[福岡県]ワークブックを作成して大麻乱用少年の立ち直りを支援
政治山 / 2022年1月26日 12時50分
福岡県(512万9800人)は、大麻乱用少年の立ち直りを支援するため、「少年用大麻再乱用防止ワークブック」を作成し、同ワークブックを活用した再乱用防止プログラムを開始した。
近年、若年層を中心に大麻の乱用が広がっており、県内における19歳以下の少年の大麻事犯検挙補導者数は20年に62人と過去最多となった。若年期の大麻使用は依存症になるリスクが高くなるため、再乱用防止の支援が重要だが、大麻を使用した少年専用の再乱用防止プログラムがないことが課題となっていた。ワークブックは再乱用防止プログラムの実施に向け、薬物依存関連分野の専門家や関係機関の協力の下、国の研究機関の監修を得て作成したもので、大麻使用者専用のワークブックは全国初となる。
ワークブックのタイトルは、「F-CAN(エフキャン)~君ならできる!~」。少年が取り組みやすいようにイラストを多用し、大麻依存から脱するための対処法などを分かりやすく解説している。
また9月から、少年非行に対応する専門機関の県警少年サポートセンター(県警察本部少年課の附置機関で県内5か所に設置)が、同ワークブックを用いた「少年用大麻再乱用防止プログラム」を開始。薬物事犯で検挙補導された少年等を対象に、少年の自宅や少年サポートセンターなどで1人当たり全15回(標準的実施期間8か月程度)実施し、大麻を使用しなくても日常生活を送れるようにするためのノウハウをマンツーマンで指導して大麻乱用少年の立ち直りを支援している。
(月刊「ガバナンス」2021年12月号・DATA BANK2021)
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