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透析そう痒症の改善薬「コルスバ静注透析用シリンジ」発売

QLife / 2023年12月15日 17時22分

透析患者さんのかゆみに関与する内因性のオピオイドに作用し、かゆみを抑える

 キッセイ薬品工業株式会社と丸石製薬株式会社は2023年12月12日、透析そう痒症の改善薬として「コルスバ静注透析用シリンジ17.5μg、同25.0μg、同35.0μg」(一般名:ジフェリケファリン酢酸塩)を発売することを発表しました。


画像はキッセイ薬品工業株式会社 ニュースリリースより

 そう痒症は、かゆみの原因となる明らかな皮膚病変がないにもかかわらずかゆみが生じる病態で、透析治療を受ける慢性腎不全患者さんに多く認められる症状です。かゆみは長期にわたり継続し、強い精神的苦痛につながることから、著しくQOLを低下させ、睡眠障害、うつ病、死亡リスクの上昇等の精神的、肉体的な健康に影響を及ぼすことが報告されています。

 透析患者さんのかゆみの発現メカニズムの一つとして、内因性オピオイドが関与していると考えられており、選択的なκオピオイド受容体(KOR)作動薬である同薬は、オピオイド受容体のサブタイプの一つであるKORに作用することで、抗そう痒作用を示します。

対象となるのは「血液透析患者さんで、既存治療で効果不十分なそう痒症」

 効能・効果は「血液透析患者におけるそう痒症の改善(既存治療で効果不十分な場合に限る)」、用法・用量は「通常、成人にはジフェリケファリンとして、指定の用量を週3回、透析終了時の返血時に透析回路静脈側に注入する」です。丸石製薬が製造し、キッセイ薬品が販売します。

 「本剤は、透析医療現場での利便性を向上させた静脈注射用製剤です。本剤を医療現場に提供することで、透析そう痒症治療の選択肢を広げ、血液透析患者さんのQOL向上に一層貢献できるよう努めます」と、両社はコメントしています。(QLife編集部)

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キッセイ薬品工業株式会社 ニュースリリース

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