ポルトガルと北ヨーロッパを結ぶ海上輸送の脱炭素航路「グリーン回廊」の開発に向け各業界のリーディングカンパニーと覚書を締結

株式会社商船三井（社長：橋本 剛、本社：東京都港区、以下「当社」）は、Madoqua Renewables Holding Lda（読み：マドクア リニューアブルズ ホールディング、以下「Madoqua」、註）が推進するポルトガルと北ヨーロッパを結ぶグリーン回廊の開発に関する覚書（以下「本覚書」）を各業界のリーディングカンパニー（下図参照）と締結しました。

本グリーン回廊の検討では、低炭素燃料をGHG排出量の少ない方法で海上輸送するルートの構築を目指します。欧州、アジア、北米の金融機関、ターミナル運営者、学術政策機関、脱炭素化に取り組む企業、グリーン燃料生産者、代替燃料のオフテイカーなど、エネルギー転換バリューチェーンの多様な業界のリーディングカンパニーがこのグリーン回廊の開発を支援しています。

[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/92744/304/92744-304-50a81b066b62187914a34028138657fe-695x516.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
本覚書に調印した企業

当社は海運物流パートナーとして海上輸送の脱炭素化に向け、グリーン燃料やCO2の輸送、ゼロエミッション船の活用推進、グリーン燃料の物流・運用要件に関する知見提供などを通じて、グリーン回廊の形成に寄与します。この取り組みは、当社グループの環境ビジョン2.2で定めるアクションの一つ「ネットゼロを可能にするビジネスモデル構築」にあたり、2050年までにGHG排出量をネットゼロにするという目標に沿ったものです。

このパートナーシップを通じ、当社はイノベーションを推進し、よりグリーンで持続可能な海事産業の実現に向けたグローバルな取り組みに貢献していきます。

（註）Madoquaは、再生可能エネルギーおよび持続可能なインフラプロジェクトを手掛けるオランダ-ポルトガル系企業です。同社は、ポルトガルで大規模なグリーン水素プロジェクトを推進しており、グリーンアンモニアとe-メタノールの生産、ならびにマドクア・グリーン燃料ターミナルの開発に取り組んでいます。この施設では、シネス港において再生可能エネルギーを使用し、代替燃料の貯蔵、取り扱い、バンカー積み込みのサービスを提供します。

今回のバリューチェーンにおける協力は、2023年11月4日にドイツ・ノルトライン＝ヴェストファーレン州政府とポルトガル政府の間で、また2024年11月5日にMadoquaとシネス港、ロッテルダム港、デュースブルク港の間でそれぞれ締結されたグリーン回廊開発に関する重要な合意に続くものです。

本覚書は、EUの気候目標を支援するとともに、世界のグリーン燃料産業を推進するためにステークホルダーのコミットメントを強化するものです。

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