マヒンドラ、EVとバッテリーの専用工場開設…次世代EV生産へ
レスポンス / 2025年1月10日 17時25分
インドの自動車大手マヒンドラは、電気自動車(EV)の製造とバッテリー組立に特化した最新鋭の施設を、チャカン工場内に開設したと発表した。
この新施設は、同社が「エレクトリック・オリジンSUV」と呼ぶEVの生産に特化した完全統合型のエコシステムとなっている。
新施設は、マヒンドラが保有する2.83平方kmのチャカン製造拠点内に戦略的に配置された。この拠点はインド最大級のグリーンフィールドプロジェクトの一つで、水の使用量以上の水を生成する「ウォーターポジティブ」な施設であり、100%再生可能エネルギーに依存している。
マヒンドラは、2022年度から2027年度までの投資サイクルで計画している1兆6000億ルピーのうち、4500億ルピーをEV事業に割り当てている。この投資には、パワートレインの開発、ソフトウェアやテクノロジーを含む2つの製品プラットフォーム、そして製造能力の拡大が含まれる。
新しいEV製造拠点は、1000台以上のロボットと複数の自動搬送システムを活用した、高度に自動化された製造エコシステムとなっている。同社は技能開発と品質向上に重点を置くとともに、工場の従業員の25%を女性とする目標を掲げ、包括的で未来志向の職場文化の構築を目指している。
施設内には、完全自動化されたプレス工場、AI駆動のボディショップ、インド最先端のロボット塗装工場が設置されており、品質と効率の最適化を図っている。特にボディショップでは500台以上のロボットと完全自動化された搬送システムが導入され、IoTベースの「ナーブセンター」によってリアルタイムでプロセスの洞察と追跡が可能となっている。
バッテリー組立ラインは、世界最小規模の一つとして運営されており、特許取得済みのプロセスとリーンなモジュール組立を採用している。完全自動化されたこのプラントでは、インド国内で開発・実装された世界クラスの製造プロセスを統合し、高性能で長寿命のバッテリーを生産している。
マヒンドラは、この新しい製造・バッテリー組立施設の開設により、モビリティの未来を形作る大きな一歩を踏み出した。現地でのバッテリー組立、高度な自動化、そしてイノベーションへの取り組みを組み合わせることで、同社は「世界のためのメイド・イン・インディア」へのコミットメントを強化し、インドのCOP26目標達成に向けた取り組みに貢献していく。
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