床試験中の⾮アルコール性脂肪肝炎(NASH)治療アプリ、自治医科大学内科学講座循環器内科学部門と共同開発・治験中の高⾎圧治療アプリがあります。 加えて、これら医療機関向け治療アプリの開発で蓄積した知見を活用し、民間法人向けモバイルヘルスプログラムの「ascure(アスキュア)卒煙プログラム」、「ascure STEPS 生活習慣改善プログラム」を提供し、多くの企業、健康保険組合などへの導入をいただいています。 さらには、日本で生み出したモデルをベースに「日本発のデジタルヘルスソリューション」として、順次グローバルにも展開していく予定です。

※「治療アプリ」は株式会社CureApp の登録商標です。

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