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自分の思いばかり話す子供 悪気なし、ユーモアで指導が大事 原坂一郎の子育て相談

産経ニュース / 2024年5月4日 16時0分

Q 

18人の5歳児を受け持っている保育士です。自分の思いを伝えたい気持ちが強く、私や友達の話をすぐに遮ってしまう女の子がクラスにいます。自分の言いたいことばかりを言って話の腰を折り、会話にもなりません。今は聞くときであることを知らせても、その場限りになってしまい、まったく改まりません。人の話を最後まで聞けるようにするためには、どのような方法があるでしょうか?

A 

いますよね、そんな子供。保育士時代、私のクラスにもいたのであなたのお困りごとはよく分かります。でも、人の話を最後まで聞けないというのではなく、言いたいことを思いついたら、すぐ口に出してしまうのだと思います。

そういう人は大人でも多く、私の周りにもよくいます。道で会って話しても、すぐに私の言葉を遮り、延々と自分の話をする人がいたので、ある日、私は「言葉のやりとりを楽しむのが会話だが、いつもほとんどあなたがしゃべっていて残念」「もう少し私の話も聞いてほしい」の2点を笑顔で伝えました。すると「分かりました」と言いながら、その直後にまたしゃべっているのです。私は、これはもう自分の意思に反して勝手にそうなるんだと思い、諦めました。悪気も全くないようです。その女の子もきっとそうで、だからあなたの言葉も響かないのです。

大人はそういう人を迷惑がりますが、話を遮られたその友達は案外、それがイヤなこととは思っていないかもしれません。学校に行くと友達から指摘され始め、彼女にも改める気持ちが起こってくると思います。今はあなたの話を遮って話し出したら「先生にもしゃべらせて~」などとユーモアを交えながら会話の楽しさを伝えていくといいと思いますよ。

(こどもコンサルタント)

プロフィル

原坂一郎(はらさか・いちろう) 23年間の保育士勤務を経て平成16年から、こどもコンサルタントとして研究・執筆・講演活動を行う。日本笑い学会理事。自他共に認める怪獣博士でもある。

子育てに関する悩みを「原坂一郎先生へ」と記してお寄せください。原坂先生が回答します。<メール>life@sankei.co.jp

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