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【報道参考資料】ガザ地区情勢レポート 功刀(くぬぎ)特別代表「直ちに必要なのは水と衛生、心のケア」

PR TIMES / 2014年7月16日 14時49分

インタビュー受付中/心のケアが必要な子ども2万5,000人



※本信は ユニセフ・パレスチナ事務所の情報を日本ユニセフ協会 広報室が翻訳、
独自に編集したものです
※原文をご入用の際は 広報室(後述)までお問い合わせください


【2014年7月15日 エルサレム発】

7月15日時点でのガザ地区の状況とユニセフの取り組みなどをご紹介します。


■水と衛生
・空爆で、水の運搬路、上下水道管が損傷、すでに過稼働だったガザ地区の水と衛生
システムにさらに影響
・地元行政の水運搬担当者3人が業務中に殺害され、行政はすべての定期業務と修繕
を停止
・電力については、エジプトからの1ライン、イスラエルからの3ラインが損傷
・ガザ市では75%で電力が供給されず、地下水の汲み上げにも大きな影響
・非常用の発電装置を稼働させるには燃料とモニタリングが必要だが、燃料が不足
・下水処理システムの40%は稼働しておらず、その割合は数日内でさらに増加する
見込み
・下水が水道管に漏れあふれる恐れがあるほか、下水処理プラントが稼働しなければ、
水に起因する病気が増える恐れも

・飲料水が手に入らなくなる恐れのある人は60万人
・稼働できない下水処理システムの割合は40%
・電力の供給停止や水インフラへの被害でガザ市で水道水を利用できない人は40万人

<ユニセフの取り組み>
・大人用の衛生用品の詰め合わせ1,500セット(3,000人分)、乳児用の衛生用品の
詰め合わせ1,000セットを備蓄
・自宅を離れたり、親族のもとへ避難している人などに、衛生用品の詰め合わせを
届ける (目標1,255世帯)
・水を利用できない人に、トラックで水を運搬予定
・浄水に必要な薬品の提供予定
・水と衛生設備の被害状況、修理の必要性の調査の実施予定(治安の関係で延期中)


■子どもの保護
・7月14日時点で、空爆によるガザ地区での
子どもの死者は少なくとも35人、負傷者は296人
・報道によると、イスラエルでもロケット弾で複数の子どもが負傷とのこと
・ガザ地区で喫緊に心のケアを必要としている
子どもは2万5,000人
・ユニセフの支援を受けた緊急チームが面会
した子どもたち全員が極度の不安と恐怖の
徴候を見せている
・避難生活を送る人は数千人で、UNRWA
(国連パレスチナ難民救済事業機関)が運営
する学校20カ所には1万7,000人が避難

<ユニセフの取り組み>
・危険な時にどのように子どもを守るかをまとめた保護者向け冊子6万冊を用意
・不発弾への注意を呼びかけるラジオスポット4本を制作
・パレスチナ民主主義紛争解決センターに支援を行い、5つの緊急心理ケアチームが、
今後、少なくとも子どもと保護者
2万5,000人に心の支援を実施予定、これまでに262回の訪問で302人以上の子どもを
支援(7月13日時点)
・引き続き、現在の情勢が与える子どもへの影響をモニタリング
・自身のコミュニティで保護的な環境下で安心して子どもと家族が心のケアなどを
受けられるよう、ファミリーセンター21カ所を再稼働予定
・保護者向けに、不安を感じる子どもへの対処法を伝えるためSMSを配信予定


■保健/栄養
・7月13日時点で、病院はわずかなリソースで稼働しているものの、ベッド数は限られ、
子どもを含め早い退院をさせざるを得ない状況
・保健省は医師1人が殺害され、医療従事者2人が負傷と報告
・病院2棟、初期保健ケアセンター4カ所、救急車3台が損壊

<ユニセフの取り組み>
・保健省が喫緊に必要とする13の薬を提供し、さらに適宜その他23の薬も提供予定
・ワクチンを保冷保存するために必要な燃料の調達予定
・注射器や注射針、ゴム手袋、ガーゼといった消耗する医療品18種類を提供予定
・新生児とその母親に対し、母乳のみでの育児と自宅でのケア方法の啓発を継続実施


■教育/青少年育成
・7月13日時点で、ユニセフが支援する政府の学校少なくとも30校と、UNRWA運営の学校
43校の被害を確認
・新統一政府による教育省への予算配分が不足したことから、教員への給与の支払いは
衝突が起きる数カ月前から停止しており、新学年度での学校の再開が危ぶまれている

・被害を受けた学校は少なくとも72校、影響を受けている生徒は5万人以上
・ガザ地区にある「青少年にやさしい空間」19カ所を含め、特別活動を必要とする
であろう青少年は2万人

<ユニセフの取り組み>
・公立学校の被害状況、修理の必要性の調査の実施予定(治安の関係で延期中)
・9月初旬の新学年度への準備として、テントや防水シートなどの緊急用の教室、
学用品や通学用かばん等の提供
・心のケアチームを通じて、子どもの心の健康を守りケアする方法を、学校に避難
している人に広報予定
・学校に避難している子どもたちに、おもちゃやレクレーションキットなどを提供予定
・より適切で前向きに現状に対処していけるように、「青少年にやさしい空間」の設置
で2万人を支援予定


■資金要請
現在の情勢を受け、ユニセフ・パレスチナ事務所は、緊急支援を含む今後の活動資金
として総額1,429万4,000米ドル(約14億4,369万円※1米ドル=101円で換算)の資金を
国際社会に要請します。内訳ならびに主な活動予定は以下の通りです。


・保健     100万米ドル  
病気の子ども3万人に薬や消耗品を提供

・水と衛生   405万8,000米ドル 
ガザ地区の4万9,000人にトイレや安全な水を供給
ヨルダン川西岸の6万7,600人に飲料水を提供

・子どもの保護 207万9,000米ドル 
戦闘下にある子ども2万6,000人と保護者5,900人に保護と心のケア活動を実施
地雷教育を子ども10万人と保護者1万5,000人に実施
軍に拘束されている子どもたちの権利保護のため、監視報告体制の強化

・教育     543万7,000米ドル 
学齢期の子ども3万1,500人に安全な学習環境を提供
青少年2万人に放課後の遊びや勉強のプログラムを提供

・分野等調整  123万米ドル


* * *

ユニセフ・パレスチナ事務所の功刀 純子 (くぬぎ じゅんこ)特別代表(在エルサレム)
へのインタビュー(使用言語:英語)を受け付けております。ご希望の場合は、同事務所
広報官のCatherine Weibel(後述)までお問い合わせください。

* * *


■ 本件に関するお問い合わせ
日本ユニセフ協会 広報室
TEL:03-5789-2016  FAX : 03-5789-2036  Eメール:jcuinfo@unicef.or.jp
または
Catherine Weibel, ユニセフ・パレスチナ事務所, cweibel@unicef.org,
+972 54 778 7604


■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進
するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、
その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子ども
たちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのため
に活動しています。(www.unicef.org)

※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する36の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの
任意拠出金で支えられています


■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国36の国と地域にあるユニセフ国内委員会
のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ
活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)

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