望海風斗が語る 舞台『マスタークラス』での挑戦:インタビュー前編
Rエンタメディア / 2025年2月1日 10時0分
――森さんとお話されたことで記憶に残っていることはありますか?
今の時代にこの作品をやることについてですね。この作品が上演された当時ほど、マリア・カラスが身近ではなくなってしまった中で、観に来てくださった方にどれだけ伝わるのか。そこはすごく考えどころだとお話されていたのが、印象に残っています。今だからこそ届く言葉もあるだろうし、今では何の話をしているのか、恋愛のことなども、話の内容が分からない人も多いのではないかとも思います。偉大なディーバですが、どういう家庭環境で育ってきたか、その中でものすごく挫折もしていたり、歌えなくなったりと、そういう波乱万丈な人生を歩んできたからこそのユーモアが、あまりユーモアとして伝えられなかったりすることはあると思うので、今観に来てくださる人に、どう届けるべきか、森さんはすごく考えていらっしゃると思います。
――当時の上演映像を観ると、お客さまが大爆笑されていますよね。
そうなんですよね。アメリカというのもあるかもしれませんね。アメリカ人はシリアスな場面でも、ブラックジョークで笑ったりしますから。『next to normal』でも、ここは笑うセリフだろうなと思うけれど、やっぱり日本では絶対に笑わないんだなというところがあります。そこはアメリカ人と日本人の違い、時代の違いもあるので、狙い通りにはいかないだろうなと思います。
――観客とコミュニケーションを取るようなシーンもありますが、観客の方に伝えておきたいことはありますか?
セリフ的にいい風には絡まないのですが、ぜひ一員となって楽しんで受けてほしいです。最初に謝っておきますが、結構ひどいことを言うので、真に受けないでほしいです(笑)。
――参加型で、マリア・カラスの授業を受けにいくような感覚も持っていいということですね。
そうですね。「観に行ったら巻き込まれた」くらいの感じで楽しんでもらえたらいいなと思います。
――マリア・カラスが生徒に歌を教えるという作品ですが、その教えである深いセリフがたくさんあります。台本を通して望海さんはどんなことを感じられましたか?
今生きている私たちにすごく通じること、刺さる言葉がたくさん散りばめられていると思います。特にコロナ禍では「不要不急」と言われたなかで劇場も開けられない、私たちのやっている仕事はなんなんだろうと思ってしまうこともありました、マリア・カラスの言葉から、芸術というものはやはり人を少しでも豊かにするものであり、そのことにもっと自信を持っていいんだなと思わせてもらった気がします。そして、自分がやっていることに対して、自覚と自信をもって突き進んでいくことが必要なんだなと教えてもらいました。
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