「核のごみ」文献調査 佐賀県玄海町議会で「受け入れ」請願の審議はじまる ２５日採決

原発から出る高レベル放射性廃棄物いわゆる「核のごみ」の最終処分場をめぐり、佐賀県玄海町の議会の原子力対策特別委員会は２５日、文献調査を求める請願の実質的な審議に入りました。請願は２５日採決される見通しです。

地元の３団体が「町に受け入れ求める」請願

原発から出るいわゆる「核のごみ」の最終処分場の選定をめぐっては、地元の旅館組合など３つの商工団体が、受け入れの第一段階となる「文献調査」の応募を町に求める請願を提出しています。

２５日玄海町議会の原子力対策特別委員会では午前１０時から、請願の実質的な審議に入りました。このあと採決される見通しです。

原発立地自治体で調査の動きは初

文献調査は２年ほどかけて、火山や活断層のデータなどを調べるもので、受け入れた自治体には、国から最大２０億円が交付されます。

原発が立地する自治体で調査を求める動きが出たのは今回が初めてで、採決の行方が注目されます。

受け入れに反対する市民らは抗議

一方、議会の前では、原発に反対する市民団体が文献調査を受け入れないよう抗議の声をあげています。