トキエア、２路線目の新潟－仙台線に新規就航 経済活発化へ期待

歓迎の放水を受けながら、仙台空港から新潟空港に到着したトキエアの初便＝２６日午前、新潟市東区（本田賢一撮影）

新潟空港を拠点にする格安航空会社（ＬＣＣ）「トキエア」（本社・新潟市）は２６日、新潟－仙台線に就航した。航空会社の同路線就航は２６年ぶり。同社は１月に初の路線となる新潟－丘珠（おかだま、札幌市）線に就航しており、今回は２路線目となる。東北最大の都市である仙台への移動がより便利になり、経済活動の活発化などが期待される。

関係者が見守る中、新潟空港発の初便は午前７時３５分ごろに離陸。仙台空港からの便は同９時４０分ごろ、新潟空港に到着した。

記念セレモニーで、同社の長谷川政樹社長は「新潟から仙台というと遠いイメージがあるが、トキエアで行けばシートベルトの着用サインが消えるか消えないかという時間で行ける」と便利さをアピール。。新潟県の笠鳥公一副知事は「地域間交流はもちろん、地域経済に大きなインパクトを与えることを期待している」とエールを送った。

仙台線は火、木曜日を除く週５日、一日２往復４便を運航する。所要時間は約４５～５０分。運賃は、搭乗日までの間隔や年齢によって９千～１万９５００円。

今後は、国連教育科学文化機関（ユネスコ）の世界文化遺産登録を目指す「佐渡島の金山」（同県）で注目を集める佐渡路線への年内就航を目指す。さらに、中部、神戸各路線の開設も計画している。