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第18回小説現代長編新人賞受賞作決定!選考委員大絶賛の本格忍者スパイ小説!

PR TIMES / 2024年3月2日 13時40分



塩田武士氏、中島京子氏、凪良ゆう氏、宮内悠介氏、薬丸岳氏を選考委員に迎えた第18回小説現代長編新人賞(主催:株式会社講談社)の大賞に、桜井真城さんの「転びて神は、眼の中に」が選ばれました。受賞作は6月、タイトルを変更の上、小社より単行本として発売され、贈賞式も同時期に開催予定です。

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決定発表が掲載されている「小説現代」3月号

第18回小説現代長編新人賞は、2023年7月31日の〆切までに、郵送とWEBであわせて1163編の応募がありました。
138編が1次選考を通過し、さらに2次選考の結果14編が3次選考へ進み、最終候補に5作品が選ばれ、塩田武士氏、中島京子氏、凪良ゆう氏、宮内悠介氏、薬丸岳氏の5名の選考委員による選考の結果、桜井真城さんの「転びて神は、眼の中に」(刊行時タイトル変更予定)が大賞に選出されました。選評では「イチオシの「○」」(塩田武士さん)、「一読して、ほかの候補作からは抜きんでている印象を持ちました」(中島京子さん)、「総合点の高い作品」(凪良ゆうさん)、「最大の特徴は作中人物たちの喋る方言」(宮内悠介さん)、「エンターテインメントのツボをきちんとおさえた力作」(薬丸岳さん)と、選考委員5氏が異口同音に絶賛。選評および受賞の言葉は、発売中の小説現代3月号でお読みいただけます。

受賞者略歴
桜井真城(さくらい・まき)
1979年、岩手県北上市生まれ。明治大学法学部卒業後、会社員生活の傍ら小説を書き始める。受賞作は出産・育児のため一時中断していた執筆を久しぶりに再開して書き上げた。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/1719/5942/1719-5942-8bb110e300c8f0bbbf311e48dbf4490d-1800x2700.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
受賞者の桜井真城さん
受賞の言葉
 この度は、第18回小説現代長編新人賞をいただきまして、誠にありがとうございます。
 新人賞の中でも権威と実績のある素晴らしい賞を頂戴した喜びと、果たして私の作品でいいのだろうかという畏敬の念との間で、感情の振子が日々、行ったり来たりしております。
 受賞の連絡をいただいたのは、仕事帰りの最寄り駅ででした。改札を抜けながら応対したスマホから、「受賞されました」と聞き取れた時には、叫び声を上げそうになりました。駅の階段をどうやって降りたのか、まったく記憶にありません。
 今回、受賞した作品は、江戸時代初期の奥州を舞台にした時代小説です。主人公は、間盗役と呼ばれる南部領の間者ですが、ステレオタイプの「忍者」ではありません。彼は、自分の弱さを知っていて、それを曝け出すことを恐れないし、弱者の立場を理解しようとする。当時の時代感覚で、こんなに人間的な忍者は、まずいないと思います。それでも、あえて主人公に設定したのは、冷酷無比で完全無欠な者が手にする強さではなく、弱きを知る者の内面に起因する強さを描きたいと考えたからです。
 私は普段、仕事や育児の合間を縫って執筆を行うので、せめて小説を書いている時間は、楽しい気持ちでありたいと考えてきました。読者の皆様も、同じように日常生活の合間を縫って本を読む方が多いでしょう。様々な娯楽コンテンツが溢れる昨今、自身の大切な時間とエネルギーを読書に費やしてくださるなら、せめて本を読んでいる時間は至福であって欲しいと願います。これまでは、面白いものを書きたい一心で乱筆を走らせてきましたが、これからは、面白さの上に、深みや重みといった要素を一段でも二段でも積み重ねていけるよう、精進し続けてまいります。
 最後になりますが、下読みしてくださった編集部の皆様、最終選考で読んでくださった選考委員の皆様、心より感謝御礼申し上げます。入学したての小説家1年生ですが、今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

「転びて神は、眼の中に」あらすじ
 幕府による伴天連弾圧が進む1625年、奥州。七色の声をあやつる十七歳の望月景信は、南部藩の忍衆・間盗役の一員として伊達藩の忍・黒脛巾組の動向を探っていた。禁教とされる伴天連宗だけでなく、新興宗教「大眼宗」も台頭する東北は、国同士の領地争いも加わり各勢力が複雑に絡み合う危険地帯となっていた。
 南部藩に潜入していた女忍者・紫野を寝返らせることに成功し、彼女の悲しい生い立ちに思わず心を寄せる景信だったが、伊達藩の狙いを聞き出す前に紫野が何者かに殺されてしまう。下手人の疑いがかかり追われる身となった景信は、助っ人の豆助とともに伴天連宗徒たちが隠れ住む白根金山へ身を寄せることに。殺された紫野は黒脛巾組の命を受け、この地で伴天連宗の洗礼を受ける手筈になっていたという。
 白根金山では世の理不尽に声を上げることも叶わない者たちが祈りを捧げながらひっそりと暮らしていた。敬虔な伴天連宗徒でもある金山の親方にかくまわれた二人は、横手城襲撃に隠された秘密に近づいていく。一方、調査の過程で麓の花街に出向いた景信は、父親が大眼宗の教祖・厳中とともに失踪し、天涯孤独になった遊女・鈴音に出会う。自分のせいで死なせてしまった紫野の面影を見た彼は、鈴音を遊郭から連れ出し、ともに厳中の行方を追うことを決意する。
 雪で覆われた山を越え、真相に近づく一行。しかし宿敵は音もなく彼らの背後へと忍び寄っていた。目の前の人物は果たして敵か、味方か? 謎に包まれた厳中の正体とは? そこには国を揺るがす大きな陰謀が隠されていた──。

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