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拉致家族が訪米終え帰国 「心の苦しみ、伝えられた」手応え

産経ニュース / 2024年5月4日 18時58分

今回の訪米で横田拓也さんが米関係者に示した、母親の早紀江さんの近影を写したパネル

北朝鮮による拉致被害者家族らが4日、被害者の早期帰国に向けた協力を求めるため訪れていた米ワシントンから帰国し、「われわれの心のうちにある苦しみを(米側に)深く伝えられた」と手応えを口にした。

4月29日からの訪米では、国務省、国家安全保障会議(NSC)の高官、上下両院議員らと面会。「親世代の家族が存命中の全拉致被害者の即時一括帰国実現」を条件に、日本政府による北朝鮮への人道支援実施や独自制裁の解除に「反対しない」とする今年の運動方針を説明した。

関係者によると、米側からは正当で合理的な手段として支持、評価する考えが示されたという。

方針には、親世代に残された時間が少なく、早期の局面打開が必須との思いが反映されている。4日、羽田空港で取材に応じた横田めぐみさん(59)=拉致当時(13)=の弟で、家族会代表の拓也さん(55)は「単に対話路線にかじを切ったわけではないことを訴えた。多くの方が『皆さんと一緒にいる』と温かい声かけをしてくれた」と語った。

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