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スラッシュが語る不変のスタイル、レニー・クラヴィッツとの共演曲を今プレイする理由

Rolling Stone Japan / 2024年3月1日 17時45分

スラッシュ feat. マイルス・ケネディ&ザ・コンスピレイターズ(Photo by Andrew Treadwell)

スラッシュ feat. マイルス・ケネディ&ザ・コンスピレイターズが2024年3月、5年ぶりの日本公演を行う。アルバム『4』を2022年に発表したバンドだが、いよいよ同作に伴うジャパン・ツアーが実現することになった。彼らは年初から南米とオーストラリアをサーキット、全身が炎に包まれた状態で日本に上陸することになる。ハードに吠え、メロウに泣く。来日まで待ったなし、現代ロック・ギターの白眉と呼ばれるスラッシュが日本公演への展望を語った。

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ー今年に入ってずっとツアーしてきましたが、バンドはどんな状態ですか?

アルバム『4』を出して、まだ北米ツアーしかやっていなかったんだ。俺たちは世界中のファンのためにプレイしたいし、ガンズ&ローゼズやアルター・ブリッジがオフのタイミングで、世界を回ることにした。アルバムが出てから時間が経ってしまったけど、バンドはすごく熱い状態だよ。とにかく早く日本でライヴをやりたい。



ーハードなツアー・スケジュールをこなすのに、気を紛らわすことはやっていますか?

いや、世界を回ってステージに上がってプレイするのはいつだって最高に楽しいし、まったく苦にならないよ。特に何かをする必要がないんだ。

ーザ・コンスピレイターズを率いての来日は5年ぶりですが、あなたは35年前、1988年以来何度も日本を訪れてきました。日本のファンの反応はどのように変化しましたか?

35年というと大昔のようだけど、日本のお客さんはずっと音楽に対して情熱的で、ミュージシャンを応援してくれた。そういう意味ではまったく何も変化していないよ。だからこそ日本を訪れるのはエキサイティングなんだ。ザ・コンスピレイターズとの4枚のアルバムから最高に盛り上がる曲を用意していく。『4』の曲はどれも気に入っているしライヴ向きだから、多めにプレイするつもりだ。それに加えてこれまでの3枚のアルバムからの曲もプレイする。日本でやったことのない曲もあるし、新鮮でエキサイティングで楽しいショーになるよ。



ー今回初めてあなたとザ・コンスピレイターズのライヴを見に来るファンに、どのようなものだと説明しますか?

まず最初に言うべきなのは、すごくハイ・エナジーなショーだということだ。それと同時に何が起こるか判らない、偶発性の高いライブでもある。振り付けなんかはない。あるのはラウドでグッド・タイムなロックンロールだけだ。でも個性に溢れたサウンドで、誰にも似ていない。マイルス(・ケネディ)のヴォーカルは唯一無二だし、トッド(・カーンズ/Ba)、フランク(・シドリス/Gt)、ブレント(・フィッツ/Dr)も個性的なミュージシャンだ。それに、俺みたいなギターを弾く奴も世界にそういないと思うよ(笑)。


Photo by Andrew Treadwell

ー今年のツアーでは1991年にレニー・クラヴィッツとやった「オールウェイズ・オン・ザ・ラン」をプレイしていますが、ファンからの反応はどんなものですか?

今の世の中、何でもインターネットに流れてしまうから、サプライズというものが成り立たないんだ。トッドのお気に入りの曲だから、彼がボーカルを取るコーナーでやることにした。ずいぶん前の曲で、若いファンがどれだけ知っているか分からないけど、グッド・タイムなロック・ナンバーだし、みんな盛り上がってくれるよ。レニー・クラヴィッツは『レット・ラヴ・ルール』(1989年)でデビューした頃からダフ(・マッケイガン/ガンズ&ローゼズのベーシスト)と俺のお気に入りだった。ロサンゼルスで彼と会って友達になって、あるときバックステージにいるときにあのギター・リフを弾いたら「そのリフ、何? 一緒にやろうよ」と言われた。その時点で特にガンズで使う予定もなかったし、「オッケー、やろうよ」ということになったんだ。それでニュージャージー州ホーボーケンのスタジオでオレがギター、レニーがドラムスを叩いてジャムをやりながら曲の形にしていった。それにボーカルを乗せて出来上がりだよ。彼とは同じハイスクールに通っていたけど、特に親しいわけではなかった。でもこれがきっかけで友達になったんだ。彼と一緒にやるのはすごく楽しかったよ。



