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望海風斗が語る 舞台『マスタークラス』での挑戦:インタビュー前編

Rエンタメディア / 2025年2月1日 10時0分

――オペラの発声を知った段階で新しい発見はありましたか?

クラシックの発声は基本なので、繋がるところはあります。オペラは「引くように歌う」と教わりました。今出演しているミュージカル『next to normal』でも、歌で高音を出すうえで、息を多く出しすぎないで歌うことに繋がっているなと思います。身に付くまでの練習ができていないので、できたという実感はないですが、歌っていて「こういうときは引くように歌うと教わったな」と思いました。

――ストレートプレイとはいえ、望海さんの歌の技術が増えそうですね。

あとは、ずっと男役の発声をしていたので、軟口蓋が下がってしまう傾向があり、高音を出すときにはどうしても軟口蓋に力が入ってしまうクセがあるんです。オペラでは「ずっと軟口蓋を上げなさい」と習ったので、上げ方を覚えましたね。ただ、すごい顔をしないと上がらないんです(笑)。高音が出ないときは、軟口蓋が下がっているんだなとわかるようになったので、やっぱりオペラの発声ってすごいなと思いました。

――マリア・カラスの人物像についてお伺いしたいのですが、いろいろとリサーチされている中で、興味深いところや、演じるうえで肝になるだろうと思うところを教えてください。

芸事、オペラに対しての向き合い方は、並大抵の努力ではなく、敵がたくさんいる中で、いろいろなことを言われながらも戦ってきた人だという点ですね。自分の歌というものを信じて貫いてきた。そんな努力を重ねて結果を出していった部分と、恋愛などの私生活の部分がこの作品では描かれています。彼女自身がドラマティックな生き方をしていて、その中にすごく苦しみがあって、マリア・カラスという人物ができあがった。そこに人間らしさを感じます。彼女自身が戦ってきたからこその厳しさと人間らしさ。愛にずっと振り回される、その人物像がうまく描かれている戯曲でもあると思うので、マリア・カラスという人間を届けられるものにしたいと思います。

――台本を拝見して、マリア・カラスの過去の部分をいろいろな役になって語る部分など、表現が難しそうなところもあるのではないかと思いましたが、いかがですか?

そうですね。例えば実体験の中で「お父さんにこう言われたんだ」というときに、ついついお父さんの口癖や話し方を真似しちゃうような、そういうところまで行きつかないと、そのセリフは出ないと思うので、森さんとのお稽古の中で導いてくださることに、身を委ねたいと思います。

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