昭和史のヒーロー・白洲次郎は何を見て、何を感じ、何をフィルムに焼き付けたのか? 写真集『写真家 白洲次郎の眼』発売!
PR TIMES / 2022年5月11日 14時15分
2022年は白洲次郎生誕120年。この周年を記念した特別展「白洲次郎・白洲正子――武相荘折々のくらし」が開催されるなど注目が集まっている中、次郎が撮影した未公開写真をまとめた写真集が誕生しました!
[画像1: https://prtimes.jp/i/13640/1661/resize/d13640-1661-c512369ea9372726ab1d-3.jpg ]
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『写真家 白洲次郎の眼 愛機ライカで切り取った1930年代』
2022年5月11日発売
写真:白洲次郎
発行:小学館
定価:3520円(税込)
B5判・192ページ
https://www.shogakukan.co.jp/books/09682401
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1930年代、30代の白洲次郎が商用で欧米にたびたび長期滞在した際に愛機ライカで撮影され、その後、近縁者以外にはその存在を知られることなく、長く埋もれていた約400カットの未発表モノクロ写真。白洲次郎が自らピントを合わせ、シャッターを切った風景や人物には、彼の美意識の結晶のようなものが垣間見え、記録写真を超えた一級の写真芸術がそこにはあります。
[画像2: https://prtimes.jp/i/13640/1661/resize/d13640-1661-902889e3b7142ab929e1-0.jpg ]
パリ郊外・フォンテーヌブロー宮殿をバックに立つ白洲正子と吉田茂
『写真家 白洲次郎の眼』は、「MASAKO(正子)」「CRUISE(クルーズ)」「UNITED KINGDOM(ユナイテッド・キングダム)」など、テーマや被写体、撮影地ごとに厳選した写真を中心に、「もしも写真家・白洲次郎が現代にその写真集を出すとしたら」という編集コンセプトのもと、ご遺族、関係者の人々の協力、監修のもと実現した企画です。
後に彼を戦後処理に担ぎ出す吉田茂との交流、近代化の槌音響くサンフランシスコの喧噪、新婚旅行のような正子との豪華客船の旅、スイスでの優雅なスキーライフなど、30代の白洲次郎が心奮わせた風景や人物が鮮やかに甦ります。
愛用のライカや旅行鞄、服飾品の紹介、「白洲次郎の流離譚」(筆・青柳恵介氏)と題したエッセイも挿入し、白洲次郎、正子ファンのみならず、多くの昭和人の心を揺さぶる1冊となりました。
[画像3: https://prtimes.jp/i/13640/1661/resize/d13640-1661-fee53864d963d7f7a040-1.jpg ]
白洲次郎愛用のライカと同時代の1932年製「ライカDII」
若くして英国に渡り、ケンブリッジ大学クレア・カレッジで本物の紳士としての嗜みと教養を身につけた1920年代。
第二次世界大戦後の日本の占領期、時の最高権力機関たるGHQと対等に渡り合うことになった1940年代後半。
ここに掲載する写真は、ちょうどそれらの間に当たる時期に撮影されたものである。
そのほとんどが初めて世に出る写真であり、後に戦後史に名を刻むことになる白洲次郎が、この期間に何を見つめ、何を捉えようとしていたのか、興味は尽きない。
――本書「刊行に寄せて」より
[画像4: https://prtimes.jp/i/13640/1661/resize/d13640-1661-8b7e3755e93623c42813-2.jpg ]
パリ・リュクサンブール公園のベンチに座る白洲次郎(※白洲正子撮影と思われる)
白洲次郎がファインダー越しに見つめた風景を通して、白洲次郎とはいかなる人物だったのかを見て、読んで、感じられる写真集。ぜひ手にとってご覧ください!
【白洲次郎・正子をさらに深く知るための関連情報】
白洲次郎生誕120周年記念特別展「白洲次郎・白洲正子――武相荘折々のくらし」
白洲夫妻の美しい暮らしぶりや素顔に迫る展覧会。ふたりの愛用品や、骨董や着物のコレクション、貴重な戦後処理史料なども展示。5月20日(金)から富山、神戸、鹿児島などを巡回。
■5月20日(金)~7月3日(日)
富山県水墨美術館
https://www.pref.toyama.jp/1738/exh2201_buaiso.html
■7月16日(土)~9月25日(日)
神戸ゆかりの美術館
https://www.city.kobe.lg.jp/kanko/bunka/bunkashisetsu/yukarimuseum/index.html
■10月28日(金)~11月28日(月)
かごしま近代文学館
https://www.k-kb.or.jp/kinmeru/
白洲次郎(しらす・じろう)
1902年(明治35)、兵庫県芦屋に生まれる。旧制第一神戸中学卒業後、イギリス・ケンブリッジ大学クレア・カレッジに留学。1928年、帰国。英字新聞『ジャパン・アドバタイザー』記者を経て商社に勤務するが、1943年(昭和18)、日本の敗戦を見越して鶴川村(現・東京都町田市)に移住。農業に従事する日々を送る。1945年(昭和20)、吉田茂に請われ終戦連絡中央事務局参与となり、日本国憲法成立などに参画。その後、貿易庁長官に就任、通商産業省(現在の経済産業省)を誕生させる。以後、東北電力会長などを務め、1985年(昭和60)逝去。享年83。妻は白洲正子。
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