同居する母の遺体を放置 容疑で65歳息子を逮捕 死後、愛知に逃亡

警視庁＝東京都千代田区

同居する母親の遺体を遺棄したとして、警視庁小松川署は11日、死体遺棄の疑いで、東京都江戸川区春江町、職業不詳、田中和彦容疑者（65）を逮捕した。「死んだ母を発見していないし、触っていない」などと容疑を否認している。

逮捕容疑は昨年12月2日ごろから11日、自宅アパート一室で、死亡している自身の母親＝当時（85）＝を放置し遺棄したとしている。

小松川署によると、田中容疑者は母親と2人暮らしをしていた。先月11日にアパートの大家が「3、4日前から連絡がつかず、訪問すると住人女性が布団の中で亡くなっている」と110番通報して発覚。母親の遺体は和室にあり、状況から自殺とみられるという。

署は遺体を動かした形跡があることなどから田中容疑者の行方を追い、今月10日に愛知県岡崎市内で身柄を確保。詳しい経緯を調べている。