中国で今春ヨガレギンスが大人気、1万7500円でも売れ筋商品

中国のネット販売アプリのデータによりますと、春以降、中国国内でヨガレギンスの売り上げが上昇を続け、一部の人気アイテムが売れ切れ状態です。

中国のネット販売アプリのデータによりますと、春以降、中国国内でヨガレギンスの売り上げが上昇を続け、一部の人気アイテムが売れ切れ状態です。ドウイン（ティックトック）のプラットフォームでは、3月11日前後までのデータで、30日間の販売数が10万8000枚、売上高は791万5000元（約１億6228万円）でした。ショッピング大手の京東商城（JDドット・コム）では、3月以降のヨガレギンスの売上高が前年比350％増です。

JDドット・コムのスポーツ関連商品の購買担当責任者によりますと、ヨガレギンスは軽い運動や、日常のファッションに適し、着心地や通気性が良い上、デザインやカラーが多様化されたため、多くの女性がヨガパンツを普段着とすることが、人気のファッションコーディネートとなっています。

中国のヨガレギンスの市場規模は2021年に16億2300万ドル（約2460億円）と世界市場の22.92％を占め、2028年には35億700万ドル（約5410億円）、同26.44％を占める見込みです。ある有名ブランドのヨガレギンスは1枚850元（約1万7500円）と高価ですが、大勢の女性に愛されています。あるネットユーザーは、「多分ファッション好きな人ならば、850元も8.5元（約175円）も大して変わらないだろう」とコメントを投稿しました。

日用品取引の中心地とされる中国東部浙江省義烏市など各地の業者は、このチャンスをつかみ、ヨガレギンスの生産に乗り出しました。近年、タイツやストッキングを生産していた中国国内の工場は、ヨガレギンスの生産に移行しました。義烏市では、ヨガレギンスの生産業者が10年前の数十社から、今では数百社に増えました。義烏市でアクセサリー会社を経営する責任者は、「2019年からヨガレギンスの生産ラインを増設した。2023年の売上高は3000万元（約6億1510万円）前後になった」と自社の状況を紹介しました。（提供/CRI）