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【スーパー耐久 第7戦】大荒れの展開となった最終戦、ST-Xは逆転で62号車HELM GT-Rがチャンピオン獲得

レスポンス / 2022年11月28日 16時45分

ENEOSスーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankookの第7戦「SUZUKA 5時間耐久レース」が、11月26日・27日に鈴鹿サーキットで行われ、ST-XクラスではNo.16 ポルシェセンター岡崎 911GT3Rが今季2勝目をマークしたほか、各クラスのチャンピオンが決定した。


今シーズンは全7戦で争われたスーパー耐久。ピット環境等を踏まえ、これまでは“不参加のクラス”を設けて台数調整を行ってきたが、今回は全クラスが参戦可能となり、56台ものマシンがグリッドに整列した。


また、第6戦を終えてST-ZとST-TCRの2クラス以外はチャンピオンが決まっておらず、例年以上に接戦の中での最終戦の幕が開いた。


10時45分にスタートが切られると、ST-Xクラスではランキング3番手で逆転王座を狙うNo.81 DAISHIN GT3 GT-Rが他車と接触し、S字を抜けたところでコースオフ。さらにシケインでは16号車がスピンを喫するなど、序盤から荒れ模様の展開となった。


その後も、各所でアクシデントやトラブルが絶えず、結局5時間のレースを通してフルコースイエローが7回、セーフティカーが2回導入されるという、過去にあまり例がないほどの大波乱な展開となった。


そんな中、ST-Xクラスでも、トラブルやペナルティで順位後退を余儀なくされる車両が後を絶たなかったが、混戦から抜け出したNo.31 DENSO LEXUS RC F GT3がレースをリード。一時は後続に20秒近い差をつけ順調に周回を重ねていったが、そこに追いついてきたのが16号車。1周目のスピンから挽回し、開始から1時間30分をすぎたところで2番手に浮上すると、すかさず31号車に接近。接近戦の緊迫したバトルとなった。


なんとかトップを守っていた31号車だったが、他クラスとの混走でわずかな隙を見つけた16号車が130Rで仕掛け、開始から2時間15分が経過した49周目にトップに立った。


その後は安定したペースで、後続との差を広げていき、最終的には49.8秒ものリードを築いて、前回の第6戦岡山に続く2連勝を飾った。


注目のチャンピオン争いは、No.888 Grid Motorsport AMG GT3が2.5ポイントリードで最終戦を迎えたが、セーフティカーでのリスタート時に他車を追い越してしまったことによるドライブスルーペナルティをうけ、上位争いから後退。一方、ポールポジションからスタートし、一時は順位を落とした62号車が着々と挽回していき、最終的に2位でフィニッシュ。逆転でST-Xクラスチャンピオンに輝いた。


その他、すでにチャンピオンが決まっているST-ZクラスではNo.22 Porsche EBI WAIMARAMA Cayman GT4 RSが今シーズン初優勝をマーク。ST-TCRはNo.97 Racer HFDP CIVICが優勝を飾った。


ST-1クラスはNo.47 D’station Vantage GT8Rがリードしていたのだが、残り10分のところで給油のためピットイン。この結果、No.2 シンティアム アップル KTMが逆転で優勝を果たし、同時にクラスチャンピオンも獲得した。


ST-2クラスは、序盤から力強い走りをみせたNo.225 KTMS GR YARISが優勝し、そのままチャンピオンを決めた。


ST-3クラスはNo.52 埼玉トヨペットGB クラウンRSのチャンピオンが濃厚かと思われたが、開始から1時間が経過したところで、トラブルによりストップ。まさかのリタイアとなってしまった。これにより、2位に入ったNo.39 エアバスターWINMAX RC350 55ガレージがポイントで逆転し、3年連続チャンピオンに輝いた。


ST-4クラスは、TOM’S SPIRIT GR86がポール・トゥ・ウィンでクラス王者を獲得。大混戦のST-5クラスは、終盤まで接戦の展開となったが、チェッカー直前でトップに立ったNo.4 THE BRIDE FITが今季2勝目を挙げ、クラスチャンピオンとなった。

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