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2013年度の暫定決算報告 著しい成長を達成:ボッシュ・グループの売上高と業績が好調に推移

PR TIMES / 2014年1月24日 9時17分

人々の生活に関与する要素のネットワーク化に寄与する新規市場セグメントを開拓

・ボッシュのデナーCEO:「ボッシュの技術面での幅広い専門知識と各種産業セクターにおける確かなプレゼンスは、コネクテッド・ワールドにおいて大きなアドバンテージとなる」
・売上高は2.7 %増の464億ユーロを計上
・EBIT(支払い金利前税前利益)は約6%を達成(ソーラー・エネルギー事業関連のマイナスを考慮しない場合)



シュトゥットガルト - ボッシュ・グループは、景況が厳しく推移する中でも、2013年の売上高は2.7%増の464億ユーロを達成したと、暫定決算を発表しました(調整済み前年度売上高:452億ユーロ)。また、為替のマイナス影響は約15億ユーロに達し、ユーロ高が売上高にとって大きな負担となったことも明かしました。収益は抜本的に改善しているものの、2013年も依然として厳しい状況にあったソーラー・エネルギー事業部の影響からは抜け出せず、2013年初めにボッシュはソーラー・エネルギー事業から本格的に撤退することを発表しています。

収益の推移
ソーラー・エネルギー事業関連の多額の負債を考慮しない場合、暫定決算上では、ボッシュ・グループのEBIT(支払い金利前税前利益)は約6%に達しており、これは前年比1%増となる数字です。

*注意:会計規則の変更により、ボッシュでは今後、折半出資の合弁会社が決算に含まれないことになりました。これに関係するのは主に、連結売上高が約70億ユーロに達するBosch Siemens Hausgerate GmbHとZF Lenksysteme GmbHです。この変更に伴い、売上高、業績、従業員数に関する現在のデータの一部は、すでに発表済みの2012年のデータと比較することができません。約13億ユーロに達するソーラー・エネルギー事業関連の多額の負債を考慮した場合、EBITは3%となります。ロバート・ボッシュGmbH取締役会会長のフォルクマル・デナーはこう述べます。「利益率を改善するために講じられた多くの措置が明らかな効果をもたらしており、実際、私たちが予想した以上に業績は上向きに推移しています」。ボッシュは2014年も引き続き、競争力と未来に対応できる力を引き上げるために尽力していきます。「私たちはこれまでに著しい成長を遂げてきました。今後も引き続き、俊敏性と利益性の向上、そしてさらなる成長を目指して邁進していきます」とデナーは売上成長と利益の目標について話しました。

成長チャンスを掴む:新たな市場セグメントを開拓
ボッシュは既存の成長ポテンシャルを引き出すだけでなく、新たな市場セグメントを開拓したいと考えています。これに関して、将来のさまざまな動向がボッシュにとって重要な要素となります。エネルギー効率やコネクティビティに加え、先進工業国では人口の高齢化が急速に進み、アジアや南米の新興成長市場では中間所得層が著しく拡大しています。こうした中ボッシュは、電動化、自動化、そしてネットワーク化された未来のモビリティの開発に向けて積極的に取り組んでおり、2013年にはこれらのトレンドと関連した数多くの製品やサービスを発売しました。高効率のガソリンおよびディーゼル噴射装置や、日本が中心となって開発したモーターサイクル用スタビリティコントロールなどのドライバーアシスタンスシステム、MySPINなどのインフォテインメントシステム、保有車両管理用テレマティクスサービス、芝刈り機「Indego」をはじめとしたロボットアプリケーションです。

コネクテッド・ワールドの構築と関与 - 存在感を増すボッシュ
ボッシュは、特に人々の生活にかかわるさまざまな要素のネットワーク化(コネクテッド・リビング)に寄与するソリューションの提供を通じ、新しい市場を開拓しようとしています。
これについてデナーは次のように述べています。「ボッシュの技術面での幅広い専門知識と各種産業セクターにおける確かなプレゼンスは、コネクテッド・ワールドにおいて大きなアドバンテージとなります。私たちはそうした世界の構築に際し、積極的な役割を担うだけでなく、それによってもたらされるビジネスチャンスを大いに活用したいと考えています。そこでボッシュは、コネクテッド・ワールドに寄与するソリューションを生み出していくことを戦略的な目標に設定しています」。
多くの人にとって、「コネクティビティ」はすでに現実のものとなっています。2015年までに、世界人口の約75%が60億台以上の機器を使用してオンラインでつながれるという予測もあります。ただ、これは潜在的なチャンスのほんの表面だけを伝えているにすぎないとボッシュは考えており、将来的には、あらゆる電子機器をインターネットに対応したものにすることを目指しています。
「コネクティビティが、私たちが携わるすべての分野に新たな可能性を広げてくれます。こうした分野は、モビリティ、産業機器テクノロジー、特にエネルギー・建築関連テクノロジーに適用され、消費財とも結びつきます」(デナー)。

