SLE合併症のループス腎炎治療薬「ボクロスポリン」、国内製造販売承認申請
QLife / 2023年11月15日 14時4分
ループス腎炎治療のために開発された新規経口免疫抑制剤
大塚製薬株式会社は2023年11月10日、経口免疫抑制剤「ボクロスポリン(一般名)」について、「ループス腎炎」の適応で、日本国内での製造販売承認申請を行ったと発表しました。
ループス腎炎は、自己免疫疾患である全身性エリテマトーデス(SLE)によって引き起こされる高度なタンパク尿を伴う糸球体腎炎で、SLEの最も深刻な合併症の1つとされています。ループス腎炎の合併はSLE患者さんにとって生命予後の悪化につながる末期腎不全へのリスクを高めていると考えられ、標準治療の副腎皮質ステロイドに加え、免疫抑制剤を併用して治療する場合があります。現状の課題としては、タンパク尿を伴う糸球体腎炎の速やかな寛解達成と、その後の副腎皮質ステロイドの減量があげられています。
ボクロスポリンは、ループス腎炎を対象に開発された新規の経口免疫抑制剤で、リンパ球の1種であるT細胞の増殖・活性化に重要な酵素「カルシニューリン」を阻害することで免疫抑制作用およびポドサイト(糸球体上皮細胞)の保護効果を発揮すると考えられています。大塚製薬は、2020年12月に日本と欧州における独占的開発販売権を米オーリニア社から取得するライセンス契約を締結し、2022年9月に欧州医薬品庁(EMA)より同剤の販売承認を得ています。
大塚製薬は、最重点領域の一つとして、循環器・腎領域におけるポートフォリオ強化に取り組んでおり、「今後とも、いまだ十分満たされていない領域の研究開発を進め、世界の人々に貢献してまいります」と、述べています。(QLife編集部)
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