世界をつくっている「もの」を再発見するための1冊。『美術手帖』4月号は「100年後の民藝」を特集
PR TIMES / 2019年3月7日 9時40分
言葉の誕生から間もなく100年。草創期から現代までの「民藝」を、デザインや美術の視点も交えながら探求。『美術手帖』4月号は「100年後の民藝」を考える。
3月7日発売の『美術手帖』4月号では、約100年前に誕生した「民藝」を特集する。1925年、「民衆的工芸」の略として、柳宗悦らによって提唱された「民藝」は、無名のつくり手による器やかごなどの日用品に、美術品に劣らない美があることを唱えた。そうして始まった「民藝運動」は、当時進み始めた近代化や資本主義の時代へのアンチテーゼであった。
この特集では、100年前に始まった「民藝」に立ち返りながら、現代も暮らしのなかに息づいている「民藝」を考える。
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特集のPART1は「民藝の現在地」。今日、デジタル技術やネットワークの発展、大量生産・大量消費、そして大規模災害を経験し、私たちとものとの関係は日々変化している。そのような時代に活躍する、ナガオカケンメイ(D&DEPARTMENT PROJECT)、矢野直子(良品計画)、服部滋樹(graf)ら、新しい価値観やプロダクトの提案を実践するデザイナーたちの言葉から、これからの民藝を考えるヒントを探る。
また、現代美術家の青柳龍太による日本民藝館の展覧会「柳宗悦の『直観』 美を見いだす力」展の展覧会レポート、同展企画者・月森俊文(日本民藝館)と青柳の対談も掲載。
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PART2は「民藝を知る」。「用の美」「茶の湯」といったキーワードや重要作家から読み解く「民藝の基礎知識」や、民藝的動向を概観する年表、研究者によるコラムを通じてその歴史を振り返る。
また、展覧会「アウト・オブ・民藝」を企画した軸原ヨウスケと中村裕太の対談にみる民藝の周囲にあった大正・昭和文化や、民具や考現学、アーツ・アンド・クラフツといった文化動向や学問と民藝を比較する「AROUND THE MINGEI 民藝運動と同時代の文化動向」では、民藝の中心から周縁までをひもとく。
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PART3は「これからの民藝、もの、アート」。ものに宿る「健全な美」を提示していく思想運動でもあった民藝とアートを相対化し、現代のなかでオブジェやものの再定義を試みるアーティストを取り上げる。梅津庸一、池田剛介、高嶋晋一+中川周の3組にインタビュー。さらに、キュレーターの上妻世海による誌上キュレーション、美術批評家の沢山遼による論考を掲載。
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このほかにも、民藝の現在をより良く知るためのブックガイド、ギャラリー・ショップリストなどを紹介している。
柳宗悦の「民藝」誕生から100年が経とうとしているいま、自分にとって本当に価値のある大切なものは何か?という問いの答えを見つけるきっかけとなる1冊だ。
第2特集では「美術館コレクション」を取り上げる。学芸員らによる座談会や、美術館への取材から、日本の美術館コレクションの未来を探る。
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特集
100年後の民藝
世界をつくる「もの」の再発見
PART1 民藝の現在地
[インタビュー]
ナガオカケンメイ(D&DEPARTMENT PROJECT)
聞き手=鞍田崇
矢野直子(良品計画)
聞き手=鞍田崇
服部滋樹(graf)
聞き手=多田智美
[展覧会レポート]
「柳宗悦の『直観』美を見いだす力」展
青柳龍太=文
対談:月森俊文×青柳龍太
[論考]
民藝再考 さりげなく、たまたまな日々へのまなざし
鞍田崇=文
PART2 民藝を知る
「民藝」基礎知識
民藝運動の重要作家/キーワード
年表:トピックからたどる「民藝」とその周辺
民藝の周縁1:「アウト・オブ・民藝 民藝運動のはぐれもの」展
民藝の周縁2:AROUND THE MINGEI 民藝運動と同時代の文化動向
コラム1:未完の民藝 回帰と再生に向けて
石倉敏明=文
コラム2:工芸運動として、思想運動として 民藝運動の国際性と今後
鈴木禎宏=文
PART3 これからの民藝、もの、アート
[インタビュー]
梅津庸一 中尾拓哉=聞き手・文
池田剛介 櫻井拓=聞き手・文
高嶋晋一+中川周 西田博至=聞き手・文
上妻世海 誌上キュレーション
「つくる、つなぐ、あるいは、組み替える
イメージ・シンボル・物質を柔らかく」
[論考]自然という戦略 宗教的力としての民藝
沢山遼=文
ブックガイド/全国民藝館リスト/ギャラリー・ショップリスト
第2特集
コレクションの可能性を再考する
座談会:美術館コレクションの未来
梅津元×横山由季子×冨井大裕
コラム:「ありふれたもの」を散漫にみること
原田裕規=文
美術館・展覧会紹介
愛知県美術館/福岡市美術館/
埼玉県立近代美術館/横浜美術館/
東京都現代美術館/広島市現代美術館
ARTIST INTERVIEW
毛利悠子
松井茂=聞き手
美術手帖4月号 3月7日(木)発売
定価1600円+税
発行元=美術出版社
[oily by 美術手帖で、林青那 特製しおり付き『美術手帖』4月号を販売!]
美術手帖が運営するアートのウェブストア「oily by 美術手帖」では、先着20名さま限定商品として、誌面内に登場する、画家・イラストレーター 林青那のイラスト入りoily特製しおり付きを販売。
https://oily-bijutsutecho.com/
[画像7: https://prtimes.jp/i/10983/78/resize/d10983-78-101108-7.jpg ]
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