体系的な準備:取り組みとパートナーシップ
売上高からも、ボッシュがセンサー類の世界的なリーディングメーカーであることがわかるように、ボッシュが供給するインターネット対応MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)センサーは、モノとサービスのインターネットのコネクティビティを向上させる重要な技術コンポーネントとなっています。さらに、ボッシュは今年初めに、モノとサービスのインターネットに基づくソリューションと接続端末の開発・販売を担う子会社、Bosch Connected Devices and Solutions GmbHを設立しました。イノベーションクラスターとしてスタートしたBosch Connected Devices and Solutions GmbHの本社は現在、エレクトロニクスコンピテンスセンターがあるドイツ・ロイトリンゲンに置かれています。ボッシュは部門の垣根を越えて機能するクラスターを通じて、コネクテッド・ワールドに関連した新たな事業アイデアを開発しており、コネクテッド・ビルディング、コネクテッド・モビリティやコネクテッド・エネルギーに関連したクラスターもあります。たとえばボッシュはパートナー企業と協力しながら、標準化したスマートハウスでのデータ交換に使用できるソフトウェアプラットフォームの開発にも取り組もうとしています。
「連携を図ることは、コネクティビティを推し進める重要な原動力となります」(デナー)。2013年11月から、ボッシュは「Monaco 3.0」パイロットプロジェクトにおいて、都市全体のデジタルネットワーク化を可能にする技術のテストを進めています。デナーはこう述べます。「ボッシュの従業員たちの創造性やモチベーション、そしてボッシュの幅広いフットプリント(事業領域・事業地域)と技術的な専門知識が、技術革新と成長に欠かせない要素となっています」。コネクテッド・リビングに関連した新たな市場チャンスの開拓とは別に、ボッシュは引き続き、従来の事業分野の中でもあらゆるチャンスを掴み取りたいと考えています。

激しく変化する状況下で求められる俊敏性
主にインターネット技術を通じて推し進むコネクテッド・ワールドは、ダイナミックかつ複雑に推移し、その変化も激しさを増しています。「これまで20年にわたりインターネットは進化してきましたが、その方法と影響の一部は予測できる類いのものではありませんでした。これは将来に向けた開発にも同じように当てはまるはずですので、コネクテッド・ワールドに対応していくためには、とにかく俊敏性が肝要になります」(デナー)。
そこでボッシュは、自らの可能性を試すべく、さまざまな新規事業を推し進めることにしました。これに関して、このほどドイツのルートヴィヒスブルクに設立されたBosch Start-up GmbHが重要な役割を果たし、新しい事業アイデアやモデルのインキュベーターとなります。そして、チームは迅速に製品やサービスを提供できるよう、ボッシュの研究者をサポートしていきます。Bosch Start-up GmbHは今後、成長の可能性を秘めた新規部門にインフラや事業経営ノウハウを提供することになります。
「全従業員の企業家的な考え方と、失敗を学習プロセスの一環として見直す文化が、成功のカギを握ることになるでしょう。そこで、私たちはこうした要因をさらに検討し、強化を図っていくつもりです」。デナーはさらにこう続けます。「ボッシュは新しい分野に思い切って飛び込み、新境地を切り拓いていかなくてはなりません」。

2013年の事業セクターおよび地域別の事業報告
事業セクター別の売上高の推移においても、為替の影響を大きく受けました。特にこの影響を大きく受けたのは、自動車機器テクノロジーと消費財の両事業セクターです。それにもかかわらず、自動車機器テクノロジーセクターは2013年に著しいプラス成長を遂げました。ガソリン直噴システムとディーゼル燃料噴射システムの事業は著しく成長しました。カー・マルチメディア事業部ではディスプレイ機器とインフォテインメントシステムの売れ行きが好調で、産業機器テクノロジー分野では、パッケージング・システム事業が記録的な成長を達成しました。その一方、機械工学関連部門は世界的に弱い推移となり、ドライブ&コントロール・テクノロジー事業部の業績がやや落ち込みました。消費財に関しては、ボッシュは2013年もプロ、DIYユーザー向けの電動工具でそれぞれ成功を収めました。エネルギー・建築関連テクノロジーセクターについては、ソーラー・エネルギー事業が影を落とし、2013年も厳しい1年となりました。その他、セキュリティ・システム事業部では通信サービスが急成長し、サーモ・テクノロジー事業部ではエネルギー効率の高いコンデンサーが好調に推移しました。