ーレニーとの共演曲がライブで復活したということは、マイケル・ジャクソンとやった「ブラック・オア・ホワイト」「ギヴ・イントゥ・ミー」(1991年)などが将来的にライブ披露される可能性もあるでしょうか?

……どうだろう? 「オールウェイズ・オン・ザ・ラン」はトッドのお気に入りの曲だし、彼がヴォーカルを取ることが出来るけど、彼やマイルスが「ブラック・オア・ホワイト」を歌うのは想像出来ないな(笑)。「ギヴ・イントゥ・ミー」をやったらクールな気がするけど、やはりスタイル的に合わない気がする。


Photo by Andrew Treadwell

ー日本公演のオープニング・アクトは花冷え。とMELT4が務めますが、彼らの音楽は聴きましたか?

うん、日本公演が決まるまでは知らなかったけど、サポートの候補を何アーティストか提案してもらって、俺自身が聴いて選んだんだ。サポートを選ぶ基準はいたってシンプルなものだよ。ひとつかそれ以上、何かスペシャルな長所を持っていること。それから全体的なヴァイブだ。

ー日本公演でのメイン・ギターはお馴染みのギブソン・レスポールでしょうか?

そうだね。メインで弾くのはレスポールだ。ギターは他にも数本持っていくし、曲によって弾くことになるけどね。ギブソンとエンドース契約を結んでいるし、メインでレスポールを弾いているけど、最大の理由はレスポールがクールなギターだからだよ。今回のツアーでB.C.リッチを弾かないのは契約うんぬんは関係ない。たまたまサウンド的に出番がないだけなんだ。ガンズのショーでは弾いているし、俺のスタイルの一部となっているよ。

ージャクソン/シャーヴェルなどのペイント・ギターが全盛だった1980年代のLAで、あなたはほぼ1人でレスポールを復活させましたが、時流に抗ってまでレスポールに固執したのは、どんな魅力があったのですか?

外見がクールだったのと、サウンドの厚みが大好きだったからだよ。ずっしり重いのも心地よかったし、ネックの手触りもしっくり来た。どちらかといえば俺がレスポールを選んだのでなく、レスポールが俺を選んだ感じかな。

Photo by Andrew Treadwell

ー日本公演に向けた隠し球はありますか?

隠し球はないけど、バンドの状態は最高だし、これまで日本のファンが経験したことのないショーをお見せするよ。口で説明することは不可能だ。俺たちのライブはその瞬間・その場にいないと味わうことが出来ないエクスペリエンスなんだ。



SLASH Featuring MYLES KENNEDY AND THE CONSPIRATORS
THE RIVER IS RISING THE REST OF THE WORLD TOUR 2024 JAPAN
with Support Act : 花冷え。(3/2大阪、3/5東京),MELT4 (3/4 東京)

3月2日(土)大阪・なんば HATCH
Support Act
花冷え。
OPEN 17:00 / START 18:00
※サポート・アクトの出演は17:30〜18:00の予定です。
SLASHはサポート・アクト終演後のスタートとなります
1Fスタンディング ¥9,500-(税込/1Drink別)
2F指定席 ¥13,500-(税込/1Drink別) SOLD OUT!

3月4日(月)・5日(火)東京・Zepp DiverCity Tokyo
Support Act
3/4(月):MELT4
3/5(火):花冷え。
OPEN 18:00 / START 19:00
※サポート・アクトの出演は確実18:30〜19:00の予定です。
SLASHはサポート・アクト終演後のスタートとなります
1Fスタンディング ¥9,500-(税込/1Drink別)
2F指定席 ¥13,500-(税込/1Drink別) SOLD OUT!

https://www.creativeman.co.jp/event/slash_2024/

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