岐路に立つ機能性表示制度
食品新聞 / 2024年4月30日 10時7分
小林製薬の紅麹サプリ問題を契機に、機能性表示食品制度のあり方に関する検討が進んでいる。検討会では、5月中にも安全性の面から制度の方向性を取りまとめる。
▼食の安全・安心財団らが主催したセミナーを取材した。会場では紅麹問題により麹を使った発酵食品や既存添加物のベニコウジ色素が風評被害を受けている実態が報告された。行政は問題の表面化から半月以上が経過したタイミングで麹やベニコウジ色素は紅麹と異なる物質との見解をQ&A形式で示したが、混乱は収まらない。
▼4月8日週の健食売上(POS)は前年比18%減となった。実際、大手企業から直近の健食売上が3割減との声も耳にした。食品産業全体ではさらに大きなダメージとなる。政府が進める賃上げにも悪影響を与え、雇用悪化にもつながりかねない。
▼今回は1社の問題であり、制度を一緒くたにすべきでないという一部の意見がある。また専門家からはGMPが義務化されても安全性を担保できないという指摘も。しかし、制度の進化・発展のためにも検証は必要。サプリメント法制定の議論も再燃しそうな気配だ。
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