欧州以外で売上高が大幅増
ユーロ高が地域の売上高の推移にかなりのマイナス影響を及ぼしたものの、アジア太平洋地域の売上高は前年の水準を約5%上回ることができました。為替の影響を調整した場合、売上高の伸びは2桁増となります。北米では、暫定決算に基づく名目成長は3%を超えました。名目ベースで約3%減と、マイナス成長を示したのは南米です。ただし、為替の影響を調整した場合、売上高の成長は1桁台後半を達成しています。依然として経済が低迷しているにもかかわらず、欧州の名目売上高は2%の微増となりました。

アジアと北米で従業員数がわずかに増加
ボッシュ・グループの全世界の従業員数は、2014年初めに約281,000人に達しました(調整済みの前年度従業員数:273,000人)。現在の事業では、従業員が約1,000人増加し、その大半はアジアや北米での新規雇用によるものとなっています。

2014年の景況予測:穏やかに推移
現在のところ、2014年の景況は穏やかに推移するとボッシュは予測しています。現段階では世界のGDPは2.8%成長する見込みですが、ボッシュはユーロ危機の影響を受ける各国の今後の進展リスクや、さらなるユーロ高騰のリスクがあると考えています。こうした背景があるものの、ボッシュ・グループは収益状況の改善を続けつつ、2014年の売上高が穏やかに成長していくと見込んでいます。

Videos:
Connected Mobility
Automated Driving
Motorcycle Stability Control
Infotainment system mySPIN

報道関係対応窓口:
Dr. Eva Maria Rakob
電話: +49 711 811-6657
Rene Ziegler
電話: +49 711 811-7639

このプレスリリースは2014年1月22日に Robert Bosch GmbH より発行されました。
原文をご覧ください。
http://www.bosch-presse.de/presseforum/details.htm?locale=en&txtID=6603

ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディング・カンパニーです。 暫定決算では、2013年度の従業員数は約281,000人、売上高は464億ユーロを計上しています(注:連結決済に関する法的規則の変更により、2013年のデータは限定的な範囲でしか2012年のデータと比較することはできません)。自動車機器テクノロジー、産業機器テクノロジー、消費財、エネルギー・建築関連テクノロジーの4事業セクター体制に移行しました。ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュGmbHと360社を超える子会社、世界約50カ国にあるドイツ国外の現地法人で構成されており、販売、サービス代理店のネットワークを加えると、世界約150カ国で事業展開しています。 この開発、製造、販売、サービスのグローバル・ネットワークが、ボッシュのさらなる成長の基盤となっています。ボッシュは2013年に世界中で約5,000件の特許を出願しています。ボッシュ・グループの製品とサービスは、革新的で有益なソリューションを提供することを通じて、人々を魅了し、人々の生活の質(Quality of Life)を向上させることを目的としています。 この方針に基づき、ボッシュは全世界において人と社会に役立つ革新のテクノロジーを提供し続けていきます。そしてそれこそが「Invented for life」なのです。

ボッシュの起源は、1886年にロバート・ボッシュ(1861~1942年)がシュトゥットガルトに設立した「精密機械と電気技術作業場」に遡ります。ロバート・ボッシュGmbHの独自の株主構造は、ボッシュ・グループの企業としての自立性を保証するものであり、ボッシュは長期的な視野に立った経営を行い、将来の成長を確保する重要な先行投資を積極的に行うことができます。ロバート・ボッシュGmbHの株式資本の92%は慈善団体であるロバート・ボッシュ財団が保有しています。議決権の大半はロバート・ボッシュ工業信託合資会社が保有し、株主の事業機能を担っており、残りの株式は創業家であるボッシュ家とロバート・ボッシュGmbHが保有しています。

詳細情報については
http://www.bosch.com ボッシュ・グローバル・ウェブサイト(英文)
http://www.bosch-press.com ボッシュ・メディア・サービス(英文)
http://twitter.com/BoschPresse ツイッター
をご覧ください。

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