藤澤が春季展示会 公庄社長「地域の利益商材を提案」
食品新聞 / 2024年3月1日 17時2分
藤澤(京都府福知山市)は2月21日、ホテルロイヤルヒル福知山(京都府福知山市)で春季展示会を開いた。メーカー100社が出展し、得意先60社・約100人が来場した。
テーマコーナーでは、バラ・3食・5食の棚割りを提案した即席麺、機能性表示食品を集めたヘルスケアのほか、北陸支援、業務用といったテーマに沿った商品を展開。
漁獲量が減少する中、「扱い品目を広げることが大事」と公庄勝明社長が話す鮮魚のブースは冷凍から塩干、珍味まで広く揃えた。釜あげしらすを製造販売する和歌山県の一(はじめ)水産は「様々な料理に使われ需要は増えている」(坂口雄介社長)としており、健康志向を背景に好調な減塩や無塩タイプを紹介した。
メーカーブースでは、地元企業が特徴ある商品の売り込みに力を入れた。丹後米の寿司を作る加悦(かや)ファーマーズライス(京都府与謝野町)は、郷土食の丹後ばらずしを直営店や高速道路などで年間32万食販売する。「リピート率が高く毎年伸びている。駅や空港、通販などへ広げたい」(営業業務部)とアピールしていた。
◇ ◇
公庄社長は今期の見通しと来期の課題について次の通り話した。
今2月期は前年並みの売上高32億円で着地する予定。値上げが続き消費は冷え込んでいるが、来期はプラスアルファの増収を目指す。北近畿で唯一の食品卸として、得意先にもメーカーにも頼りにされる企業でありたい。
食品は前年並みだが、得意先がドラッグストアの出店などの影響を受けている。売上が厳しい中、利益の取れる地域の商材を発掘し提案する。鮮魚は漁獲そのものが少ない。代替商品の提案や海藻や塩干など品目を広げることで、売上を伸ばす。青果は地場の果物を中心にスポットで口座を開き拡売につなげたい。
全社としては配送の見直しや業務の簡素化など、効率化を進めることが来期の課題となる。
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