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明星食品 「全麺改良」で挑む秋冬商戦 原点回帰、本質磨く

食品新聞 / 2022年8月10日 11時14分

明星食品は、22年秋冬戦略のキーワードに「全麺改良」を掲げた。豊留昭浩社長は「定番品・プレミアム品・バリュー品に至るまで全商品をブラッシュアップする。6月に価格改定を実施し、直近も原材料高などで市場を取り巻く環境は厳しいが、難局だからこそ原点回帰で本質を磨いていく」と狙いを語った。

このほどオンラインで開催した秋冬商品戦略発表会で明らかにしたもの。現況について、豊留社長は「先行きが不透明で将来の予測が難しい。これまでの当たり前が通用しない」とした上で、「だからこそ既存ビジネスの強化・見直しが重要で、画期的なアイデアによる新カテゴリー創造のチャンスにもなり得る」と説明。今秋冬は「主要ブランド(『一平ちゃん』『チャルメラ』『麺神』『中華三昧』)の本質追求・品質強化、消費トレンドを踏まえた新カテゴリー・新商品提案に取り組む」ことを強調した。

なお直近の販売動向について「6月の価格改定は過去に比べるとスムーズに新値へ移行できたが、異例の梅雨明けや連日の猛暑が重なり影響を受けた」とコメント。「今後は新商品、テレビCM、キャンペーンなどによる需要喚起が重要となってくるが、当社は定番についても全商品のレベルアップを図る。これらを秋口以降、しっかりと軌道に乗せていきたい」と展望した。

次いで、中村洋一執行役員マーケティング本部長が消費環境や基本戦略の考え方を説明。物価上昇による節約志向の一方でプレミアム消費の機運も高まっているとし、「主力ブランドの本質見直し・強化」「おうちごはんの充実」「消費者の節約志向」「メリハリ消費」に取り組むとした。

「一平ちゃん夜店の焼そば」(明星食品)

「一平ちゃん 夜店の焼そば」は原点回帰でリニューアル。麺にねり込むソースの量を1.3倍に増やし、液体ソースとの相乗効果で香ばしさがアップした。今春新発売した「濃いぜ!一平ちゃんBIG」にラーメンを追加する。「からあげ醤油ラーメン」「肉野菜みそラーメン」の2品で、第1弾の和風2品と合わせて4品体制となった。ビッグサイズでありながら、レギュラープライスでお得感を演出する。

袋麺「チャルメラ」は、おいしさの原点であるホタテだしを麺にねり込み、スープとの一体感が増した。従来以上に旨みとコクが楽しめホッとする味わいに。あわせて人気フレーバー「同 宮崎辛麺」は新たに焙煎唐辛子をスープに加え旨みが増した。9月発売と同時にテレビCMを放映。

「麺神」は、超極太麺と超濃香スープが絡む逸品。袋麺・カップ麺の両方で商品展開する。今秋から「濃香味噌」をフラッグシップとし、テレビCMなどでもアピールする。

「麺神 濃香味噌」(明星食品)

袋麺「中華三昧」は、具材を入れて調理するユーザー比率が9割超であることに着目。「サクッと ごち中華三昧」をキーワードに、「同 榮林 酸辣湯麺」は卵を加え、「同 赤坂璃宮 広東風醤油」は五目野菜と煮込む調理を訴求していく。豆腐と煮込む「同 榮林 豆乳酸辣湯麺」と炒めた挽肉を加える「四川飯店 担々麺」を新たにラインアップ。

メリハリ消費を背景に、250円以上の高価格帯丼カップ麺が伸びていることから、同社は「HIGHプレミアムライン」と位置付け、税別298円の「札幌らーめん信玄 コク味噌味」を10月に発売。今後もHIGHプレミアムライン商品を継続的に投入していく。

一方、豊留社長はCSV経営を推進するため、それぞれ担当役員をリーダーに

①環境対応プロジェクト
②健康プロジェクト
③多様性プロジェクト
④地域貢献プロジェクト

を立ち上げていると説明。③では「Venus Project」と銘打った企画が進行。年内にも女性が中心に企画した新商品を発売予定だ。「メンバーが自由闊達に意見を交わしている。女性ということを意識し過ぎず、彼女らが本質的に欲しい商品に仕上げていく」(中村執行役員)。

明星食品 「全麺改良」で挑む秋冬商戦 原点回帰、本質磨くは食品新聞 WEB版(食品新聞社)で公開された投稿です。

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